こんにちは。
この週末は昨年9月以来の広島を訪れていますが、首都圏と同様に厳しい暑さに加えて勝手知ったる街のため2日目(今日)はゆったり市内で過ごしています。
この点、広島のほどよい中心部の規模感は地元の名古屋と比べても落ち着きますし、観光地ながらそこまで混雑に悩まされないのもありがたいところです。
加えて山陽新幹線の沿線のため、航空路が何かあっても新幹線で帰れるというメリットは、駅メモ巡りのためローカルエリアを巡る身としては切に感じるところですね。
猛暑が起こしたまさかの交通トラブル
さて、本題の広島旅行ダイジェストは、4週連続(苦笑)の朝の羽田空港から始まります。
ただ、今回の行先は使い慣れた広島空港ではなく、
何をとち狂ったのか、広島から見て中国山地を越えた北東の米子鬼太郎空港でした(苦笑)。
これは別にゲゲゲの鬼太郎に惹かれた訳でも、予約先のルートを盛大に間違えた訳でもなく、予定どおり、
空港から徒歩圏内のJR境線の米子空港駅から、
ギリギリ列車と呼べる2両編成のゲゲゲの鬼太郎ラッピングの車両に乗って米子駅に移動しました。
そして米子駅では、約40分の待ち時間を駅の展示や窓からの風景を眺めたり、
駅ビル2階の土産物店(写真1枚目)で昼食用の駅弁を買うなどして過ごします。
それにしても米子駅前は以前から何もないなあ、と思っていましたが、連絡通路で向かった南口(同2枚目)こそ本当に何もなく(苦笑)、普段訪れる北口はまだホテルや飲食店が並ぶだけましなんだなと感じた次第です。
こうして何気なく米子をディスったところで、次はJR山陰本線の出雲市駅行に乗車すると、
すぐに島根県に入り、車窓から中海(写真2枚目)と宍道湖(同3・4枚目)を眺めつつ約1時間後、
島根県松江市西部の宍道駅で下車しました。
島根県を代表する湖の名を冠するこの駅ですが、今回用があったのはこの駅そのものではなく、
この宍道駅を基点とするローカル線のJR木次線に乗るためで、定刻の10分前に2両編成の列車がのそのそと3番線に入線してきました。
このJR木次線は、宍道駅から広島県庄原市の備後落合駅に至る路線距離81.9km・計18駅の地方交通線であり、芸備線・福塩線・伯備線との組合せで島根から広島・岡山に出る陰陽連絡線の役割を「名目上」担っています。
なお、ここで「名目上」としているのは、
宍道発が1日11本でそのうち備後落合駅までの全線を運行するのがわずか2本という有様で、事実上連絡線ではなく奥出雲への盲腸線となっているためです。
そのため、2020-2022年平均の営業係数は宍道~出雲横田間が1,538、出雲横田~備後落合間に至っては5,695と伝説の芸備線の東城~備後落合間に次ぐJR西日本ではブービーの線区となっています(汗)。
この点、芸備線が広島市内に向かうにつれて営業成績が良くなるのに対し、木次線は全線がゴミ同然のクソ路線のため、2両目のラッピングの「次へつなごう」と言われたところでつなぐ先は三途の川の向こうでしょうね…。
そんな身も蓋もない感想を抱きつつ、木次線・芸備線経由で広島に向かうトンデモなルートでの中国山地越えに望んだ訳ですが、
まずは米子駅で購入した「大山どりの鶏三昧弁当」を味わい、この旅で唯一の鳥取の趣を堪能。
宍道駅からしばらくして、あっという間に自然の中に集落が点在する僻地に至るのはローカル線あるあるとして、
路線名を冠する木次駅(島根県雲南市)までは水田が広がる平坦な地域を通るのは、これだけ酷い営業成績なら山間部しか通らないと思っていたので少々意外でした。
ただ、平仮名の「き」とハートマークで「きすき」と読ませる洒落(笑)の駅名板が立つ木次駅から先は、
想像どおりの山間部に入っていき、
神話の地として1つ1つの駅に神様の名が割り当てられているのも納得の「神話の時代がピークだった地域」らしさ満点といえました(失礼)。
そんな列車は、お馴染みの52.3kmを約1時間40分という単車並みのスピードで走り、仁多郡奥出雲町の出雲横田駅に到着しますが、この少し前に路線トラブルが発生。
何とこの猛暑で線路の温度が上昇し過ぎて車両が通過できなくなる事態となり、出雲横田~備後落合間が運休となってしまったのです。
さて困った、どうやって広島に行こうかと思ってスマホで調べてみた結果、
幸い宍道駅までの折り返し運行は生きていたので、とりもなおさず1両編成となった鉄の箱に乗車。
つい先ほど、駅名をあしらった看板をディスったばかりの木次駅まで戻ると、雲南市内を経由して広島~出雲市間を運行する高速バスの乗り場を目指します。
とはいえ、まずは時間調整のため駅前の市民ホール兼商業施設でしばし休憩し、
猛暑でも豪雨でも大雪でも止まる路線のどこに「もっとつながる」要素があるのかと、半ば八つ当たりのような感想を抱いたり(写真2枚目)、スーパーで飲み物を補給するなど猛暑の中を歩く準備を整えたりなどしました。
一方で、やむを得ず出雲横田以南の駅はレーダーでゲットしてJR木次線をコンプし、島根県は101/118駅とJR山陰本線の江津以西とJR山口線北部を残すのみとなり、
計画どおりリーチの仲間入りとなります。
6月の和歌山県以降、コンプは4県のままですがリーチを着実に増やしているので、今月下旬以降はコンプに着実につなげていきたいところですね。
苦労して辿り着いた甲斐もない試合
こうして鉄道の旅を諦め、35℃を超える猛暑の下で日光を遮るものもない中、木次駅前から斐伊川沿いに国道54号線を目指して歩いていきますが、
この斐伊川一帯は神話において須佐之男命が八岐大蛇を退治した地とされていることから、写真の国土交通省の看板でもその伝承が強調されているほか、
川に架かる橋の一部も八岐大蛇の顔を模した造り(写真1枚目)となっている点が興味深かったです。
あとは、雲南市役所に「住みたい田舎」ベストランキング第1位!とどでかく掲げられていましたが、一体どんな基準や調査方法かと突っ込みたくなりました(苦笑)。
そんなこんなで駅から徒歩約20分を経て、ようやく目的地の下熊谷バスターミナル(BT)に到着したところで、
一安心とともに小腹を潤したい気分になったので、BTの隣の洋菓子店「Pâtisserie Fleur」を訪問。
2024スイーツ記事 #59
当然ながら何の下調べもせずに、アクセスとその場の流れで訪れたお店でしたが、ケーキ単品で最も高くて500円以内と全体にリーズナブルなのは好印象で、
「奥出雲プリン」「しもくまチーズケーキ」ともスタンダードながら満足できる美味しさでした。
こうしたコスパの良さは地方の洋菓子店ならではと思いますが、近年の物価上昇の中で無理な価格据え置きはしてほしくない、というのも正直な思いです。
そんなスイーツタイムを経て午後4時前、中国ジェイアールバスの高速バス「みこと号」がほぼ定刻に到着して乗車すると、約2時間45分の移動時間は、
少しだけ中国山地を縦断する車窓の景色を眺めてから、全く変わり映えがないのを確認してそのまま仮眠。
今年2月にオープンしたばかりのサッカースタジアム「エディオンピースウイング広島(写真1・2枚目)」が見えた頃にようやく目を覚まして、
間もなく見慣れた広島駅前に到着しました。
結果的に当初の予定より1時間20分の午後6時45分着となりましたが、そのまま奥出雲や備後の奥地に閉じ込められるよりは最善の選択肢だったと思います。
こうして、まさかのJR木次線の運休に巻き込まれつつも、到着後はホテルにいったん立ち寄ることなく、駅でスーツケースを預けてマツダスタジアムに直行。
2024年シーズン:23試合目
蒸し暑さ&コンコースの混雑に耐えつつ、夕食を購入するとすぐに内野3塁側の席に向かいますが、
その直後に中日の大野雄大投手が広島打線に捕まり、森下暢仁投手に勝ち越しタイムリーを浴びてしまいました。
連打はともかく自らの悪送球で同点に追いつかれるのは論外であり、年俸3億円のベテランとはとても思えない醜態を見せつけてくれる点は、本当に「変わらなくてはいけない」のはお前だろと毒づきたくなります。
それはそうと、冷やし胡麻豆乳担々麺はこの蒸し暑さにはちょうどよい味わいで、試合の不快感はともかく肉体的には和らぎました(苦笑)。
そして、この暑さの中でも後半は定番のフライドポテトを食べつつ、中日打線の奮起を待ちますが、
そんな期待も叶わず、疲れの見えた森下投手を捉え切れずに8回1失点の好投を許してしまいます。
そして9回は、抑えの栗林良吏投手が満を持して登板しますが、イマイチな立ち上がりで細川・中田が連打するも、細川が暴走で3塁タッチアウト…。
3点ビハインドの状況で無理して3塁を狙う必要がどこにあるのかについて、心の底から細川選手に問い詰めたい気分ですし、昨年も広島で似た光景を見ましたが、これが個人成績に現れない「弱さ」だと酷評せざるを得ません。
細川選手も中日に来て2年、本当に頑張って成果を出していると思いますが、DeNA時代を含め「戦略的な勝ち方」を学んでいない点だけは本当に残念です。
この後はさすがに栗林投手は立ち直り、残る打者2人は淡々と討ち取られて1-4で敗戦…。
チームの勢いと選手の試合勘の差が如実に出た結果に、苦労して広島まで辿り着いた分どっと疲れを感じつつ、
翌日(今日)の根尾昂投手の今シーズン初先発がいい結果となることを祈り、重い足取りでホテルに向かいました。
ではでは。