おはようございます。

今夏、自然災害等による流通トラブルが原因のコメ不足が取り沙汰されましたが、9月に入り新米が入荷したことで一気に改善され、すでに過去の出来事となっています。

 

この間の対応として政府の備蓄米の放出を求める訴えや不要な買い溜めといった、近視眼的な動きが一部で見られましたが、実に愚かというほかありません。

 

逆にこの問題に終始、冷静に対応した岸田内閣と農水省は高く評価すべきところ、現実は政治関係が自民党総裁選一色となっているのは寂しい話ですし、次に正反対のポピュリスト的な政権だけは誕生してほしくないです。

 

このコメを巡る一連の出来事から、メディアの扇動や大衆の声に過度に反応しない岸田政権の「聞く力」は、次の政権も参考にすべきだと感じました。

 

 

  岩国市内だけを走るかつての国鉄未成線

 

 

さて、前回から続く先週末の広島旅行2日目(日曜日)の朝の岩国駅から再開します。

 

岩国駅はJR山陽本線・岩徳線が通り広島と新山口・徳山を結ぶ山口県東部の中心駅ですが、

 

山陽本線と岩徳線の運行本数の差は凄まじく、岩徳線は一時は山陽本線だったとは思えないほどの少なさです。

そして、岩徳線の時刻表(写真)の右に掲示されている岩徳線に負けない閑散ぶりで、

 

 

 

岩徳線の1番ホームの先に設けられた0番ホームに佇むのが今回の目的の錦川鉄道錦川清流線です。

 

 

 

錦川の清流の1つのホタルをあしらった車両「きらめき号」は、当然のようにローカル線では定番の列を成さない鉄の箱な訳ですが(苦笑)、車内は昭和の国鉄時代から変わらないよく言えばレトロな雰囲気でした(苦笑)。

 

 

そしてこの車両は、2駅先の川西駅まではJR岩徳線の路線上を走って岩国市内の住宅街を抜け、

 

鉄道名の由来であり、これから終点まで何度も目にする錦川の清流を朝日の下で眺めたところで、川西駅の少し先の森ヶ原信号場で路線が分岐

 

 

ここから錦川清流線の単独路線(単線)に入ります。

 

この錦川清流線は、山口県岩国市の川西駅から同市の錦町駅に至る路線距離32.7km・計13駅のローカル路線であり、現在は全線が岩国市内となっています。

 

そしてこの路線の運営主体の錦川鉄道は、岩国市と山口県が主に出資する第三セクターであり、1987年に設立され現在はこの錦川清流線や一部の市バスの運行・岩国城及び錦帯橋の管理運営を担っているそうです。

 

 

 

そんな錦川清流線の最初の単独駅は清流新岩国駅であり、こちらはJR山陽新幹線の新岩国駅の乗換駅です。

 

山陽新幹線の高架と交差するこの駅からは、徒歩5分で新岩国駅に着くのですが、ただし錦川清流線は1日10本(汗)の運行であり、両駅は公式には別駅扱いのため実際には乗換駅としての用を成しているとはいえません。

 

 

 

さらに、この先は完全に岩国市内北部の山間部を走る過疎路線と化し、途中の北河内駅では2両連結の青い「せせらぎ号」と桜色の「ひだまり号」とすれ違った(写真2・3枚目)先は、対向車両さえ見かけないほどです。

 

 

また、往路は進行方向左側の山に面した席に座ったため、錦川清流線の区間に入ってから錦川を見たのは終点手前の川に架かる橋を渡った時のみでした。

 

ここで少し錦川清流線の沿革について触れると、この路線はかつて国鉄岩日線と呼ばれ、山口県「岩」国市と島根県南部の鹿足郡「日」原町を結ぶことを目指して1963年に現在の錦町駅まで開業しています。

 

写真は錦町駅の手前の車窓の風景ですが、中国山地を抜けて日原駅でJR山口線に乗り換え益田駅に出る陰陽連絡線を目指した国鉄岩日線は1967年に錦町以北の整備を開始

 

赤線:国鉄岩日北線計画路線、出典:JRおでかけネット路線図)

 

この点、沿線人口を考えると開業当初からおよそ赤字しか考えられない路線ですが、かつては途中の河山鉱山から算出された硫化鉄鉱石の運搬路線とその鉱山労働者の住宅等があったため貨物路線としての機能を担っていました。

 

一方、錦町以北(岩日北線)は貨物路線としての意義もなく、沿線に温泉(雙津峡温泉・むいかいち温泉)がある程度の純粋な陰陽連絡線です。

 

 

そのため、黒字が見通せない中で進められた岩日北線の建設は途中の六日市駅まで大半の路盤が完成しましたが、肝心の運行中の岩日線の赤字ぶりから中途で凍結

 

終点の錦町駅は、車庫よりも北に路線を残しつつ

 

建設工事が再開されることなく未成線でよくある盲腸線となり、1987年には発足間もないJR西日本から第三セクター鉄道の錦川鉄道に移管され、今に至るのです。

 

 

なお、上述の河山鉱山は1971年に江戸時代以来の300年余の歴史に終止符を打って休山となったため、移管時には錦川鉄道の貨物路線としての機能もすでになく、国や自治体の補助金で辛うじて食いつないでいます(汗)。

 

ちなみに、写真の錦町駅の駅舎には錦川鉄道株式会社の本社が入っていますが、大手鉄道会社の本社と比べると鉄道会社といっても多種多様だなあと感じました…。

 

 

 

そして現在は、余った車両や線路を使った運転体験やガイドツアー、さらには、

 

 

(写真2枚目:ブルーノ・プラス - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=134450844による)

 

岩日北線の整備路線跡の一部を使った遊覧車「とことこトレイン」(同2枚目)を運行するなど、残された資源を有効活用した経営努力が窺えますね。

 

そんなローカル線をコンプしたところで、この旅の駅メモ巡りを終えて山口県は95/152駅に達し、残るはJR山陰本線・美祢線・山口線の3路線となりました。

 

ただ、今後の旅行計画と路線アクセスの手間を考えると山口県はまだリーチに至っておらず、事前の想定どおり手間がかかる県だなあと改めて実感した次第です。

 

 

清流で癒された後のグルメ巡り 

 

錦町駅で約20分過ごしたところで、折り返しのきらめき号に再び乗り、今度は通路を挟んで反対側の席に座って、車窓から望む錦川の眺望を堪能しました。

 

上述のとおり錦川清流線に入る前と終点直前を除き、錦川を渡ることなく専ら川岸を走るため、

 

 

路線名のとおり、山間の錦川の清流をずっと眺めることができ、都会の喧騒からの気分転換にはぴったりです。

 

 

 

また、途中に集落や田畑が点在しているのを見ると、過去の日本人がいかに山がちな日本の地形を切り開いて生活してきたかを、都会暮らしとして改めて実感できます。

 

 

そして往路と同じくJR山陽新幹線の高架(写真2枚目)を抜けた後は、岩国市街に入っていき、

 

最後に錦川を再び渡って岩国駅に到着

旧岩日線を巡る朝の錦川鉄道巡りを終えたのでした。

 

この後は、遅めの朝食をとるため岩国駅の駅舎2階に入っているIWAKUNI COFFEEを訪ね、

2024グルメ記事 #73

 

 

税込748円のモーニングセットを注文♪

食事・スイーツメニューとも豊富に揃えたこのカフェは、駅改札の隣という抜群の立地に加え、

 

ほどよいスペースの中に50席余りの座席+電源・無料Wi-Fiを備えた環境の良さは、旅行客にも日常の電車待ち・休憩にもちょうど良いカフェです。

 

 

今回食べたのは「自慢の焼きサンドとサラダ」のセットでしたが、2枚の焼きサンドは思ったより厚手でハムとチーズのほかほか感が美味でした。

 

サラダもボリューム十分で、コーヒーも濃い目の朝の目覚めにちょうどよく、個人的には税込748円の価値は十分あったように思います。

 

次に岩国を訪れるのはいつになるか未定ですが、その時はスイーツメニューにチャレンジしたいですね。

 

 

そんなモーニングの後は、JR山陽本線に乗って広島駅に移動し、スーツケースをコインロッカーに預け入れてから見慣れた市内をブラブラ散策

 

まあ、広島訪問は1ヶ月ぶりなので真新しいお店などは全くなく、予定していたショッピングを済ませると、

 

 

 

昼食も混雑を避け、前月と同じくシミントひろしま1階に入っているお好み焼店「てっ平」を訪ね、

 

王道のお好み焼を美味しくいただきました。

広島旅行も回数を重ね、次第に人気店よりも行きやすいお店をチョイスするようになると、余所者ながら慣れた感が出るのは気のせいでしょうか(笑)。

 

 

  2024年最後のマツダスタジアム観戦

 

こうしてご当地グルメを満喫したところで、今年4回目にして最後のマツダスタジアムに向かい、

2024年シーズン:32試合目

 

 

この日は内野指定席Aの上の方の屋根がかかっている席に着席。時折風も吹いて心地よい環境だったため、コンコースではなく席でずっと観戦しました。

 

 

そして中日は柳裕也投手、広島は玉村昇悟投手の両先発で午後1時半に始まった試合は、初回に中日が細川成也選手の2年連続20号の大台に乗せるホームランなどで3点を先制する幸先の良いスタートとなります。

 

また、4回には木下拓哉選手が中押しのソロホームランを放って4点差に広げ、こうなると貧打の広島打線相手ならスムーズに抑えてほしいところですが、

 

 

案の定、柳投手は4回に2点を失い、5回には連打を浴びて1点差に迫られたところで降板…。

 

口だけ選手会長(失笑)は今回も結果を残せず、これで年俸1.5億円(推定)というのは給料泥棒としか思えません。

というか、中日の年俸1億円以上の選手で成果を出しているのはライデル・マルティネスだけですよね…。
 

 

ただ、柳投手が残したピンチをリリーフの齋藤綱記投手が無失点で凌ぐと、6回からは藤嶋健人・清水達也・松山晋也投手が1回ずつ着実に抑えていきます。

 

一方、中日打線は中盤~終盤にかけては毎回チャンスを作るものの得点には至らず、相変わらずの決め切れない展開だった訳ですが、中でも9回の代走・尾田剛樹選手の牽制アウトは実に意味不明でした(怒)。

 

2アウトのためバントの可能性もなく、何故あそこで飛び出しているのか常人には想像できませんが、これだけ走塁で失敗を繰り返すのは代走向きとは思えないです。

 

そんな嫌なムードの中、9回裏は抑えのライデル・マルティネス投手が登板し、

 

 

 

打者3人を完璧に抑えて4-3で勝利

私にとって今年のマツダスタジアム初勝利、さらに中日の対広島シーズン勝ち越しとよい1日となりました。

 

まあ、チャンスに弱い打線とアホな代走はしっかり反省してくださいとは思いますが、

 

確実に同点まで追いつかれると思ったところ、ピンチを無失点で凌いだ齋藤綱記投手には心から感謝です。

 

 

 

以上、帰路に就く広島ファンの波の中で勝利に浸りつつ広島駅経由で早めに広島空港に向かい、ラウンジ(写真4枚目)で休憩してから帰京の途に着いたのでした。

ではでは。