おはようございます(現地時間。以下同)。

2023年は今日が最終日、私はこれから国際空港でお馴染みのフランクフルトに特急で移動し、フランクフルトにて年越しを迎える予定です。

 

私にとって2023年は、出向先で丸1年を過ごす2回目の年でしたが、4年ぶりの渡欧・年間目標のフル達成・2つのプロジェクトへの参画と本当に充実した1年でした。

 

世間的にも感染症が完全に終息し、あの頃の狂騒が嘘のようにも思える今日この頃、今はイスラエルのテロ鎮圧作戦ばかりが取り上げられることに時の移ろいを感じます。

 

いずれにせよ2024年が、私を含む多くの人にとってよりよい1年となることを願いたいところです。

 

 

【安心の日本の翼と複雑な国際空港】

 

 

 

さて、今回から本題のドイツ周遊旅行の現地ダイジェストということで、前回取り上げた羽田空港第2ターミナルのANAラウンジで朝食と休憩を取った後は、

 

 

定刻に日本の翼・ANAのパリ行の便に搭乗。

この第2ターミナルの国際線利用は初めてでしたが、

 

 

免税店等がやや少ない一方、搭乗口周辺の待合エリアは空間の広さ・椅子の座り心地がかなりよく、諸事情でラウンジが使えない利用者も快適に過ごせそうな印象です。

 

そして今年2月のベトナム旅行以来となるANA便のフライトは、案の定、ロシア上空を避けてのグリーンランド回りだったため約13時間40分の長丁場(汗)となりました。

 

まあそれでも、座席はエコノミーながら背後に人がいないブロックの最後尾席を確保していたので、トイレからの近さも含め不便はなかったですし、

 

 

前回に続いての有料機内食も、今年最後の和食にちょうどよい牛すき煮(写真2枚目)がメインと文句なく、美味しくいただけたのは良い思い出です。

 

 

 

他にも今年、映画も話題になったアニメ(写真1枚目)を見て時間を潰したりしつつ、現地時間の29日午後4時前に目的地のパリ・シャルルドゴール空港に到着。

 

 

この空港(CDG)はGW以来約7ヶ月ぶりなので、あまり感慨が湧くことはなく、すぐに乗り継ぎに向かいますが、

 

あの大阪の混乱の中、もう次の万博(2030年リヤド万博)の広告とは気が早いなあと思ったりしつつ、この空港の広大さにとことん難儀させられました(汗)。

 

 

まず、私たちが降りたターミナル1からモノレールに乗ってターミナル2に移動し、

 

 

 

それからターミナル2F経由でバス(写真3枚目)に乗ってサテライトに入るというルートは、初見にはきついだろうなあと心から思ってしまいます。

 

とはいえ今回は、約4時間の乗継時間とかなり余裕をとっていたのと、相棒が欧州に留学・赴任経験があってCDGも手慣れたものだったため、

 

 

約2時間前には、こちらもスペースのゆとりが嬉しいターミナル2Gでゆっくり過ごせました。

 

 

そして全く定時出発を信頼できないCDG、そして意外にも初利用のエールフランス航空という時間遵守の概念がない組合せながら、何と全く遅れることなく(失礼)

 

 

約1時間後にはデュッセルドルフ空港に到着できたのには、却って驚きです。

 

ただ、ヨーロッパの空港あるあるのアクセスの面倒さはこのデュッセルドルフ空港も同じで、

 

 

 

こちらもモノレールで空港駅に移動し、日本でいうJRに当たるドイツ鉄道(DB)に乗る必要があります。

 

ただ、ここ数年慢性化している鉄道運行の遅延が、やっぱりこの時も起きており、

 

 

 

目的地のケルン中央駅に約30分遅れ、そのまま疲労困憊で駅裏のホテルにチェックイン

 

駅舎越しに見えるケルン大聖堂の尖塔(写真1枚目中央上)に、翌日からのドイツ観光を期待しつつ、ほぼ移動で過ごした1日目を終えたのでした。

 

 

【大聖堂が駅前か、大聖堂前の駅か】

 

 

そして夜が明けて2日目、この日はケルンを拠点に3つの都市を散策しました。

 

1つ目は駅前に建つケルン大聖堂がシンボルとなっている、ローマ植民市以来の長い歴史を持つケルン

 

 

 

ケルンが発祥の「オーデコロン」の2つの老舗や、

 

 

賑やかなショッピングストリート(ホーデ通り。写真1枚目)、新旧の市庁舎なども駅から徒歩圏内の中心街に点在していますが、やはり、

 

完成に600年以上を要したこの大聖堂をおいて、ケルン観光を語ることはできません。

ただ、今回は残念ながら年末年始にかけての大聖堂へのテロ情報の警戒から、一般公開が中止され、

 

 

 

その荘厳な外観を望むに留まりました(涙)。

まあ、ゴシックの外観だけでも十分魅力的ですし、

 

夜にはほのかにライトアップされた姿を駅前、

 

 

そしてホーエンツォレルン橋のたもとからライン川越しに眺めることもできたので、ひとまず満足ですね。

 

また、ケルンはフランクフルトからICE(特急)で約1時間の距離なので、フランクフルト空港の乗継で1泊して立ち寄る等の方法で再訪したいと思います。

 

あと、どうでもいいですがこのケルンの場合、中央駅前に大聖堂があるというよりも、大聖堂前の駅といった方が沿革的には適切な気がしました。

 

 

【カール大帝所縁の古都】

 

 

ケルン市内を散策後、大聖堂前の老舗カフェでご当地スイーツのバウムクーヘンのケーキ(写真2・3枚目)を美味しくいただいてから、

 

 

普通列車(RE)で約50分かけて訪れたのは、ドイツ最西端の街であるアーヘンです。

 

 

 

ベルギーのリエージュ地方に接する人口約25万人のアーヘンは、中央駅前から街の中心までは約15分

 

 

この街のシンボルもまたカトリックの大聖堂であり、8世紀末にフランク王国のシャルルマーニュ(カール大帝)が創建した歴史と高い格式、そして現存する中世遺構の素晴らしさから、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。
 

ちなみに、上掲のケルン大聖堂も世界遺産に登録されていますが、このアーヘン大聖堂1978年に世界遺産制度が創設された時の12の登録第1号の1つなのです。

 

まあ、早ければいい訳ではありませんが、それだけアーヘン大聖堂の持つ歴史的意味は大きかったといえます。

 

 

そんなカール大帝所縁の大聖堂には、大聖堂前のレストランドイツ名物のソーセージを食べてから入場。

 

これまで数々の大聖堂を見てきた私ですが、

 

 

東西教会の分裂(1054年)前の東方の宗教芸術(イコンやモザイク画)が、西欧のステンドグラス等の装飾とともにふんだんに残されている点は際立って素晴らしく、

 

 

時には、ドイツにいるのか、それとも東欧の聖堂を訪れているのかわからなくなるくらいでした。

さらに、そんな大聖堂でも最も荘厳といえる空間が、

 

ガラスの礼拝堂」と称えられる聖堂奥の礼拝堂であり、数々の黄金の宗教芸術とともに、

 

カール大帝が眠り、歴代のフランク王国の国王だけでなく神聖ローマ帝国初期の皇帝も即位式を挙行したこの「ドイツ文化の源泉」とも呼ばれる聖堂の象徴となっています。

 

 

また、この大聖堂のもう一つの見どころとして、中庭を挟んで別の入口から入場できる宝物館があります。

 

この建物には、カール大帝所縁の品々と大聖堂がその長い歴史で収蔵してきた多くの聖具等が展示されており、

 

 

特にカール大帝の頭蓋骨が入っている胸像

 

 

そして同じく大帝の右手・腕の骨が入っている黄金の手は必見ですし、

 

 

 

それ以外にも多くの金銀の装飾がなされた財宝が、所狭しと並んでおり、中世ヨーロッパ、とりわけ西欧の歴史に興味がある方は必見の場所といえます。

 

 

 

また、カール大帝に限らず大聖堂の宗教芸術や聖具・ローブなども素晴らしいものばかりなので、3フロアに分かれた展示を時間をかけて鑑賞するのがお勧めです。

 

 

その他、アーヘンの中心にはお城のような外観の市庁舎(写真1枚目)や現代アート的なビル(同2枚目)、かつての城壁の塔(同3枚目)も、散歩がてら見ることができ、

 

 

様々な時代の建物がバランスよく、景観を保ちながら並存する点はとても興味深く感じられましたが、

 

駅前でイスラム系テロ組織を応援する、よくわからん集団が騒いでいたのは不快でした(失笑)。

 

お前らの応援する組織の関係者のせいでケルン大聖堂が入場できない、と思わず八つ当たりしたくなりますね…。

 

 

 

 

さて、この後は駅のキオスクで日本のマンガ(何故「かぐや様は告らせたい」がこんなに(笑))が並ぶ様子に興味を惹かれつつ、ケルンに戻ると、さらに電車を乗り換えて隣接するデュッセルドルフに移動。

 

 

すでに日が沈む中、クリスマスマーケットもまだ華やかな街を散策しましたが、今回はここまでとします。

 

次回は2024年最初の投稿として、デュッセルドルフの見どころを取り上げた後、3日目に入る予定です。

ではでは。