おはようございます。
一昨日、東京都八王子市で市長選挙が行われ、与党が推薦する元東京都幹部の候補者が当選しました。
統一教会や裏金問題で批判を受ける萩生田光一・自民党前政調会長の地元だけに、野党は統一候補を立てて投票を呼び掛けたものの、候補者が小池都知事を裏切った元飼い犬という資質と存在感の弱さから及びませんでした。
この点、いくら何でも元都民ファーストの会所属の都議が共産党の支持まで受けるのは政治思想的にありえませんし、杉並区長の失政を見るにつけ、安易に野党候補を自治体の長に選ぶのは非常に危険と判断されたのでしょう。
ちなみに、当選決定後に野党支持者が八王子市民を中傷する声をX(旧twitter)で次々と上げており、そういう独善性も支持されない理由ということも自覚すべきですね。
8月25日(金曜日)・26日(土曜日)
タシケント④・ソウル②・帰国
さて、本題のウズベキスタン旅行記は5日目のお昼過ぎ、首都タシケントの市内観光の途中から再開。
旧日帝兵らも建設に従事したナヴォイ劇場(写真1枚目)の外観と記念プレートを鑑賞した後は、猛暑の公園を少し歩いてから再びツアーバスに乗り、
荘厳な外観のコンサートホール(Palace of International Forums)を車窓から眺めてから、
その向かいに建つ、旧ソ連時代の趣を漂わせる巨大かつ無機質なホテル・ウズベキスタンの前で下車します。
そして、ホテル前の地下道を通って、
ナヴォイ劇場と同じく初日の夜以来の再訪となった、緑豊かなアミール・ティムール広場に入りますが、涼しい夜と違ってこの陽射しの強さでは、ほとんど人影を見かけることなく、
中央のティムールの騎馬像まで辿り着きました。
この時は、記念撮影をする男性2人組がいたように、首都の中心にして国家的英雄の像ともなれば、
それも当然でしょうが、ガイドさんの説明によると、この場所にティムール像が置かれたのは1994年と新しく、過去に時代を象徴する様々な像が置かれてきたそうです。
具体的には、ロシア帝国のトルキスタン総督だったコンスタンティン・フォン・カウフマンの像に始まり(写真)、ロシア革命後は共産主義のモニュメント、レーニン像、スターリン像からマルクス像という沿革を辿りました。
同時に、広場の名前もカウフマン広場から革命広場を経て、1994年に現在の名称となったとのことです。
そんな歴史を経て、今もこの広場はウズベキスタンの歴史を象徴する場所となっているといえるでしょう。
こうして、タシケント市内の3つのスポットを巡った後は、夕食の前に、市内のショッピングモールに移動します。
イメージとしては日本のイオンモールに近く、広大な敷地に様々なお店が入っていたため、珍しくツアーの中であまり土産物店に寄らなかった分、ここで一気に家族・友人や職場向けの土産物を購入できたのはよかったです。
ちなみに、上層階のフードコートにはあまり美味しくなさそうな寿司バー(写真3・4枚目)があったり、
別のフロアではいかにもパチモンっぽい玩具ばかり並ぶ店舗を見かけたのは、正直ご愛敬ですね…(苦笑)。
買い物も済ませ、まだ日が高いものの夕方になった頃には、空港に向かう前に早めの夕食として、都心ながら緑に囲まれた閑静なレストラン(写真2枚目)に入り、
ジャズが流れるお洒落な雰囲気の下、
チキンとライス(写真3枚目)をメインとする、ウズベキスタンでの最後の食事を堪能しました。
同時に、このツアーのガイド・添乗員・メンバーで一同に食べる機会としても最後だったため、若干打ち解けた中で旅の思い出に話も弾んだ一方で、
時間が早いのと、写真2枚目のデザートが日本人の口にはやはり甘すぎたのもあって、味自体は良かったものの完食した人は少なかった印象です。
この辺はツアーの行程上仕方がないのは事実ですが、例えば空港で使えるミールクーポンを配るとか、他にも組み方はあったように思えます。
夕食後は、帰宅ラッシュで混雑する市内の道路を抜け、4日ぶりのタシケント国際空港に到着。
施設内も利用客で賑わう中、スターアライアンスのゴールド会員資格を活かし、アシアナ航空の優先カウンター(写真3枚目)で素早く手続を済ませると、
免税店やブランドショップは少な目ながら、ヨーロッパの空港と大差なく綺麗な制限エリアに入ります。
そして、搭乗開始までの時間は最近になってオープンしたビジネスラウンジで、荷物の整理や旅の思い出を振り返りながらゆっくり休憩しました。
ちなみに、ビジネスラウンジなので当然、飲食は無料でいただけますが(写真1枚目)、さすがに夕食後なのでもう食欲はなく、せいぜい水分補給したくらいです。
そんなウズベキスタンで過ごす最後の時間を経て、多くの乗客とともに沖止めの飛行機(写真3枚目に搭乗。
出発が午後10時だったため、アシアナ航空が運行する機中では約6時間のフライトをほぼ寝て過ごしました。
こうしてウズベキスタンを後にして、翌朝午前9時過ぎには南朝鮮の仁川国際空港に着陸しましたが、この時点で本来の帰国便の出発時間を過ぎる遅延ぶりです。
ただ、幸運にもこの便の乗継ぎ遅れが私たちツアー客を含め60名ほどいたため、急ぎはしたものの最終的には予定の便に搭乗することができ、
日本海を誤って東海と称するインチキボロ機材に乗り、約2時間20分の短いフライトを満喫。
途中、機内食にカツ丼らしきもの(写真1枚目)を食べましたが、大して美味しくはなかった一方で久しぶりのカツの味はプラス補正がかかっていたように思います。
そして同日正午、晴天の湿気が強い成田国際空港に到着すると、スーツケースを何事もなく回収し、自宅への帰途に就いたのでした。
終わりに ~今後の中央アジア旅行~
(Afrogindahood - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=83110757による)
以上、全10回でお届けしたウズベキスタン旅行記ですが、観光名所的にも交通アクセス的にも、また中央アジアの入門編という点でも最適の国だったと思います。
とりわけ、主要都市間を高速鉄道やバスで結ぶなど交通網の充実ぶりは、他の中央アジア諸国の追随を許さず、北のカザフスタンと比べても、1週間程度で巡りにはほどよい規模感の国といえるでしょう。
そんな経験を経て、今後の中央アジアの旅としては数年以内にあと3回、
(Jirka Dl - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=16822345による)
キルギスとカザフスタンはまとめて1回(カザフスタンの首都のアスタナ(写真)は別途訪れる可能性有)、
(写真:首都ドゥシャンベのタジキスタン大統領官邸)
(User:VargaA - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=10064515による)
中央アジアで唯一の独立以来、同じ人物(エモマリ・ラフモン大統領)による政権が続くタジキスタン、
そして「中央アジアの北朝鮮」と呼ばれ、色々な意味で謎の国のトルクメニスタンは個別に訪れる予定です。
おそらくその時は、タジキスタンはテルメズなどウズベキスタンの南部、トルクメニスタンはヒヴァなどウズベキスタンの西部も組み合わせることになると思うので、これからもウズベキスタンにはお世話になりそうですね。
また、イランや西インドなど夏に訪ねたい国は他にいくつもあるので、その辺との兼ね合いで計画してみます。
それでは最後に、1日目から5日目迄の主な観光名所を振り返り、この旅行記の締めとさせていただきます。
<1日目@タシケント>
〇アミール・ティムール広場
〇ウズベキスタン大統領府
〇ナヴォイ劇場
<2日目@ブハラ>
〇イスマーイール・サーマニー廟
〇ボラハウズ・モスク
〇アルク城
〇カラーン・モスク及びカラーン・ミナレット
〇ミル・アラブ・メドレセ
〇タキ・ザルガロン及びタキ・テルパクフルシャン
〇ラビハウズ
〇ナディール・ディヴァンベギ・メドレセ
<3日目@シャフリサーブス・サマルカンド>
〇ドルッティロヴァット建築群
〇ドルッサオダット建築群
〇アクサライ宮殿
〇レギスタン広場
<4日目@サマルカンド>
〇グリ・アミール
〇ルハバット廟
〇レギスタン広場(再訪)
〇ビビハニム・モスク
〇シヨブ・バザール
〇シャーヒ・ズィンダ廟群
<5日目@タシケント>
〇日本人墓地
〇アミール・ティムール広場(再訪)
〇ナヴォイ劇場(再訪)
それでは、今回も相変わらずの長文にもかかわらず、最後までお読みいただき改めて感謝申し上げます。
ではでは。