こんにちは。

先週末、車椅子ユーザーが映画館でお騒がせ事件を起こした模様をXに投稿して以来、Xでは障害者の施設利用を巡る議論をたびたび見かけるようになりました。

 

2024年4月から民間事業者に障害者の利用に対する合理的配慮の提供が義務付けられることも、この話題が盛り上がる背景にある一方、この騒動の本人への対応と障害者対応全般が混同されがちな点には違和感を抱きます。

 

過去にJRの駅員とトラブルを起こした某社民党系の活動家しかり、パーソナリティの問題を一般化するのは決して望ましくなく、あくまで映画館側の対応が合理的配慮を満たすものだったかを、現行法の下で判断すべきでしょう。

 

上手く落としどころをつけられない人が増える昨今、難しいと思いますがお互いに冷静かつ現実的・段階的な対応を望みたいものですね。

 

 

  シメパフェと市電を満喫する札幌の夜

 

さて、本題の先週末の北海道(道央)旅行の中編は、土曜日の夜に札幌駅で夕食を済ませたところから再開。

 

この後は、すっかり札幌の夜の定番となったシメパフェを楽しむため、

 

 

狸小路商店街の路地裏の一角に佇む、2016年オープンのカフェ「パフェ、珈琲、酒、佐藤」を訪れます。

2024スイーツ #20

 

札幌のシメパフェを代表する人気店の1つであるこのカフェは、ここ数年で駅ビルに支店を出店したり、市内に系列店を1つ設けるなど着実に展開を広げつつ、

 

 

 

店名のとおり、食感や味の変化も緻密に計算した自家製パフェを軸としたスイーツ類や、コーヒーやお酒とのペアリングにもこだわる高いレベルを確保し続けています。

 

そんなカフェの店内は、写真4枚目のカウンター席と、

 

和の雰囲気を取り入れたお座敷となっており、計28席といいつつも後者の割合を考えるとすぐに満席になる点は、利用する際の留意点といえます。

 

実際、私が入った時はまだ少し早い時間だったので待ち時間なくスムーズに案内いただけましたが、

 

 

お店を出た時には写真のように、外に行列ができていたので早めに入るか、待ち時間を覚悟して余裕を持って訪れるかのどちらかにするのがお勧めです。

 

そんな人気カフェの初利用となった今回は、

 

看板メニューの「塩キャラメルとピスタチオ」を満を持して注文しました。

見た目から美しいこのパフェは、その名のとおり、

 

まずは塩キャラメルとピスタチオのジェラートが上に乗り、単体としても一緒に乗った菓子と一緒に食べても絶品

 

その下の濃厚なカシスのムースともよく合い、甘みと酸味のバランスがほどよく、

 

 

続くリンゴのソルベの爽やかな味わいもあって、まさに「締め」に相応しく、大変心地よさを感じた次第です。

 

そんな素敵なパフェのお値段は税込1,599円、季節限定ものを含め他のパフェも2,000円に収まるコスパの良さも大変魅力的なので、

 

大通~すすきの界隈で食事や夜の娯楽を楽しんだ方には、ぜひ一度このカフェを訪れることをお勧めします。

 

 

 

こうしてシメパフェを堪能した後は、この日最後の駅メモ巡りとして、すすきの駅から札幌市電に乗車。

 

総延長距離約9km・計24停留所から成るコンパクトなこの路線は、札幌市の中心を環状に結んでおり、

 

札幌市営地下鉄と並んで、1918年の開業以来長く市民の足として親しまれています。

 

ただ観光面では、この市電は大通・すすきの界隈こそ通るものの、それ以外は藻岩山ロープウェイに向かう時くらいしか用途がなく、決してメジャーな存在ではありません。

 

 

 

とはいえ、それでも200万人弱の人口を擁する大都市の中心を通るため、運営は今後も成り立つでしょうし、

 

 

地下鉄とも併せて初音ミクさんとのコラボなどの積極的な取組も行っており、日現在の札幌ドーム(笑)と比べると存在意義は段違いに高いと思った次第です。

 

以上、この日の駅メモ巡りは上記の3路線をコンプしたことをもって計画どおり完遂したので、

 

 

達成感を抱いて札幌駅近くのホテルに戻り、いつもどおり早朝から長かった1日を終えたのでした。

 

 

  衰退が加速しそうな都市圏路線

 

 

続く2日目(日曜日)は、前日が終日快晴だったのに対して朝から曇天模様の下、札幌駅から開始。
 

(Kawasemi556 - 地図: 投稿者自身による著作物使用データ: 国土交通省 国土数値情報(行政区域(N03)・鉄道(N02)・湖沼(W09)), CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=129523197による)

 

札幌駅の隣の桑園駅(札幌市中央区)から石狩郡当別町の北海道医療大学駅までを結ぶJR札沼線に乗車します。

 

現在は路線距離28.9 km・計14駅で札幌市と当別町の2市町のみを結ぶ短距離路線ですが、かつてはJR留萌本線の石狩沼田駅を終点とし、111.4km・1市7街を結ぶそれなりに長い路線でした。

 

しかし、近年の沿線の人口及び利用者減少から1972年に新十津川~石狩沼田間、2020年には北海道医療大学~新十津川間が廃止となった結果、

 

 

 

現在はこの北海道医療大学駅が終点となっています。

 

特に2020年の北海道医療大学以北の廃止の際は、感染症流行初期の混乱の中で誰にも見送られることなく4月17日に前倒しで運行終了(廃止は5月)となりました。

 

ちなみにその結果、札沼線はJR北海道の在来線で海峡線、千歳線に次ぐ全線電化を達成したのですが、この結果を果たして「達成」と言ってよいかは微妙ですね…(苦笑)。

 

そんな沿革から、【札】幌と【沼】田の片方が今は亡き始点・終点を結ぶ名称の札沼線は現在、「学園都市線」という愛称をメインに使用しており、

 

 

  

その学園都市の基幹を成す施設の1つが、駅前に直結の入口(写真2枚目)も設けられ、駅名に堂々とその名を冠している北海道医療大学です。

 

他には北海道教育大学札幌校も沿線(最寄り:あいの里教育大駅)にあり、札幌圏の通勤・通学にも便利なことから、現在も1時間2~4本が運行しています。

 

こう聞くと、この路線は当分安泰なようにも聞こえますが、実は北海道医療大学は2028年に北広島市に主要機能を移転する計画となっており、

 

 

 

一部機能が残るとはいえ、この駅名にもかかわらず大学の本部はないという悲しい未来が待っているのです。

 

さすがに北海道医療大学以北のように、移転後に即廃線とはならない見通しではあるものの、「石狩沼田まで行かない札沼線&北海道医療大学の本部がない北海道医療大学駅」というのは、率直に言って何か悲しさを感じました。

 

そんな明るくないJR札沼線(学園都市線)の未来を想像しながら、乗ってきた電車に折り返し乗車

 

 
 

一部区間で有料のUシート(写真1・2枚目)に着席し、無料かつ快適な気分で札幌駅まで戻ります
 

 

なお、そんな状況ながら2022年3月には新駅としてロイズタウン駅をロイズ社の請願で設置しており、今回停車した時は乗降客ともゼロでしたが(苦笑)、少しでも札沼線の魅力向上に貢献することを期待したいですね。

 

 

  本場の札幌ラーメンとイシヤのスイーツ

 

 

こうして、札幌都市圏の駅メモ巡りをまた一つ達成して札幌駅に戻った頃には、ちょうど昼食によい時間となっていたので、今回は駅直結の地下街「APIA」を訪ね、

 

そのグルメストリートに計3店舗あるラーメン店のうち、何となく「ラーメンの寶龍」に入ります。

2024グルメ記事 #23

 

 

すすきので1957年に創業したこのラーメン店は、現在は道内26市町村及び何故か石川県・福井県にも展開しており、

 

メニューは札幌らしく味噌ラーメンを専門にしています。

まあ、写真やネット上のレビューを見る限りでは王道の味なのかなと思いつつ、

 

今回は味噌チャーシューメンに、ごはん(小)をつけていただきました。
 

 

その感想としては、見た目の想像を裏切らない基本に忠実な味噌ラーメンという一言に尽き、観光地価格とは言え1,000円を超えるからには、悪くはないもののもう少し旅先ならではのパンチが欲しかったです。

 

とはいえ、味噌が濃すぎると今の私にはお腹がきつくなってしまうので、例えばチャーシューのトロみをより出す等のこの店特有の強みがあるとなおよいと思います。

 

次の北海道旅行で札幌に立ち寄った時には、また別のお店を探して様々な味噌ラーメンを楽しみたいですね。

 

 

 

この後は、札幌を旅立つ前に恒例の石屋製菓関連のスイーツを楽しもうと思い、以前はイシヤカフェのあった場所に店を構える「菓子と喫茶 SIROYA」を訪問。

2024スイーツ記事 #21

 

北海道生まれの食品・飲料・雑貨を集めたグロッサリーショップ「22% MARKET」(写真3枚目)と一体的に営業しているこのカフェは、石屋製菓のプロデュースの下、

 

 

北海道産のフロマージュを使用したスイーツや食事をお手軽に楽しむことができ、

 

 

 

店内の雰囲気は従前のイシヤカフェ大通店よりもコンパクトかつカジュアルになっており、フードコートのカフェのような短時間の滞在に適した印象を受けます。

 

SIROYAにリニューアル後の初訪問なので、やはり注文するのは王道メニューですが、あらゆる点で前日のパフェとは全く違う味を楽しみたかったので、

 

季節限定の「クレームダンジュ ショコラ」をチョイスしました♪

 

北海道産のフロマージュブランにオリジナルガナッシュを合わせたチョコレートムースの濃厚ながら爽やかな食感と、周りに配した生チョコ・キャラメリゼしたナッツ

 

 

さらにフロマージュブランの中にはチョコレートアイス(写真2枚目中央)と幾重にもバリエーション豊かなチョコ尽くしの味となっており、チョコレート好きにはたまらないスイーツといえます。

 

また、こちらの値段は980円イシヤ系列らしく他のメニューを含め大変リーズナブルなので、札幌駅・大通駅から地下道直結の好立地もあって利便性は高いです。

 

さて、この後は札幌駅から駅メモ巡りのため十勝地方に向かいますが、その模様は次回お届けすることとし、この初春の道央旅行を締め括る予定です。

ではでは。