おはようございます。

先月末、作曲家の坂本龍一氏が71歳で逝去されたのを受け、国内外から哀悼の意が寄せられています。

 

私の年代は坂本氏の全盛期に直接接していないので、深い感慨まではないものの、その音楽に対する活躍と貢献に対しては、心から感謝申し上げます。

 

ちなみに、一部の活動家(笑)は坂本氏が神宮球場の再開発に反対していたのをダシに小池知事やディベロッパーを批判しているようですが、主張を翻意できない「死人に口なし」

に乗じているようで下品極まります。

 

再開発に反対するのは自由ですが、あくまで今、この東京に生きる人々の利便性等を根拠とするべきであって、死者の言葉を利用する手法には反吐が出ると感じた次第です。

 

 

1月3日(月曜日)・4日(火曜日)

プトラジャヤ②・セパン②・帰国

 

さて、現地滞在最終日の夕方、プトラジャヤの中心に位置する広場「プトラ・スクエア」でタクシーを降りると、正面には威風堂々たる首相府が面し、

 

首相府に向かって左にはその外観からピンク・モスクの異名を持つプトラ・モスクを見ることができます。

 

修理中の緑色の玉ねぎ型ドームが目印の現代風の宮殿を思わせる首相府は、残念ながら内部見学不可ですが、

 

 

プトラ・モスクについては、ムスリムか否かを問わず入場自由かつ写真撮影も常識の範囲内で認められています

(注:常識=人(特に女性)をアップで撮らないなど)

 

そして広場に面した大きな門(写真3枚目)をくぐると、

 

その先には小さな中庭、そして大きなドームと8本の小さな塔が建つモスク本堂が現れます。

 

 

 

 

大理石が敷き詰められた床、濃淡付けたピンクに幾何学模様のいずれも美しく、

 

 
 
ピンク・モスクの異名も納得の趣でした。
さらに、厳格なイスラム国家では異教徒は入場すらできないモスクの内部にも気軽に入場可能であり、
 
内部もまたピンク一色に染められた優美な空間でした。
 
 
特に複雑な模様が鮮やかなドームの内部(写真1枚目)とハチの巣のような窪み(同2枚目)は、伝統的なイスラム芸術を現代に再現したように思えます。
 
 
また、貸し出されるローブまで濃いピンク色(写真1枚目)と徹底されたこのモスクの中を見回すと、唯一ピンクを基調としていないのが窓のガラスで、
 
 
こちらはキリスト教の教会のステンドグラスと共通していますが、幾何学的な花模様という点は、まさにシンメトリーを特徴とするイスラム芸術の極みです。
 
  
さらに本堂を出て人工湖越しの首相府(写真2枚目)を眺めて、思いの外高台の上に建っていることを知ったところで、プトラ・モスクを出発しました。
 
 
 
この後はPutraJaya CyberJaya駅に戻ったのですが、その途中で丘の上の公園に向かう巨大な階段「Tangga Putrajaya Steps」を鑑賞し、人工都市らしさを再度実感。
 
 
 
さらに、空いている道路を進む中で雨が降り始めたものの、幸運にも濡れることなく駅に入場し、スコールが降り注ぐ中で空港行の特急列車に乗車しました。
 
 
そして快適な車両に揺られつつ、午後5時頃には4日ぶりにクアラルンプール国際空港に到着します。
 
ちなみに、このKLIA Transitの乗車料金(写真1枚目)には少々不可思議な部分があり、具体的にはKL Centralから終点のKLIAまでの料金です。
 
KL Central→KLIAの直行では55MYR(約1,650円)なのに対し、KL CentralからPutraJaya CyberJayaで途中下車してからKLIAに向かうと14+9.4=23.4MYR(約700円)と半額以下になるという、
 
全く意味不明のガバガバ計算で、何かの間違いと思ったものの実際にこの料金で乗車できました(苦笑)。
 
まあ、観光客的にはプトラジャヤもせっかくなので立ち寄れという意味と理解しておくことにします。
 
 
 
それはさておき、空港に着くと出発ロビーに行く前に少し寄り道して、日本ではお馴染みの三井ショッピングパーク行の無料バスが運行するバス停(写真3枚目)や、明らかな誤字の日本語表示(同4枚目)を見て思わず苦笑します。
 
 
続いて出発ロビーに着くと、まだカウンターの受付開始までは時間に余裕があったので、広いフロアを散歩し、
 
その際に目に留まった広告から、ブルーやピンクだけでなく多彩な色のモスクがマレーシアにはあることを知り、世界の広さを勝手に感じていました。
 
 
 
こうして時間調整をしてから、優先カウンター(写真1枚目)でスムーズにチェックインを済ませ、往路ほどではないもののやはり混雑する出国審査(同2枚目)を通過。
 
先日のベトナムの出入国審査が非常に迅速だったため、東南アジアではなくマレーシアの問題でしょうが、入国はともかく出国に時間がかかるのは意味不明です(怒)。
 
 
そして、制限エリアに入った後は残ったMYRを土産物店で使い切ってから、ビジネスラウンジに入場します。
 
PLAZA MILLENNIUM First」と銘打ちつつも、内部にファースト感はなく普通のラウンジという印象ながら、
 
 
スイーツを手厚めに(写真1枚目)、ビュッフェが比較的充実していたのは良かったです。
 

なお、機内に搭乗後は速やかに寝たかったのと、一口手に取って割と美味しかったので、このラウンジビュッフェで夕食を一通り済ませました
 
 
 
こうしてマレーシアで思い残すことがなくなったところで、成田行の帰国便に搭乗。午後11時前発のフライトだったことから、着席後速やかに就寝し、
 
起き抜けの午前5時過ぎに朝食の機内食を食べましたが、まあエコノミーだしこんなものかな、といった感想以外は特になかったです(失礼)。
 
 
そして日本時間の1月3日午前7時頃、ほぼ定刻で成田空港に帰国し、3年ぶりの海外での年越し旅行に無事幕を下ろして翌日からの仕事という現実に戻ったのでした。
 
以上で3度目の正直となったマレーシア旅行の紹介を終えますが、私にとっては感染症流行以前の生活スタイルにまた一歩戻った出来事と考えています。
 
現在旅行記を連載中のベトナム旅行もそうですが、航空券の値上がり等の現実を受け入れつつ、一歩ずつ着実に本来のあり方を取り戻すワンステップとしても、単体の旅行としても大変楽しい時間でした。
 
後は4年ぶりのGWの海外旅行&3年半ぶりのヨーロッパ旅行で海外旅行が完全復活となる一方、ぜひ今夏以降には新たなエリアの開拓も進めていくつもりです。
 
今後も引き続き、私にとっても読者の皆さんにとっても刺激的かつ面白い旅行記を届けていきたいと思いますので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いします。
ではでは。