おはようございます。

先週末、日本のプロ野球ではリーグ戦が再開され、我らが中日ドラゴンズは何とか首位の広島東洋カープに2勝1敗で勝ち越すことができました。

 

そして、これ以上の借金を重ねる訳にはいかない中での5カードぶりの勝ち越しと同じくらい、中日ファンを喜ばせたのがマスコットのドアラ先生の復帰です。

 

デビュー30周年イベント後しばらくして、体調不良で休養に入ったドアラ先生ですが、やはり中日では選手以上の人気を誇るスターだけに、不在に寂しい思いを抱くファンは決して少なくなかったことでしょう。

 

梅雨時の嫌な季節ですが、いい流れでオールスターを迎えられるよう、私が土日に観戦に行く6月最後の週末の試合を含めて借金を着実に返してほしいですね。

 

 

  4月28日(日曜日)リュブリャナ④

 

 

さて、本題のイタリア・スロベニア周遊旅行記は2日目の夕暮れ時に、水銀鉱山の街イドリヤからリュブリャナ中央駅前(写真1枚目)に戻ったところから再開します。

 

この時は、早朝からのリュブリャナ・イドリヤ散策と移動で若干疲れが溜まっていたこともあり、同行する相棒と相談の上で一旦ホテルに戻って休憩

 

 

リュブリャナの治安の良さを信頼し、夜も更けてから街をブラブラ散歩しました(写真1枚目:中央郵便局)。

 

とはいっても、街の雰囲気は都会の喧騒というより落ち着いた佇まいで、揉め事に巻き込まれる以前にそんな危険そうな空気は全くなく

 

日中に訪れた旧市街の中心の三本橋とプレシェレーノフ広場も、三本橋に怪しげ(失礼)な赤いライトアップが施されていたくらいで静かなものでした。

 

 

それ以外は、三本橋を離れるとより一層静けさが増し、

 

 

私たちみたいに明らかに地元の人間でない観光客が夜風を受けながら散歩するか、2・3人のグループが食事か仕事から帰途に就く感じの足取りだった印象です。

 

まあ、酔っ払いや薬物中毒、それに物乞いや立ちんぼ(笑)が普通に目に入るよりはよほど安心できますし、繁華街といっても夜が早いんだなと納得しつつ、

 

最後に三本橋からリュブリャナ城を(写真1枚目)、またプレシェレーノフ広場のフランツェ・プレシェレーンの銅像(同2枚目)をそれぞれ見上げた後に、ゆっくりとホテルに戻り2日目を終えたのでした。
 

 

  4月29日(月曜日)リュブリャナ⑤

 

 

3日目は、前日と同じくホテルで朝食を済ませてから、時間に余裕を持ってホテルをチェックアウトし、リュブリャナ市内散策を再開します。

 

そしてこの日、最初に訪れたのは前日に外観のみ鑑賞した1885年築国立博物館(写真3枚目)です。
 

自然史博物館も併設されたこの博物館には、有史以来のスロベニアの歴史的遺産が多く展示されており、

 

 

 

1階の廊下には壁に沿って古代の建物の遺構が並び、

 

 

 

際立つ作品はないものの、イタリアの東隣・バルカン半島西部という地勢らしくギリシャ・ローマに連なる文化を感じることができます。

そんな作品群の中で最も目立つのが、

 

 

市内で発掘されたローマ時代の銅像でした。

 

一見、ごく普通の像ですが実は古代ローマの銅像は、多くの大理石の像がそのまま残されたのに対し、時代の変遷の中でしばしば溶かされて他の道具などに転用されたので、意外にも貴重な歴史的遺産だそうです。

 

 

 

他に1階中央部では、ヨーロッパの博物館ではやたらと見かける古代エジプトの遺産や、

 

 

オスマン帝国の侵攻に関する展示などが見られますが、こちらも見どころにはやや乏しいと感じました。

 

 

続いて瀟洒な趣の中央階段を上った先の2階は、

 

 

 

壁面の歴史的文物(写真2枚目)や古代~近代のスロベニアを治めた偉人たち(同3枚目はユスティニアヌス帝、4枚目はマリア・テレジア)に関する展示を通じて、スロベニアの歴史を知った上で、

 

 

先史~近世の品々を見て回る構成となっています。

とはいえ、全体には1階の展示と同じく古代~中世に偏っている印象が強く、

 

 

 

建物と反対に豪華には乏しいですが、当時の王侯貴族よりも庶民に目線を寄せている印象を受けました。

 

 

また、古代ローマらしいモザイク画(写真1枚目)を見ることもできるものの、総じて至宝といえるような作品まではなく、個人的には時間があれば訪れるのも悪くないくらいだと思った次第です。

 

 

 

 

この後は、前日に続いて国会議事堂(写真1・2枚目)を眺めてから旧市街に移動し、

 

 

プレシェーノフ広場からフランシスコ会教会(写真1枚目)などの華やかな建物を見上げます。

 

 

そして、前日は脇を通過するに留めたリュブリャニツァ川沿いの中央市場に着目すると、こちらもたびたび触れたヨジェ・プレチュニクの設計だそうで、

 

 

 

1942年の作品ながら、オーストリア風の近代建築の街並みに合わせた城塞のような佇まいに趣を感じました。

 

 

また、前日はケーブルカーで上った小山に今度は徒歩で緩やかな登山道を上り、

 

 

さらに山上では城壁に沿って城門に向かいがてら、

 

 

時折立ち止まって旧市街の景観(写真1・3枚目)を満喫しました。麓から同3枚目の城門までは15分程度と、個人的にはちょうどよい散歩だったと思います。

 

さらに再訪となったリュブリャナ城では、前日に主だったところは散策していたので、

 

 

 

ビジターセンターに併設されているカフェを訪ね、窓からの中庭の眺めを堪能しつつ、

 

 

ブレイスカ・クレムナ・レズィーナ」と呼ばれスロベニアのご当地スイーツを、濃厚なコーヒーとともに味わいました。

 

私にとっては9年前にクロアチア・スロベニアを旅した時にブレッド湖でいただいて以来で、パイ生地とカスタードクリームの組合せがとても美味です。

 

ただ、見た目のとおりかなりの甘さに良くも悪くもシンプルな味なので、このボリュームだと最後の方にはさすがに若干飽きがきますね…(汗)。

 

 

こうしてリュブリャナ城を今度は徒歩で再訪し、帰りも徒歩で麓に下山した頃にはすでにお昼になっていたので、

 

 

 

旧市街からリュブリャナ大学にかけてを、土産物を購入したり「DRAGON SHOP(写真2枚目)」で中日ドラゴンズのグッズがないことを確認してから(笑)、

 

(参考:街のグッズもドラゴンばかりですが、ドアラ先生はいません。)

 

 

路地にひっそりと佇む、地元の方に人気の大衆向けピッツェリア「Foculus」を訪れました。

 

 

外観は周囲に溶け込んだ落ち着いた印象であるのに対し、内部は特徴的なデザインの柱と天井が目を惹く、やや暗めな中にお洒落な雰囲気を漂わせるこのお店は、

 

高温の窯で薪を用いて一気に焼き上げる、本格的なピザをお手軽価格で楽しめる点が魅力で、

 

 

 

70種類以上にも上るバリエーション豊かなピザのほか、サラダやサイドメニューも豊富に取り揃えています。
そんなピッツェリアでは、お肉・海鮮・野菜とどれも魅力的なトッピングの中で迷いつつも、
 
 
最終的には私好みのハムがたっぷり乗ったピザを注文。
 
焼き立てホカホカ、薄く柔らかい生地ながら外側はカリッとした食感に、ふんだんに使ったハムが非常によく合い、大ボリュームながら最後まで美味しくいただきました
 
値段もドリンク込みで15ユーロ程度のため、本格的なピザをリュブリャナで味わうにはお勧めのお店です。
 
 
 
昼食をゆっくり済ませた頃には、鉄道の出発時間もだいぶ近くなってきたので、最後に再び三本橋(写真3枚目中央)を中心に旧市街をブラブラ散歩し、
 
 
 
リュブリャニツァ川沿いの橋を交えた水辺の景色(写真1・2枚目)や、通りに面した近代建築群を眺め、派手さこそないものの落ち着いていい街だと改めて実感。
 
再び訪れるのは当分先になるこの小さな首都の思い出をしっかり目に焼き付けてから、ホテルで荷物を受け取り、街の陸の玄関口であるリュブリャナ中央駅に向かいました。
 
 
 
ここからは鉄道の旅となりますが、出発の地のリュブリャナ中央駅は12本の線路(写真1枚目)を持ち、国内外から多くの鉄道が行き交う交通の要衝です。
 
 
そのため、ホームではお洒落なカラーリングの特急列車(写真1枚目)から伝統的な列車(同2・3枚目)まで様々な車体を見て楽しめました。
 
私は、残念ながらという訳でもないですが後者に乗ると、多種多様な言語が飛び交う自由席(2等)で座席を確保し、約3時間の山間の移動をゆったりして過ごします。
 
なお、約3時間というと大変な距離のようですが実際のところは100km余りとそこまで遠くなく、国境越えの待機や単線での対向列車待ち、さらに山間の線形の悪さ故でこの辺は日本のローカル鉄道と同じ感覚です。
 
その点、私はJR芸備線などの原付並みの速度のローカル線を嗜んできた(笑)経験からそこまで苦にならず、
 
 
まだ日が高い夕方頃にイタリアの東端のアドリア海に面した港町のトリエステに到着しました。
 
 
さて、3日目はもう少しだけ続きますがイタリア入国を区切り今回はここまでとします。
 
次回からはいよいよイタリア観光に入り、ヴェネト州の誇る歴史的遺産を順次取り上げていく予定です。
ではでは。