こんにちは。

今週、静岡県の川勝知事が新人職員への訓示で露骨な職業差別を含む発言を行い、それを追及されると突如6月で辞任する意向を表明しました。

 

これまで、JR東海のリニア中央新幹線の工事を巡り露骨な妨害を続けただけでなく、学者にありがちな高慢さから暴言や悪態を繰り返し、静岡県及び県民を国賊に貶めた張本人だけに、この辞任を肯定的に捉えた人も多いと思います。

 

まあ、静岡県民に関してはこんな無能な政治家を知事に選び続けた責任もありますが、一地方の首長ごときに国策を停滞させられた関係者はたまったものではないでしょう。

 

静岡県民には、この反省を活かし次の知事には変な連中の息のかかっていない人物を選んでほしいものですね。

 

 

  第三セクターになって9年

 

 

さて、本題の今週末の富山旅行ですが、ANAの羽田発の第1便が10:05のため、普段と違い朝は普段の通勤ペースで自宅を出発し、それでも余裕を持って羽田空港に移動。

 

離陸を除けば実質50分程度の短いフライトを経て、河川敷に設けられたのが特徴的な富山きときと空港に、約6年9ヶ月ぶりに到着します。

 

 

 

コンビニもなく飲食店も少ない、そんなローカル空港からはリムジンバスの乗車を2台目に回されたり、乗車後も道路が混雑するなど思ったより移動に時間を要し、

 

 

桜が咲く富山城址公園の東側を経由して、

 

 

 

富山駅に着いたのは正午過ぎになってしまいました。

そんなランチを手早く済ませるには、北陸応援割の影響による混雑もあって一層厳しい時間帯だったので、

 

 

今回は駅構内の商業施設「とやマルシェ」内にある金沢の寿司・弁当店「芝寿し」にて駅弁を購入します。

 

とはいえ、富山に来て金沢のお店というのも若干アレな感はあるので、看板メニューの押し寿しではなく、

 

元旦の能登半島地震で大きな被害を受け、着実に復旧中の能登の「能登牛と能登豚弁当」をチョイス♪

どちらも聞いたことがないブランドですが(失礼)、

 

 

税込1,188円と今時にしてはお手軽価格で、牛と豚の両方を味噌唐辛子による味変を含めて楽しめるのは、ご当地感を含め悪くないと思いました。

 

 

 

駅のベンチで昼食を済ませた後は、今回のメインテーマである駅メモ巡りのため、まずはあいの風とやま鉄道に乗車します。

 

 

 

これも北陸応援割の影響なのか、金沢行の電車に行列ができて車内もみっちり混雑するこの路線は、

 

昨年秋、IRいしかわ鉄道に乗った時にも少し触れましたが、2015年3月のJR北陸新幹線の金沢延伸時にJRから経営移管された並行在来線です。

 

旧JR北陸本線の富山県区間(市振~倶利伽羅)路線距離100.1km・計24駅を、富山県を東西に横断するこの路線は、同じ旧北陸本線の縁と鉄道施設の立地から隣の石川・新潟の第三セクター路線と上手く連携しており、

 

 

まず、高岡方面は富山から多くの人が目的地とする金沢まで乗換不要で向かうことができます。

(注:俱利伽羅~高岡間は昨年秋に乗車したので省略。)

 

一方、折り返しての富山以東については、

 

 

遠方に立山連峰を望む車窓の景色が見応え十分である点に加えて、路線運行上の拠点駅である泊駅(富山県下新川郡朝日町)では、

 

 

あいの風とやま鉄道とえちごトキめき鉄道の列車が同一ホームで対向停車し、乗換えの利便性を高めている点がユーザーフレンドリーで好印象でした。

 

ちなみに、私は泊と聞いてここに原発があるのかと思った時期もかつてありましたが、それは北海道の泊村で全然違っていた訳で、実は富山県には原子力発電所がありません

 

福井・石川、それに新潟と北陸エリアは原発銀座のイメージが強いだけに少々意外にも思えます。

 

 

地域の足を支えるローカル線 

 

 

そして泊駅から、再び折り返して蜃気楼の街として有名な魚津駅で下車すると、

 

 

駅前ロータリー・大通から正面に立山連峰を望む景色(写真1枚目)と、今年で築90年(汗)と年季の入った粗末な駅舎(同2・3枚目)をさらっと眺めてから、

 

 

 

地下道を経由して富山市から富山県東部を基盤とする地方私鉄の富山地方鉄道(地鉄)の本線(電鉄富山~宇奈月温泉)に乗り換えます。

 

富山地方鉄道は、グループ内でバスやホテル等も経営する富山県の交通・観光インフラを担う地域交通であり、こうした点は、都市間交通を担うあいの風とやま鉄道と比べ、

 

本線の路線総延長53.3kmに対して41駅という駅間距離の短さにもその違いがよく現れているといえます。

 

 

加えて、富山県東部の主要な観光名所の玄関口としての機能も担っており、例えば、今回乗った本線の終点の宇奈月温泉駅は温泉街だけでなく、

 

 

トロッコ電車で有名な黒部峡谷鉄道とも接続していますし(現在は冬季休業+震災の影響で一部復旧工事中)、

 

(ButuCC - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=38126012による)

 

他にも立山黒部アルペンルートの玄関口である立山駅と富山駅を直通で結んでいたり、富山市内の環状線は中心市街地の交通アクセスを高めています

 

とはいえ、それでも随分全盛期からは路線網が縮小されたとのことで、その名残は本線の上市駅において、

 

 

特に乗換えもきつい勾配もないのにわざわざスイッチバックが行われる点(=かつては上市駅から東に向かう路線があった)にもよく現れているそうです。

 

ただ、その一方で21世紀に入ってから新路線の開設や路線運行の改善など積極的な投資を行っているのも特徴的で、よく富山市が先進的なスマートシティの事例として挙げられる際に同社の取組が取り上げられています。

 

 

こうした近況を語りつつも、宇奈月温泉駅の周辺は旅館や土産物店が並ぶ昔ながらの佇まいで、

 

そんな中で温泉の噴水(写真1枚目)と山々に囲まれた景色(同2枚目)は、「自然豊かな中の温泉街」という宇奈月温泉の魅力をよく現わしているように思いました。

 

今回、上述のとおり黒部峡谷鉄道は運休中だったため、幼少の頃の記憶の地を再訪するのは、立山黒部アルペンルートとともに次の機会にするとして、

 

 

とはいえ、観光名所に来てただ折り返すのも嫌だったので、短い時間ながらスイーツを楽しもうと、駅舎の1階に入っているALPEN CHEESECAKEに入店。

2024スイーツ記事 #26

 

 

 

その名のとおりチーズケーキ専門のこのお店は、スタンダードな2種のチーズケーキ(写真1枚目)のほか、イートイン限定の「幻のアルペンチーズケーキ」(同2枚目)の計3種を提供しています。

 

ちなみに、店頭には乃木坂46の遠藤さくらさんの色紙(左はももクロ、右はNHK)が飾られており、その好評ぶりがこんなところにも現れているように思えました。

 

ただ、この時は営業時間が残り数10分のタイミング、かつ残念ながら「幻のアルペンチーズケーキ」は売切だったので、通常のアルペンチーズケーキを注文。

 

単品380円、アイスコーヒーを付けても計580円某ドトールより安い価格にもかかわらず、

 

 

 

そのしっとりとした食感と上品な甘さ、さらにソースとの組合せも素晴らしく、小ぶりなのを差し引いても本当にレベルの高い味だと思いました。

 

温泉街の駅前でこの値段は正直、逆に大丈夫か心配になるくらいで、温泉巡りだけでなく黒部峡谷の行き帰りに立ち寄るのにも十分お勧めできるレベルです。

 

 

 

こうして短い宇奈月温泉の滞在を堪能した後は、再び地鉄本線に乗り、今度は再度の立山連峰(写真2枚目)や滑川市の怪しげなキャラクター(同4枚目)、さらに上述の上市駅のスイッチバックなどを楽しみつつ全線走破し、

 

 

約1時間半後の午後6時半過ぎには、富山駅(正確には電鉄富山駅)に約6時間ぶりに帰ってきました。

 

 

  ご当地グルメと市内電車巡り

 

 

そして富山駅に戻って早々に夕食を食べようと思い、駅前で候補を検討した結果、魚介類と富山ブラックラーメン以外のご当地グルメにすることに決め、

 

電鉄富山駅に隣接する駅ビル「マリエとやま」1階のフードコート内の「黒部トンテキ 八角」を訪れます。

2024グルメ記事 #27

 

 

富山県黒部市に本店を構えるこのお店は、黒部の甘口醤油をベースにした酸味さわやかなソースを肉厚で柔らかいトンテキと組み合わせることで好評を博しているそうです。

 

個人的にはトンテキと言われると、イラストレーターと漫画家を兼業する某VTuber、工場夜景と並ぶ三重県四日市市の名物というイメージですが(適当)、

 


とりあえずトンテキ定食を、お肉は脂身多めの柔らかリブロースで注文しました(通常のロースとの2択)。

 

 

そして、食べた感想としてはキャベツと一緒に食べてちょうどよい甘みの脂身が美味しく、ご飯のお供にちょうどよい一方、単品ではさすがに脂っこかったです(苦笑)。

 

脂身への耐性は年齢故かもしれませんが、後は個人的にはもう少しソースが甘い方が好みでした。

まあ、私みたいに生の魚介類があまり好みでない観光客にとっては、富山の別の魅力を楽しめるかもしれませんね。

 

 

 

そんなメジャーではない富山のご当地グルメを楽しんだ後は、この日最後の駅メモ巡りとして、市内中心部を走る路面電車である富山地方鉄道富山軌道線に乗車。

 

富山市が運営する富山市電だった時代があることから、民営となった今でも市電(市内電車・市街電車)と呼ばれることもあるこの路線は、

 

(ButuCC - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=38126013による)

 

上掲の6系統で構成される計25停留場・重複部分を除いた路線総延長は7.5kmというコンパクトなものです。

 

まあ、観光客的には富山駅~中心市街地の環状エリアのみの利用で足りるところですが、この夜に最初に乗ったのは富山大学前行の2・5系統でした。

 

呉羽線」と呼ばれる市内西部に向かうこの路線の最大のポイントは、終点の富山大学前の1つ前にあり、

 

 

この「トヨタモビリティ富山 Gスクエア呉服前(五福末広町)」停留場は、2024年4月現在で文字数が日本で最も多い駅名の駅なのです。

 

駅前にはその由来となったトヨタモビリティ富山 Gスクエア呉服前が見えますが、2021年に富山トヨペットが社名を変更したのに合わせて誕生したそうで、括弧も付けて最多というのはやや微妙な感もあります。

 

まあ、そんなことを気にするのは鉄道マニアか、私のような気の違った旅行者ぐらいだろうと思いつつ、

 

 

最後は丸の内停留場まで戻ると、富山城址公園の夜景を楽しみつつ環状線を逆回りに散歩し、

 

 

 

駅前と比べると人影もまばらな中心街の西町から再び路面電車に乗ってホテルに向かい、この日の旅程を予定どおり完遂したのでした。

 

以上、富山旅行の初日は上掲の5路線をコンプして終わり、残る地鉄の路線は翌日(今日)に回した次第です。

ではでは。