売上に伸び悩む企業が見落としてきた「単純すぎる人間の感情」


コロナ拡大第2波が懸念される現在。活動自粛を再び要請されるのではないかと、戦々恐々としている人も多いことだろう。「企業の在り方」そのものが変革している今こそ、自身の携わるビジネスの根幹を見直してみよう。本記事では、株式会社ビジネス・ブレークスルー執行役員・高松康平氏の書籍『筋の良い仮説を生む 問題解決の「地図」と「武器」』(朝日新聞出版)より一部を抜粋し、解説する。

「広告費かけても売上伸びない」あなたはどうする?


2018年4月、あなたは、スーツスペシャルの有楽町店店長として働いています。業績の伸び悩みを受けて、社長から特別プロジェクトの責任者に任命されました。本質的な課題を発見し、解決策を社長に提案することを期待されています。本記事のケースはすべて架空のストーリーです。(会社概要 ※架空の会社)社名:株式会社スーツスペシャル本社:東京都設立:2008年従業員数:50名店舗数:都内に10店舗スーツスペシャルは、特別な一着をお届けするオーダースーツをお客様に提供しています。社長はもともと大手スーツ会社で販売の仕事をしていましたが、既製品ばかりを売るスタイルに違和感を持ち、スーツスペシャルを創業しました。「特別な一着」というミッションの下に、店舗を増やしてきました。創業は、恵比寿の裏手にある雑居ビル3階からスタートし、今では銀座、青山、新宿など、東京都心に10店舗を構えるまでに成長しました。商品はスーツのみを販売しており、顧客のほとんどが男性です。(スーツスペシャルの歴史)2008年 恵比寿店オープン2009年 日本橋店、青山店オープン2010年 新宿店、銀座店オープン2011年 有楽町店、渋谷店、池袋店オープン2012年 表参道店オープン2013年 新橋店オープン(社長の話)「2013年の新橋出店を最後に、新規出店はストップし、既存店舗での接客の質を上げ、協力工場との関係を強化し、良質なスーツを早く納品できるようにしてきた。各店舗ともに、予約制を採用している。予約はホームページで受け付け、希望時間と氏名と電話番号・メールアドレスを簡易フォームに入力してもらう。接客時間はまちまちだが、一人につき1時間程度だろうか。予約なしで来店されたお客様でも、入店することはもちろん可能だ。対応できるスタッフがいれば、すぐに接客を行う。お客様には、まず3種類からどのタイプのモデルを選ぶかを決めてもらう。(1) スタイリッシュモデル……直線的でスラッとしたシルエット(2) ヨーロピアンモデル……曲線基調で柔らかいシルエット(3) オリジナルモデル……全体的にゆったりとしたボックス型のシルエットその後で、生地を選んでもらう。(1)(2)のモデルはすべての価格帯の生地に対応しているが、(3)のオリジナルモデルは、高級生地しか対応していない。オリジナルモデルは、創業期に有名デザイナーに依頼して作り上げたスーツスペシャル自慢のモデルである。生地は、全部で200種類あり、その価格によって、スーツの金額が決まってくる。(1)スタイリッシュモデル、(2)ヨーロピアンモデルだと、5万~15万円までの価格になる。(3)オリジナルモデルの場合、対象がブランド生地だけになるため、価格は10万~20万円となる。モデルと生地が決まった後はオプションを選んでもらい、採寸を行う。納品までは約4週間の時間をいただいている。ここ数年、スーツスペシャルはマーケティングチームを立ち上げ、全社的なPR活動を推進している。しかし、ここ最近の動きを見ていると、売上に対する広告費の比率が上がってきている。マーケティング担当に聞いてみても、スーツスペシャルの認知度は徐々に上がり、ウェブ広告のクリック率も上がってきているため、問題がないと言われてしまう。しかし、広告費用をかけているにもかかわらず、売上が伸びていない。むしろ下がってしまった。業績は順調に伸びてきたが、最近は広告効果が落ちており、その立て直しを考えている。売上も下がってきており、売上を回復させてほしい」そのプロジェクトの責任者として、あなたが任命されたのです。さて、あなたがスーツスペシャルの問題解決に取り組むとしたら、何から始めるでしょうか。

【分析とは】全体像を捉えるばかりでは何も解決しない

◆問題解決は、分けることから始まる問題解決の最初のステップは、まずは現状分析することから始まります。現象を細分化していき、何が起きているのか理解していきます。とにかく最初は丁寧に分けます。そこで、ステップ1では、なぜ、分けるのか、そして、どのように分けるとよいのかを学んでいきます。問題解決で何が一番大切かと言われると、きちんと分けること。そういっても過言ではありません。きちんと分けることができれば、あとはとても楽になります。分けることで実態が明らかになります。分析という単語にも「分ける」という字が入っているように、物事の実態を知るために分けることが大切なのです。皆さんの目の前にある事象は、複雑に絡みあっています。いろいろなことが混じって存在しているので、その混ざったものをそのまま扱ってしまうと、実態を正しく捉えることができず、真実を正しく見ることができなくなるかもしれません。混ざったものの中には、問題がある部分もあれば、全く問題のない部分も含まれています。それらをすべて問題として、取り扱ってしまうと検討の精度は落ちてしまいます。◆問題は、まばらに起きない。どこかで集中的に起きているでも、なぜ分けることをお勧めするのでしょうか? それは、ビジネスの経験則に基づいたものなのです。一つの会社の中で扱っている商品・サービスが一つだけというケースは稀であり、ほとんどの会社では、複数の商品・サービスを扱っています。また、多数の支店や部署が存在します。そういった複数の要素が集まって、会社・組織は存在しています。しかし、問題は会社・組織の中で均等に起きているのではなく、どこか一か所に集中して起きていることが多いでしょう。これまでのビジネスのいろいろな問題は、多くがどこかに集中して起きてきました。皆さんの目の前にある問題も、どこかに偏って起きている可能性が高い。問題解決のステップ1では、まずどの部分で問題が起きているかを確認することが効率的です。


「現状理解をしたがらない人間」の原理は単純で…

◆先にWHY、HOWに進みたがるのが人間の癖。でも、先にWHEREから!まずは、どこで問題が起きているのか確認する。ここから問題解決は始まります。しかし、人間の特徴として、どうしても現状理解(WHERE)よりも、次のステップである本質的課題発見(WHY)や解決策立案(HOW)に進みたくなる傾向があります。私が講師を務める研修では、受講生自身の仕事の問題解決に取り組んでもらい、レポートを添削させていただくことがあります。そのレポートの質を大きく左右するのが、WHEREの部分なのです。この部分にしっかりと取り組むことができれば、全体としてのレポートの質が格段と上がってきます。その一方で、WHEREの部分で躓いてしまうと、その後のプロセスでいくら頑張ったとしても挽回が難しくなります。この差はかなり大きいものです。でも、なぜ人間はWHEREから進めるのが苦手なのでしょうか。その理由を、私は、現状理解というプロセスが楽しくないからだと思っています。現状理解は、地味な作業であるため、脳が楽しいと感じません。だからこの作業を飛ばしてしまいたくなるのです。この現状分析は、「健康診断」に似ています。健康診断が必要だということは誰でも疑わない事実だと思います。でも、健康診断は決して楽しい作業だとは言えません。健康診断の日は、少し面倒だと感じます。しかし、しっかりと健康診断を受けておかないと、あとあと大変なことになってしまいます。そういう正論は知っていても、なかなか健康診断に行かない人がいます。それは、面倒くさいからです。それと同じことが問題解決にも当てはまります。問題解決の最初のステップである現状分析は地味な作業でつまらない。でも、ちゃんと健康診断をしないで、処方箋を出しても効果がないように、現状分析をせずに解決策を考えても効果が少ないのです。会社員の場合、健康診断は強制されるので皆さんは受けると思いますが、問題解決においては現状分析をするように強制されることはありません。強制されないからこそ、自分自身で意識して取り組まないといけません。しかし、いくら現状分析の必要性をお伝えしても、どうしても次のプロセスに進みたくなってしまうから厄介なのです。それは、WHEREの次のプロセスであるWHYやHOWのプロセスのほうが楽しいからです。原因分析のプロセスで「こういうことが原因ではないか」とWHYを追及しているほうが思考を拡げることができますし、さらにHOWになると「こんなことができたらいいのに」と楽しく考えることができます。だから、人間は先にWHYやHOWに飛びつきたくなるのです。でも、人間の脳の癖自体を変えることはできません。人間の脳の特徴を変えて、現状分析という地味なプロセスを楽しいと感じるようにしましょう、なんてことは言えないわけです。現状分析は地味な作業であって、やらなければならないと理性で理解するしかありません。人間の脳の癖を理解して、問題解決に取り組めばよいのです。【次回に続く】高松 康平株式会社ビジネス・ブレークスルー執行役員/問題解決力トレーニングプログラム講座責任者/ビジネス・ブレークスルー大学専任講師

収集・整理・伝達。「要約力」を高めるための3つのステップ


人になにかを伝えようとするときは、「あれもこれも」といろいろな要素を詰め込んでしまいがち。ところが、あれこれ話すほど、逆に伝わりにくくなるものです。そこで必要になってくるのが「要約力」。『9割捨てて10倍伝わる「要約力」』(山口拓朗 著、日本実業出版社)の著者によれば「要約力」とは、情報のポイントをつかみ、場面に応じて、簡潔かつ論理的にアウトプットする能力のこと。要約力が低い人の脳というのは、データが整理されていないパソコンのハードディスクのような状態です。データはあっても……どこにあるのか探し出すことができません。一方、要約力の高い人の脳は、きちんとデータがフォルダに分けられているパソコンのハードディスクのような状態です。したがって、一つひとつの情報にアクセスしやすい。この脳であれば、臨機応変に必要な情報を取り出すことができます。(「はじめに」より)情報が整理されていれば、情報同士の違いや共通点にも気づきやすくなるので、情報の分析や検証がはかどることに。また、要約された情報同士を組み合わせることで、新たなアイデアが生まれることもあるはず。加えて情報の「出し入れ」や「組み合わせ」がしやすい脳をつくっておくと、自分の意見もつくりやすくなるでしょう。つまり、さまざまなメリットが見込めるということ。要約のプロセスがうまくいったかどうか、その成果は「相手に伝える(情報伝達)」という最終ステップに現れるもの。しかし「相手に伝える」ためには、要約を「①情報収集→②情報整理→③情報伝達」の3ステップで進めていくことが大切だと著者は主張しています。それぞれのステップを確認してみることにしましょう。

必要十分な情報を集めるーーステップ①情報収集

ひとことで情報といっても、その種類はさまざま。・人から聞いた話(雑談含む)・会議や打ち合わせで耳にしたこと・現場で体験したこと・五感を使って感じたこと・研修やセミナーなどで勉強したこと・書類や文書、データ、メールなどの情報・新聞や書籍、雑誌などのメディア情報・ウェブサイトやSNS上の情報(42~43ページより)たとえば、このようなことが挙げられるわけです。また、多くの情報をもとに自分のなかで生み出された「考え」や「意見」も情報のひとつ。さらには、情報をもとに立てた「予測」や「仮説」なども情報だといえます。そんな「要約」は、料理に似ていると著者は記しています。「食材(=情報)」がなければ「料理(=要約)」できないということ。アウトプットしようにも、自分のなかに情報がなければそれを叶えることはできないわけです。とはいえ、見聞きした情報や感じたこと、考えたことなどすべてを「大事な情報」として扱おうとしたら、脳がパンクしてしまっても無理のない話。しかし「要約力」が高い人は、早い段階から情報処理を効率よく進めているのだそう。情報の要不要を手際よく見極めながら、インプットする情報を巧みにコントロールしているというのです。(42ページより)


情報をグループ分けするーーステップ②情報整理

情報収集を終えれば、その情報は脳に収納されることになりますが、その際に「要約力」の高い人と低い人との差がはっきりするのだそうです。「要約力」の低い人の脳は、外から部屋に持ち帰った不要なものを捨てずにいる人と同じなのだと著者。しかも、整理整頓という概念がそこにはないといいます。そのため床や机や棚はどんどんモノであふれていき、汚部屋と化してしまうことに。そんな状況では、ひとつのモノを探すのにも手間がかかるため、時間とエネルギーをとられてしまうことになります。「見つからなかった」というケースも考えられるでしょう。一方、「要約力」の高い人の脳は、整然と片づけられた部屋と同じ。持ち帰ったモノ(情報)を無造作に床や机に放り投げるようなことはせず、要不要を手際よく判断したうえで、必要なものだけをグループ分けして収納するわけです。そればかりか、この収納時に優先順位をつけておくこともポイント。アウトプットする確率が高いものは手前に置き、低いものは奥に置くイメージ。そうしておくことで、必要に応じて効率よく情報を取り出せるのです。なお、この「情報整理」のステップで求められるのが次の3つ。・情報の要不要を見極める・情報をグループ分けする・情報に優先順位をつける(45ページより)情報の要不要を見極めたうえで、情報をグループ分けし、なおかつ情報に優先順位をつけるということ。(44ページより)

相手に簡潔に伝えるーーステップ③情報伝達

3つ目の「情報伝達」は、これまでストック(貯蔵)してきた情報をフロー(流れ)へと変換するステップ。これこそが、「要約力」のクライマックスだそうです。どんなにすばらしい情報でも、ためておくだけでは無価値。「話す」「書く」などの手段を通じて他者や社会へと流し、誰かの役に立ったとき、初めて価値が生まれるということです。このステップで最も重要なことは、「伝える情報」の絞り込み。理想は、手元にある情報の9割を捨てること。アウトプットするときは、「なにを伝えるか」を決めるだけでなく、「なにを伝えないか」を決めることも大切だという考え方です。たしかに情報伝達が下手な人ほど、「なんでもかんでも話をする」「順番を考えずに話をする」という症状に陥りがち。その結果、相手に負担をかけてしまうわけです。(46ページより)以後の章では、これら3ステップについてより詳細な解説がなされています。そのため本書を参考にしながら「要約力」を身につければ、多くのメリットを獲得する可能性が出てくるわけです。効率的に伝える能力を身につけたいのであれば、参考にしてみてはいかがでしょうか?Photo: 印南敦史Source: 日本実業出版社

変化の時代、自分を確立したい人ほど「相手にギブ」すべき理由


「自分はいまのままでいいのだろうか?」「どんな時代でも求められる何者かになるにはどうしたらいいのだろう」──新型コロナウイルスの感染が拡大する中、ふと立ち止まってそんな風に考えた人も多いのではないだろうか。そうした問いに対して、「何者かになりたいなら、まず誰かにとっての何者かになろう」と言うのが、フューチャリストの尾原和啓氏だ。現代社会では、売上、顧客数、フォロワー数などあらゆる数字に追われ、「誰かにとってのなにか」という視点を忘れがちだが、尾原氏はそれこそが起点になると、新著『あえて数字からおりる働き方 個人がつながる時代の生存戦略』で提唱する。では、誰かにとってのなにか、つまり、必要とされる人になるにはどうすれば良いのだろう? 7月初旬、新著の発刊を記念して尾原氏とForbes JAPAN Web編集長・谷本有香がインスタグラムライブを開催。「アフターコロナの生存戦略」と題し、コロナにより激変する社会で必要とされるビジネスパーソンになるコツを聞いた。(後編は7月18日公開)谷本有香(以下、谷本):Forbes JAPAN webに長年寄稿いただいた人気コラムが本になりました。すでに読ませていただいたのですが、とても面白かったです。尾原和啓(以下、尾原):谷本さんにお声がけいただいて以来、おかげさまで3年半にわたる連載となりました。書籍はもともと5月に出版予定でしたが、コロナの状況を鑑みて、今後の変化をより楽しむためにはどうすればいいのかを改めて熟考し、3分の1ほど加筆しての発売となりました。谷本:本でも触れられていますが、尾原さんは、コロナ以降の変化をどうお考えですか。尾原:大きな変化としては、今の10代、20代を中心に据えたインターネット文化が、社会のルールに組み込まれていくと思います。これまで、国や社会のルールを作ってきたのは40代以上でした。議員の平均年齢は50代、大臣の平均年齢は60代、会社でそれにあたる部長クラス以上はだいたい40代後半。つまり、社会のルールを作ってきたリアル世代と若いインターネット世代の間にやや断絶があり、リアル世代が、インターネット世代の文化についてこられていない部分がありました。ところが、コロナの影響で一気にオンライン化が進み、リアル世代がインターネット文化に触れ、「あれ、会議のために電車に乗らなくて済むじゃん」「電子判子でも十分だな」というように、案外オンラインのほうが快適であることを実感するようになりました。もちろん向き不向きはあると思いますが、社会のオンライン化が進んだ以上、インターネットでつながり合う人たちは増えていくし、そこでかけ合わさってアイデアが生まれ、どんどん世の中を変えていく流れが加速していきます。すると、僕はリアル世代がどれだけ変化を楽しめるかがポイントになると思っています。その中で、変化を楽しめず、「やっぱりリアルがいいよね」と懐かしさのなかに戻るのだとしたら、変化の速い人たちからは置いていかれるかもしれない。選択は自由ですから、どちらが正しいわけでもないですが。僕はやはり変化を楽しんでいきたいと思いますね。

相手にギブすることで、何者かになっていく

谷本:リアル世代ほど、オンライン化を誤解しがちなのかもしれないですね。「リアルで会わずにビデオ会議」と聞くと、それだけで人の温かみがなくなると思ってしまう。人間味がオンラインによって削ぎ落とされてしまうのではないかと思いがちかもしれません。尾原:逆ですよね。実際、僕と谷本さんが最初に会ったのはオンラインで、僕はバリ島からロボット越しにご挨拶させてもらいました。しかも、あの頃の谷本さんはまだWeb編集長に就任されたばかりで、お互いの肩書きもよくわかってなかった。でも、世界をどう変えていきたいか、世界の最前線の情報をどう読者に伝えていくか、意見が一致したんです。お互いの価値観が似ていることが、画面越しでもよく伝わってきて、そこから今に至るわけですよね。谷本:私たちがリアルで会ったのは5回もないですよね。年に1度くらい。尾原:それでも、連載を続けたり、互いに縁を紡ぎあったりと、たくさんの化学反応が起きましたよね。つまり、人柄とか相手の温かみであるとかは、リアルでもオンラインでも関係なく伝わるもので、伝わるように工夫すればいいだけだと思います。相手の“ペインポイント”を理解する谷本:新著で尾原さんは、「相手にギブすることで、何者かになっていく」と書かれていますが、それに関連して読者から質問がきています。「相手の好きを見つけるコツは何ですか?」と。たしかにこれは難しいように思いますが、いかがでしょう?尾原:まず、僕が考える最強の“ギブ”は、相手の描く「なりたい自分」を手助けする何かだと思うんです。例えば、相手がイラストレーターになりたいと思っていたら、それを実現するための知恵やツールやご縁を分かち合えれば、それは相手にとっても嬉しいことじゃないですか。でもほとんどの場合、「なりたい自分」は本人にとっても曖昧なはずなんです。だから、相手と併走しながら「どこに行くか」を予測して、その先で必要になるものを提供するのが、喜ばれるギブだと思っています。相手がどこに行くかは、「どこから来たか」を見れば見当がつきます。だから僕は好きな相手の歴史を勉強します。ありがたいことにインターネットには、インタビュー記事とか本人のSNSとか、手掛かりになる情報が転がっています。普段の会話のなかでお互いのルーツや過去の話になったら、それをしっかり覚えておくことも大事です。どんな過去を経てきたかが分かれば、どんな未来を求めているかを知る手がかりになる。すると、どうサポートしたら喜ぶかもわかってくるんです。本にも書いたんですが、僕は毎日20人に、本人が必要としてるであろう「ほんのちょっと先の情報」を、ニュース記事とかで見つけて送っています。スルーされることもあるけれど、響けば「ありがとう!」と返事が返ってくる。反応の有無や内容で相手の今がわかるから、その人へのギブは自ずと研ぎ澄まされていきます。


相手が過去にどんな決断をしてきたかを理解することが大事

谷本:尾原さんは相手の過去にある痛み、ある種の“ペイン”を理解して、併走しているってことですよね。確かに、人のペインポイントを理解するのってかなり重要だと思います。ただ、側から見れば人生もキャリアも順風満帆に歩まれてきた尾原さんが相手のペインポイントを理解できるようになったのには、どんないきさつがあったのでしょう? ずっと不思議に思っていたので、ぜひお聞きしたいです。尾原:僕は、その人が過去にどんな決断をしてきたかを理解することが大事だと思っています。決断って、本人のこだわりが全面に出るんです。例えば、人には「普通に考えたら右の方が得をするのに、なぜか損してでも左に行く」瞬間があります。儲かるとか昇進できるとかより、もっと強いこだわりがあるから左を選んでいるはずです。そして、そうした人のこだわりの9割は痛みから来る、というのが僕の考えです。谷本:そう思います、たしかに。尾原:「なりたい自分」って、そもそも本人の痛みや失敗に起点が置かれていることが多いと感じるんです。何か辛いことがあったから、ペインポイントが重力となって、「なりたい自分」の願望を作っている。例えば人が「いいね数」や「売上」みたいな数字に囚われるのも、もとを辿ればそこにペインポイントがあるからじゃないでしょうか。もちろん全てではないですが。僕がこれまで見聞きしてきたところだと、親が子に知らずのうちにペインポイントを植えつけているケースが多い。「うちにもっとお金があれば、いい塾に入れられたのに」「いい学校を出ていれば、もっと成績がよかったかもしれないのにごめんね」とか。それは一見、親の優しさなのだけれど、一方で親が数字に囚われているともいえる。すると、必然的に子は影響を受けます。本当に素晴らしい結果を出していても、より上を、一流を求めようとする。それは「二流、三流でごめんね」と言われ続けて育ったことが、本人のペインポイントになっているからかもしれません。逆に言うと、相手のなりたい未来にプラスになるギブを続けていくと、必然的に相手のこだわりやその裏返しであるペインに気づけるようになっていきます。だから、失敗を恐れずにどんどんギブしていいと思います。僕だって、メールが返ってこないことなんていくらでもある。でもそれすら、「この情報は響かないんだな」という相手の情報を得たことになるので、損することは何もないんです。オンラインで繋がる社会というのは、ギブを気軽にたくさんできる環境でもあります。だから、はじめは的外れでも、少しずつ相手が喜ぶギブに近づいていけばいいんです。谷本:本当にそうですね。相手のペインポイントにきちんと思いを馳せられるか、配慮できるか。それにはギブを重ね、感受性を豊かにしていくことでもあるんですね。尾原:どんな時代でも必要とされるのは、ペインポイントを理解して、相手にギブできる人とも言えるかもしれませんね。それが本のメッセージでもある、「何者かになりたいなら、まず誰かにとっての何者かになろう」です。大切な人たちの需要のなかで「ありがとう」と言われることを重ねていくと、変化の時代にもブレない軸が見えてくるはずです。月並みな言葉ですが、変化の時代では、変化しないことがリスクになりやすい。変化を楽しむつもりで、たくさんのギブをぜひ試してみて欲しいです。

できるリーダーは「これから思考」で部下の残業を減らしている


年間100回以上、受講者数3万人を教えてきた企業研修や講演の中から、リーダーの悩みをピックアップ。内容によっては、「本当にこんなことが起きているの?」「ウチの会社ではこんなレベルの低いことは起きていないよ」と思うこともあるかもしれません。しかし、これらはすべて、実際に現場のリーダーが抱えている問題なのです。 自分の意識を変えるのでさえ難しいのですから、部下の意識を変えさせるのはもっと難しいもの。そこで、新刊『どう伝えればわかってもらえるのか? 部下に届く 言葉がけの正解』から、シーン別にできるリーダーはどのような言動で接しているのかを紹介していきます。● リーダーの不正解:仕事に区切りをつけて帰らせる リーダーの正解:残りの仕事の目処をつけて帰らせる 2019年4月に「働き方改革関連法」が施行され、大企業では残業時間の「罰則付き上限規制」が定められました。中小企業では2020年4月から適用されました。 労働者の過労死等を防ぐため、残業時間を原則月45時間かつ年360時間以内、繁忙期であっても月100時間未満、年720時間以内(1年のうち6ヵ月まで)にするなどの上限が設けられ、これを超えると刑事罰の適用もされます。 施行前から、定時退社を励行する会社も出てきました。過度な残業は、次の日のパフォーマンスにも悪影響が出てしまいがちです。 リーダーAさんは、お願いしていた仕事が定時になっても終わらない部下Cさんに(×)「今日は終わろう。明日やればいいよ」 と優しく声をかけます。 定時退社が励行されているので、無理に残業させるわけにはいきません。 しかし、「早く帰る」ようには言ったものの、「成果を出すこと」と「定時退社」の両立が難しいと感じているリーダーの方は多いと思います。 どのように言葉がけしたら明日以降の仕事が進み、リカバリーすることができるでしょうか。● …>「これまで思考」から「これから思考」へ シカゴ大学の心理学者ミンジョン・クーとアエレット・フィッシュバックの研究を紹介します。 大事な試験を控えた大学生を2つのグループに分け、グループ1には「憶えなければならないことが52%残っている」と伝えました。そしてグループ2には、「すでに48%は憶えた」と伝えました。 結果、グループ1のモチベーションはグループ2よりも格段に上がりました。 2人は、目標に対して「これまで思考」と「これから思考」の2つの視点があるといいます。 「これまで思考」とは「どこまでやり遂げたのか」に視点を向ける思考スタイルです。実験の例でいうと、グループ2の「48%憶えた」という点に目を向けています。 一方で、「これから思考」とは「あとどれだけやらなければいけないのか」に視点を向ける思考スタイルです。実験の例でいうと、「52%残っている」という点に目を向けています。 実験の通り、「これまで思考」より「これから思考」で未来に目を向けるほうがパフォーマンスは必然的に上がります。逆に、「これまで思考」は気を緩めてしまうのです。 このケースでは、リーダーAさんの「今日は終わろう。明日やればいいよ」は、早く帰るように言ったつもりなのに、部下Cさんは「これまで思考」に陥っています。「今日の仕事はここまでで大丈夫だったんだ」と脳が思ってしまうのです。 翌日、昨日の続きから手をつけますが、問題なのは何も変わっていないことです。仕事のペースを上げるためにやり方を工夫することはなく、それではパフォーマンスはよくなりません。なぜなら、Aさんの言葉が「これまで思考」で「今のままで大丈夫」と感じさせるものだからです。 ですから、明日以降のパフォーマンスを上げるためにも、「これから思考」の視点を持たせる必要があります。それには、定時に近くなったときに、(○)「今日は終わろう。残り5分で明日以降、どう進めていくかを考えよう」と伝えればいいのです。その5分でフィードバックを行います。 「現時点での状態はこれで残りはこれだけある。明日以降どうリカバリーしていくか」と「これから思考」で気づきを与え、一緒に考えていきます。 また、これまでの作業で気づいたいいやり方があれば、「明日以降使っていこう」と話します。 翌日は、前日話した改善点を踏まえて、やり残したパートに取り組みます。当然、パフォーマンスも上がるわけです。● …>1日の終わりにフィードバックを 1日の終わりに部下が自らフィードバックし、翌日以降、「これからどう改善するか」を考えることは非常に効果的です。「これから思考」は仕事が遅れているか否かにかかわらず、翌日以降の仕事をスムーズに進める意味でも有効なのです。 翌朝、仕事に取りかかろうとしてもエンジンがかからない、気持ちが乗ってくるまで時間がかかるといったロスを最小限に抑え、前日の終了時点と同じフローの状態で仕事に取り組めるという効果もあるのです。 残業の規制が強化されている今日、「これから思考」を意識し、今日1日得た経験を内省し、そこから得られる学びを明日以降に生かしていくことは部下の成長にもつながります。 ただし、ここで注意したいのは、わざわざ報告させるなどの手間をかけないことです。フィードバックに使う時間はもちろん5分以内です。そうでなくては継続できません。 ポイントも、「今日、時間配分がうまくいかなかった要因は?」「今日やってみて思ったより時間がかかったなと思ったことは?」という、今日の仕事に対する内省・気づきと、「明日以降、取り入れたいことは?」「明日以降、注意したいことは?」といった明日以降、どう生かすかの2つに絞ります。このように、部下自身で自問自答することで、時間に対する意識を持ち、常に工夫を生み出そうと考えるのです。たまに、リーダーからも前述の質問をしていくといいでしょう。 そうすることで、翌日スムーズに仕事を始められ、スピードもだいぶ速くなります。結果、残業せずに、今まで以上の仕事量をこなせるようになっていくのです。 【ポイント】1日の仕事を終える前に、次の日は仕事をどう進めていくかを常に意識させることで、仕事への取り組み方が変わっていく

「自分のことは自分で」自立心を育てる5歳児のしつけのポイント


5歳と言えば、言葉も達者になり「自分のことは自分で」という自立心をぐっと育てることできる年齢です。身体的にもしっかり成長し、時間はかかっても大人と同じような作業ができます。できることが増えた分、子ども自身も「自分でやりたい、やらなければ」という気持ちが芽生えます。自立心を育てるための5歳児のしつけについてご紹介します。

「まずは自分でやってみる」ということに慣れさせる

 今までは、子どもでは難しそうなことや時間がかかりそうなことは、ママやパパが手助けしてきたと思います。自分でもできるかもしれないけれど大人がやったほうが早いから…という状況もあったのではないでしょうか。このようになんでも保護者がやってくれる、手伝ってくれるという状態が続くと、子どもも楽な方に流れて自分のことができなくなってしまう可能性があります。今までは保護者がやっていたことも、自分でできそうなことであれば「まずはやらせてみる」癖をつけていきましょう。その結果、作業が完了するまでの時間はかかるかもしれません。それでも保護者はせかすことなく待ち、子どものペースを理解していくことが重要です。

厳しすぎは厳禁。「チャレンジしてもできないことはある」を親子の前提に

 とはいえ、必ず自分でやらなければと厳しすぎるのもよくありません。「チャレンジしてできなければママやパパと一緒にやってみる」というステップも必要。厳しすぎれば反抗的な気持ちが強くなったり、あるいは保護者の顔色を見ながら行動する子どもになってしまうことも。「だめだったら、できなかったら」という想定も視野に入れて見守ってあげましょう。

人と自分を比べることができるのもこの頃の特徴

 いつの段階で何ができるかということに関しては、大きな個人差があります。子ども自身も自分と他の子と比べて「○○ちゃんはちがうのに…」ということもあるかもしれません。いいな、うらやましいなと思ったことは簡単に言葉にする年齢です。強く自分に劣等感をもっていたり、ママやパパを責めたりしているわけではないということはしっかり理解しておきましょう。子どもが人と自分を比べている場合は、落ち着いて、「○○ちゃんのおうちとうちとは違うよね」「○○ちゃんとあなたは好きなものも違うし、得意なものも違うから、こういうのも少し違うかもしれないね」など、人との違いがあっていいものだということを確認していく作業をしてみてください。これも、「自分は自分」という気持ちを育てる大切なステップです。保護者は子どもへの手助けの考え方を少し変え、「今までとは子どもとの距離感を変えていく」という意識をもってみましょう。少しずつ、一つずつで構いません。そのうち人の手を借りず自分で自分のことができるように導いていけるようになるはずです。※この記事は「ベネッセ教育情報サイト」で過去に公開されたものです。



社会人の基本「報連相」は意外とできていない? "伝わりやすい型"を解説


報告・連絡・相談は、社会人の基本です。新人研修を実施している企業では、"報連相"(ホウレンソウ)と教え込むところも多いでしょう。ところが、管理職の皆さんからは

「最近の部下は、報連相もろくに出来ない」
「部下の言っていることを理解するのに苦労するんです」

といった声を頻繁に聞きます。メンバーの報連相の力を上げるには、管理職としてどのような関わり方をしていけばいいのでしょうか。今回は、部下に教えたい報連相の"具体的な型"を説明してまいります。(文:働きがい創造研究所社長 田岡英明)

「結論から聞きたい」というのが管理職の耳


管理職の皆さんは、部下から報告を受ける際に「結論は何だ」「結論から先に言ってくれ」と、ついイライラしてしまったことがあるのではないでしょうか。

皆さんの多くは「部下の話を聴けるようなマネジャーにならなければ」と研修や書籍で学んでいるので、自分の感情を押し殺しながらマネジメントをされています。しかし、聴いているばかりでは、部下の報連相の力は向上しません。どのように伝えたら、伝わる報連相になるのかを教えていく必要があるのです。

報連相には、伝わりやすい型が存在します。この型を部下に教えれば、良好なコミュニケーションにつながり、組織としての生産性も向上するでしょう。

報告も連絡も相談も「まずは案件名から」

では、順番に報連相の型をお伝えしてまいります。

まずは、報告の型です。一般的に報告とは、上司からの指示や命令に対して、部下が経過や結果を知らせることを言います。まめな報告をする部下は優秀に見えるので、部下にとってもプラスになるでしょう。

1、案件名:まず、何についての報告か述べる。
2、結論:報告の要となる「結論は、こうです」の部分を述べる。
3、補足説明:結論を補足説明するための、背景や状況、経緯などを述べる。
4、感想:結論に関しての簡単な感想を述べる。

続いて、連絡の型について解説します。ここでは、上司や部下に関わらず、簡単な情報を関係者に知らせることを言います。丁寧な連絡は「私は聞いてない」といったトラブルを避けることができます。

1、案件名:まず、何についての連絡かを述べる。
2、事実:連絡の要となる「いま、こういうことが起こっています」の部分を述べる。
3、影響:事実によって、「相手にどのような影響が及ぶのか」を述べる。
4、依頼:相手に依頼したいアクションについて述べる。
5、締め切り:アクションの期限を明記する等しっかり伝える。

最後は、相談の型です。判断に迷う時や意見を聞いてほしい時に上司や先輩、同僚に参考意見を聞き、アドバイスをもらうといった形で行われます。素直な相談は、周りの「こいつのために一肌脱いでやるか」という応援獲得につながります。

1、案件名:まず、何についての相談かを述べる。
2、事実:「いま、何が起こっているのか」という事実を述べる。
3、背景:「なぜそれが起こっているのか」という事実に至る背景を述べる。
4、自分の意見:「これに対して私はこう思う」という意見を述べる。
5、相手の意見伺い:「これについてどう思いますか」と相手の意見を伺う。

メンバーの立場からすると、仕事の案件に関して上司や先輩に相談をし、仕事を進めながら関係者に連絡を取っていく。そして、ある程度仕事が進んだ段階で上司に報告をしていく。このような流れが多いのではないでしょうか。

上記のような"分かりやすい報連相"がなされている職場では、上司と部下の意思疎通も良好でトラブルが少なく、仕事の効率が上がる傾向があります。

今回は、メンバーに教えたい報連相の型をお話してまいりました。是非、会議や勉強会の場を活用して、メンバーにこの型を伝え、実践してもらいましょう。そして、的確にフィードバックを行い、確実に報連相の力を上げてもらうのです。組織の成果につながると信じて。

結果を出すための3つのインプット術。ニューノーマル時代に向けた仕事に活きる学び方


「結果を出したい」いまこの記事をお読みのビジネスパーソンならば、少なからずこうした気持ちを持って日々の仕事に取り組んでいるのではないだろうか。ビジネスシーンで求められるスピードが年々加速し、さらにコロナ禍で進んだリモートワーク環境では確固たる結果を出し続けることが求められる時代になった。筆者の知人のなかでも、特に結果を出し続けているビジネスマンたちは口をそろえて「インプットのクオリティを上げること」が大切だと言う。「インプット=情報収集」だと捉えると、それが大切であるという事は理解していただけると思う。では、ニューノーマルの時代を生き抜くトップビジネスマンに求められるインプットのクオリティとは、どのようなものなのだろうか?そして、クオリティの高いインプットを継続するためにはどうすれば良いのか。今回はそんな新時代にむけたインプット方法を紹介する。

1.理解度を高めるための手法:『呼吸型インプット』を意識する

筆者は経済ニュースパーソナリティという仕事柄、日々刻々と変化する市場の動きを把握し、それを分かりやすく発信する事を日常的に行っている。リスナーにさまざまな情報を届けるためにも、日々流れてくる膨大な情報を一度に自分の頭のなかに入れないといけない。毎朝6時に起床し、海外市場の動きや経済関連ニュースをスピーディーにまとめて発信するなかで、あることに気付いた。それは「呼吸のようにインプットとアウトプットをセットで行う」という行動が結果的に情報を理解するスピードを向上させ、知識の定着を促進するということだ。ただ漫然とニュース記事を読むだけでは、その出来事を点として理解するにとどまってしまう。せっかくの前向きな行動を生かし切れてないのだ。ただ、以下のような行動をセットで行うことで知識が定着し、時と共にニュースの背景にある大きな動きや、過去から続いてきた伏線などを察することができるようになる。・1行で記事の内容を要約する・ニュースサイトなどにコメントを投稿する・家族に内容を説明する記事を読む行為(インプット)と記事を理解していないとできない行動(アウトプット)をつねにセットにすることで、記事への理解が飛躍的に深まり、記憶にも残るようになる。ずっと息を吸い続けるといつか肺の容量が限界を迎えるように、インプットだけを続けていく事はいずれ脳のキャパシティオーバーを招いてしまう。肺で息を吸うことと吐くことがずっと繰り返されているのと同じように、脳も情報のインプットとアウトプットを絶え間なく繰り返すことで最適化されていくのだと筆者は考えている。

成長別で楽しい♡子どもがハマる!と噂のお出かけファイルDIY


お出かけファイルって?その時に子どもが興味のあるものを入れて、コンパクトに持ち運べるアイテム!100均で作れるので簡単♪
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★ベースの作り方
材料
A5ファイル
ポーチ(B6サイズ)
ホワイトボード
両面テープ
穴あけパンチ
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手順
1.ポーチに穴を開け、ファイルに通す
2.ホワイトボードに両面テープを貼りファイルにつけたら完成!
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→乳児さんの場合は・・・
大マグネットや、フェルトに面ファスナーを貼ったものもおすすめ
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→幼児さんの場合は・・・
ねんど(米粉のものが安心!)やマグネットシートなどおすすめ
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成長に合わせて中身を変えてみてくださいね♪
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出演:忍舞さん / 智奈都さん / ちさきちゃん
監修:乳幼児教育アドバイザー waratte 杉山愛さん
https://www.instagram.com/ai3980_waratte/
キットが全てそろった「脳育お出かけファイル作り講座」をオンラインなどで開催中

面接官に確認・評価されるのはどんな点? 転職活動に必要な【転職力】を学ぶ


Cinq読者の皆さま、おはようございます。キャリアアドバイザーAです。 
梅雨明け前の大雨で、日本全国の各地で大きな被害が出ています。被害に遭われた地域の皆様に、心からお見舞い申し上げます。 
毎年、●十年に一度の大雨、というような表現をされる豪雨が襲ってくるようになりました。 
日本は経験則が全く通じない想定外の雨が毎年降る国になってしまったのだと実感します。これからの本格的な夏の暑さも心配ですし、復旧のためのボランティア活動も、新型コロナの流行から従来通りにはいかない、本当に難しい時代に私たちは生きているのですね。 
今、唯一できることは「募金」です。今は、例えばTポイント等でも募金できる仕組みがあるので、心掛けて募金活動を行っていこうと思います。


さて、2020年も後半戦ですが、今後はいわゆる『ウィズコロナ』『アフターコロナ』には合わない業態・産業が、急激に衰退し、淘汰されていくフェーズに入ってくるでしょう。 
それは、かつて栄えた炭鉱が次々閉山し、馬車や路面電車が消えていった代わりに、石油燃料業界が伸長し、自動車が増えていったように、です。手紙を書く人が減り、LINEやメールが増えたように、新しい業態の模索をする時期。私たちは、そんな【時代の過渡期】にいることを自覚しましょう。 

ある日突然、『明日転職しなければならなくなった時』、何から手を付けて良いのか全く分からずに、呆然と立ち尽くすのみ。そんな事態に陥らないようなヒントを、これからも配信していきたいと思います。

転職活動で求められるスキルとは 

今日は、いつでも転職できる力=転職力 についてお伝えしていきたいと思います。 
現時点での自分自身の【転職力】をチェックしながらお読みいただければと思います。 

採用面接の場面で、私たちは次のような視点で面接官に確認・評価されています。

1.専門性(業界知識、技術力、業務知識) 

常に最新の業界知識に触れるように工夫しているか? 
会社の研修だけに頼らずに自己研鑽する機会を持つように意識しているか? 
同業他社の動向について、情報収集する習慣が身に着いているか?

2.コミュニケーション力 

業務遂行の際、受け身の姿勢でなく、自ら進んで行動しているか? 
自分だけでなく、周りを巻き込んで進めることができるか? 
担当部署だけではなく、他部門とのコミュニケーションも積極的に行っているか? 

3.問題解決力 

想定を超えた困難な状況に直面した時に、粘り強く業務遂行する責任感を持っているか? 
指示されたことをただ漫然とこなしていないか?

4.マネジメント能力 

どのくらいの人数をマネジメントしてきたか? 
各々の部下の個性を見極め、能力をのばすよう工夫しているか? 
常に納期を意識してプロジェクト全体を俯瞰で見るように心掛けているか?

これらの能力が【転職力】です。 
ご覧いただいたように、【転職力】はポータブルスキル。業界・業種を超えて持ち運んでいくことができるスキルです。これらは、日々の仕事の積み重ねで鍛えられ向上されるもので、一朝一夕に身に着けることができません。 
誰かの指示通りに「ただ何となく」仕事をしていると、この様な力を身に着けることはできないのです。

【転職力】を身につけるためには? 

この【転職力】を鍛えるため、今からすぐに私たちにできることは、現職で【転職力】を意識しながら仕事を進めていくことです。

・どうすれば、もっと効率的に仕事ができるだろうか? 
・どうすれば、自分たちのチームの力を最大限発揮することができるだろうか? 
・どうすれば、より早く目標達成できるか? 

常に疑問や向上心を持って業務に取り組むことで、はじめて身につくのです。 

そして、お気づきのように【転職力】を鍛えるということは、現職で活躍できるように自分を鍛える事です。 
現職に不満がある方こそ、今の職場は【転職力】を磨くチャンスがたくさん転がっているのだと意識を変えて、もうひと頑張りしてみませんか?

転職力を磨くことのできない場にいる時こそ、転職を検討してみても良いかも 

しかし、例えば「マネジメントのポジションは常に親会社から社員が落下傘的に異動してくる」とか、「二次請けの会社にいて、顧客との接点を持つ機会がほとんどない」等、構造的にどうしても今以上の活躍の場が得られないこともあります。 
現職にいてはこれ以上自分の【転職力】を磨くチャンスがない時に、本格的に具体的な転職を検討してみましょう。 

いかがでしたか? 
今日から【転職力】を磨くポイントは見つかったでしょうか。 
それでは、またお会いしましょう!

ほめ言葉「子どもを伸ばす親」「ダメにする親」の違い


新型コロナウィルスの影響で、世の中が大きく変わりつつある。子どもたちにとっても、これからはオンライン授業が広がるなど学習スタイルが変化し、社会に出るまでに習得すべき能力も、親の時代とはかけ離れて変化していくことが考えられる。そんな変化の激しい現代において「親は子どもに何をしてあげられるか」と悩んでいる人は多いのではないだろうか。そこで、これまで教育を軸に取材を重ねてきた著者が、教育学、生理学、心理学、脳科学等、さまざまな切り口の資料や取材を元に「いま、最も子どものためになる」ことを『子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』(加藤紀子著)にまとめた。「コミュニケーションの取り方」から「家での勉強のしかた」「遊び」「習い事」「ほめ方・叱り方」「読書」「英語」「スマホ対策」「ゲーム対策」「食事」「睡眠」まで、子育てのあらゆるテーマをカバー。100の「してあげたいこと」を実践するにあたっては、さらに詳細な「421の具体策」も提示し、理屈だけでなく、実際に何をどうしてあげればいいのかということまで丁寧に落とし込んでいる。発売早々、高濱正伸氏(花まる学習会代表)が「画期的な1冊が誕生した。長年の取材で得た情報を、親としての『これは使えるな』という実感でふるいにかけ、学術研究の裏付けやデータなども確認した上でまとめ上げた力作である」と評するなど話題騒然の1冊だ。本稿では、特別に本書から一部を抜粋して紹介する。● もともとの能力より、がんばりをほめてあげる 東京大学高大連携推進部門の心理学者である白水始教授は「『試行錯誤しながら学ぶ力』は、本来は誰にでも備わっている」といっています。ところが残念ながら、子どもは成績だけをほめられると、かえって学ぼうとする意欲を削がれてしまうといいます。 子どもはもともと単純に「楽しい」という理由からがんばるのですが、がんばった内容には触れずに結果だけをほめられ、さらにはごほうびまで与えられたりすると、「点数しか見ないんだな」「自分がやっていたことはごほうびのためだったのか」と、楽しい気持ちが損なわれてしまうのだそうです。 コロンビア大学のクラウディア・ミューラー教授らがある公立小学校の生徒を対象に行なった「ほめ方」の実験でも、子どものもともとの能力(=頭のよさ)をほめると子どもたちは意欲を失い、成績が低下することがわかりました。 白水教授は、「(点数などの)結果だけに注目するのではなく、取り組んでいる中身や、子どもの取り組み方そのものに気を配ってあげること」が大切だといいます。 親が子どもの考えをもっとくわしく聞いたり、面白いアイデアや問題の解き方などに関心を向けると、子どもは自分の考えを深掘りしていこうと思えるようになります。 では、子どものやる気を引き出し、「深掘り」の意欲を伸ばしてあげるにはどうすればいいでしょうか?● どんなことも「前進」ととらえる 「学習するとは、いままでわからなかったことがわかるようになること」だとシンプルに考えれば、失敗も成長のひとつだと思えてきます。結果がふるわないときには、どこが足りなかったのか、何が問題だったのかを一緒にふりかえり、「わかるようになってよかったね」「ほら、一歩前進だ」と声をかければ、子どもの自尊心を傷つけずに伸ばすことができます。● 子どもに質問をする 「なぜだと思う?」「自分ではどう思う?」といろいろ質問してみます。子どもは質問されることで、自分の理解不足に気づいたり、自分が知りたいこと、やるべきことは何なのかを自分の頭で考えるようになります。ただし、質問するときには、結果を問い詰めるような聞き方にならないように注意します。● 親の好きな分野と話をからめる 子どもが取り組んでいることに対して、親の得意な分野、好きな分野とからめて話してみます。対話の内容は、子どもの興味に限らなくてもいいのです。さまざまなヒントで視野を広げてやれば、子どもはそれを頭の中でつなげ、あれやこれやといじくりまわして、柔軟な思考力を育むことができます。● 「専門家」の言葉に触れる 親がなんでも子どもよりくわしい必要はありません。「餅は餅屋」ということわざがありますが、親が答えられないようなことは、くわしい人に話を聞くと、子どもにとってもためになります。 子どもが興味をもつ分野があれば、周囲で自分よりくわしい人を探し、子どもが交流できる機会をつくります。 いまはSNSで積極的に情報を発信したり、一般の人と交流をもったりしている研究者や専門家もたくさんいます。そうした人と、親がツイッターやフェイスブック、インスタグラムなどでつながって、子どものために直接、質問してあげることもできます。 また、NHKラジオ第1の「子ども科学電話相談」では、子どもたちのさまざまな素朴な質問に専門家が答えており、その内容は本にもまとまっています。そうした番組や本などで専門家の言葉に触れるのも、子どもの知的好奇心を刺激します。 (本原稿は、『子育てベスト100──「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』からの抜粋です)

 参考文献 スリニ・ピレイ『ハーバード×脳科学でわかった究極の思考法』(千葉敏生訳、ダイヤモンド社)加藤エルテス聡志、 白水始「『子どもの潜在力を引き出す親』はここが違う」(東洋経済 ONLINE、2016/1/31)キャロル・S・ドゥエック『マインドセット「やればできる!」の研究』(今西康子訳、草思社)中室牧子『「学力」の経済学』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)