おはようございます(現地時間)。

今回、ヨーロッパを旅していて新たに不便となった点が、昨年2月からYahoo! JAPAN関連サービスのほぼ全てを欧州経済領域及び英国で利用できなくなった点です。

 

その理由は具体的に明らかにされておらず、一説ではEUの厳格な一般データ保護規則(GDPR)が原因とされているそうですが、それが事実なら欧州からのアクセス実績とGDPR関連コストを天秤にかけた結果なのでしょうね。

 

個人的には、欧州による利用拡大を図って広報やサービスの充実を図った方が前向きな気もするところ、その辺は民間なのでシビアな事業判断が働いたと思うことにします。

 

とはいえ、旅先で手持無沙汰な時についスマホでYAHOOを開くたび、この対応に辟易する次第です(汗)。

 

 

【シャンゼリゼ・カルチェラタン】

 

さて、今日・明日は本当に時間がないので、ここからはさらにダイジェストを絞っていくと、3日目(一昨日)の朝は、

シャンゼリゼ通りを散歩がてら、

 

 

日本でもマカロンでお馴染みラデュレで朝食を満喫♪

焼き立てのパンにマカロンも付いて、朝から贅沢な気分を満喫します。

 

そしてこちらは、セーヌ左岸のカルチェラタン

古くから学問と宗教の街として知られるこのエリアでは、

 

 

1920年代竣工のパリ最大規模のモスク「ラ・モスケ」(Grand Mosquee de Paris)を手始めに、

 

フランスの偉人たちが眠る神殿「パンテオン」、

 

 

中世以来の歴史を持つソルボンヌ(パリ大学)(写真1枚目)、さらに古代ローマ都市ルテティアの遺跡の上に建つクリュニー中世美術館(同2・3枚目)を順次散策して回りました。

 

 

 

パンテオンでは地下墓地(写真2枚目)、クリュニー中世美術館では6枚の連作タペストリー「貴婦人と一角獣」(同4枚目)の鑑賞に時間をかけましたが、

 


中でも後者は、某ガンダムでその存在を認識して以来、一度現物を見たいと思っていたので、ミステリアスと華やかさを併せ持つ傑作をこの機に堪能できてよかったです。

 

 

【サン・ジェルマン・デ・プレ】

 

続いてはサン・ジェルマン・デ・プレをお昼前に訪れ、フランス国会の上院(元老院)が入るリュクサンブール宮殿(写真)が建つ、
 

 

パリ市最大の公園「リュクサンブール公園」を散歩がてらベンチで休憩します。

 

この公園内の至る所にベンチや椅子、机が置かれており、今のように気候のよい季節には、パリ市民や観光客が腰かけて寛ぐ姿が見られる憩いの場です。

 

そして、サン・ジェルマン・デ・プレでは2つの歴史ある教会を参拝し、1つ目があの名作「ダ・ヴィンチ・コード」の舞台にもなったサン・シュルビス教会

 

 

 

必見のポイントは、身廊右手の一番入口に近いチャペルに描かれたウジェーヌ・ドラクロワ作の壁画です。

 

ドラクロワは割と多作な方なので、日本でも特別展で見る機会は多い方ですが、こうした壁画は現地でないと見れないので、この機に見られたのは幸運でした。

 

もう一つは、中世初期の542年に建てられたパリ最古の教会「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」です。

写真の鐘楼は10~11世紀のロマネスク様式

 

 

内部は華やかな色彩のため古い印象は受けませんが、6世紀の円柱・ロマネスク様式のアーチなど中世の遺産を数多く残しており、パリを代表する教会の1つといえます。

 

 

ちなみに昼食は、時間がなかったので通り沿いのハンバーガーショップで手早く済ませました。

 

セットで10ユーロ以下とお手軽な割に味はまあまあで、期待していたよりは満足度は高かったです(笑)。

 

 

【シテ島・ルーブル】

 

昼食後も教会見学は続き、地下鉄でシテ島に渡り、パリ最高裁判所(写真)の敷地内に建つ、

 

 

13世紀の創建以来、王室所縁のゴシック建築の傑作として知られるサント・シャペルを訪問。

 

こちらは11年前に訪れた場所ですが、当時はステンドグラスの一部が修復中だったため、礼拝堂の完全な姿を見るのは今回が初めてだったのですが、

 

聖なる宝石箱」とも呼ばれるその美しさは、まさに言葉を失うほどの素晴らしさであり、これを一度見てしまうと、

 

 

 

他のほとんどの礼拝堂がショボく見えてしまうあたり、「美の暴力」と言っても過言ではありません。

 

実際、11年前の一部修復中の時の感動を大きく上回りましたし、以前と比べて一層混雑してはいますが、宗教建築好きの方は必見の礼拝堂だと思います。

 

あと、シテ島では2019年の火災で大きく損壊し、今も修復中ノートルダム大聖堂の外観を鑑賞。

 

私は11年前に内部も拝観しているので、着実に復興が進む外観を見るだけで満足できましたが、パリ市民や世界のカトリック信者のためにも、一刻も早く完全な姿を取り戻すことを心から願っています。

 

個人的には、日本政府や東京都が貧困支援や若年女性支援事業(笑)にお金をかけるなら、こうした世界の文化支援に充ててほしいと思うくらいですね。

 

 

 

さらにこの日の最後は、ルーブル美術館を訪れたのですが、パリ・ミュージアムパスを持っていても事前予約が必要になったことを知らず、思いの外入場に時間を要したことは計算外だったものの、

 

サモトラケのニケ」や「モナ・リザ」をはじめ、

 

 

 

多くの世界的な名画や彫刻、王室所縁の宝物などを限られた時間で見て回りました。

特に、11年前の積み残しとして感慨深かったのが、

 

ドラクロワ作の「民衆を導く自由の女神」です。

 

11年前はランスのルーブル美術館に貸出中で見られなかったため、このフランス革命を主題とした名作を鑑賞できて、やっとルーブル美術館のハイライトを終えた気分です。

 

 

あとは、宮殿好きには必見のナポレオン三世の居室2回目ながらやはり見事でした♪

 

 

 

 

以上、閉館時間が迫りスタッフにルーブル美術館を追い出されると(笑)、教会前で元気にデモをするグループ(写真4枚目)を冷ややかな目でチラ見してから、

 

 

モンパルナスに戻り、駅内のお店で貧乏旅行の定番のピザとティラミス(写真3枚目)をのんびり賞味。なお、ピザは値段相応、ティラミスは期待を上回る味でした。

 

これで、後はパスタを食べれば貧乏旅行グルメをコンプリートだなと思いつつ、3日目を終えた次第です。

ではでは。