こんばんは。

今日は仕事を適度に切り上げると、そのまま東京駅から東海道新幹線に乗って名古屋の実家に帰省しました。

 

その際、JR東海のEX予約を使ったのですが、ほとんどの号車で窓側(A・E席)が埋まっており、利用が集中する金曜日の夜とはいえ、随分売れ行きが盛り返したものです。

 

2020年度・2021年度とJR東海を含む鉄道事業者には厳しい2年間だったので、ぜひ稼げる時に稼いでもらい、引き続き日本の交通の大動脈を担ってほしいと思います。

 

そして願わくば、東海道新幹線の通路(しかも長い)の分際で国策たるリニア中央新幹線の開業を妨害し続ける静岡県には、天罰が下ることを期待したいです。

 

 

1月2日(月曜日) クアラルンプール⑥
・シャーアラム・プトラジャヤ①

 

 

さて、本題の年末年始のマレーシア旅行記は、いよいよ現地滞在最終日となる中、まずは3回目のクラブラウンジでの朝食をゆったりと楽しんでから、

 

 

市内のバス交通のハブ的な役割を果たす、Pasar Seni駅前のバス停から、郊外に向かう750番のバスに乗ります。

 

ちなみに、クアラルンプールは鉄道・地下鉄は現金払でもチケットを購入できますが、バスは現地のSUICAみたいなカードでしか決済できないのでご注意ください。

 

 

 

そして、駅前のコンビニで買ったポッカのグリーンティを携え(写真1枚目)、意外と綺麗な車内に乗り込むと、間もなく出発して都心を快適に走り抜けていきます。

 

 

バスは約1時間かけ、幹線道路を西に進んでセランゴール州の州都であるシャー・アラムに到着。

 

大通りのバス停で下車すると、街中に人影は少なくクアラルンプールの喧噪とは大違いと思いつつ、森を挟んで見えるミナレット(尖塔。写真2枚目)に向かい歩きました。

 

途中、観光では定番の「I Love」看板(写真1枚目)や大きな池(同2枚目)のある公園を通り、

 

 

 

唐突に整備された日本庭園(写真1・2枚目)や、池越しの高層ビル(同3枚目)を眺めた後、先ほど遠目に見たモスク(同4枚目)が間もなく見えてきたのですが、

 


これが目当てのスルタン・サラディン・アブドゥル・アジズ・モスクです。白亜と青を組み合わせた美しい外観から、

ブルーモスク」の別名を持つこのモスクは、

 

 

 

建立は1988年と歴史は浅いものの、4本のミナレットの高さは142.3mと世界屈指で、その規模はマレーシア最大(東南アジア第2位。世界第4位とも)を誇っています。

 

 

そしてモスク内部の見学は、無料のガイドツアーに参加する必要があり、この時は英語ツアーでしたが、日時限定で日本語のツアーもあるそうです。

 

このツアー、まずは大階段(写真2枚目)の手前にて、

 

 

外観と同じく白と青の美しい壁のタイルを鑑賞します。

タイルの色合いも見事ながら、何より幾何学模様が敷き詰められていて芸術性が感じられました。

 

 

大階段を上ると、回廊に囲まれた広場、さらに中心には巨大な青いドーム(写真3枚目中央上)が眼前に広がり、

 

中央入口に向かっては青いガラス張りの屋根が設けられている点も、その華やかさに彩りを加えています。

 

 

この後、ブルーモスクと言われながらも、唐突に緑と赤をあしらった入口(写真2枚目)から中に入り、

 

24,000人を収容可能とされる広大な空間を眺めます。

上述のとおり歴史は浅く、一般市民も広く利用できる施設のため、全体に装飾は少なく無機質な装いではあるものの、

 

 

 

青や緑の幾何学模様のステンドグラス(写真1・2枚目)や瀟洒なシャンデリア(同3枚目)、そして精緻な模様が施されたドーム(同4枚目)と随所に見どころがありました。

 

 

モスクに特有のミフラーブ(メッカの方角を示す壁のくぼみ)やミンバル(説教壇)がなければ(写真2枚目)、魔王の宮殿のようにも思えたくらいです。

 

 

また、礼拝をする方が少なくて広さをより感じるこの空間では、暗い中にステンドグラスを通して青い光が差し込む様子が、神秘的という以上に少し不気味に思えます。

 

 

 

そんな歴史あるモスクと比べると少し、重厚感に乏しい点はあるものの、やはり壁面や窓の彫刻の細やかさと幾何学的な美しさはさすがですし、

 

 

 

モスク内の現代風のバンケットルーム(写真1~3枚目)や広い水洗い場(同4枚目)を見られたのは、むしろ現代モスクならではの面白さでした。

 

クアラルンプール市内からもアクセスしやすいので、色々なデザインのモスクを見たいという方は、ぜひバスに乗ってシャーアラムを訪れてみてください。

(注:電車のシャーアラム駅からのアクセスは微妙です。)

 

 

こうしてマレーシアのブルーモスクを参拝した後は、街のバスターミナルから往路と同じ路線バスに乗り、

 

 

途中、車窓からイオンモール(写真2枚目)を見て、この国に一体どれだけ進出しているのかと首を傾げたりしつつ、お昼過ぎにはクアラルンプールの中心部に戻ります

 

 

 

そしてクアラルンプール市内での最後のランチは、一番お世話になったブキッ・ビンタンのショッピングモール内のフードコートを訪れ、

 

 

私の中では海外旅行の定番のピザを、600円程度とやはりお値打ち価格で、美味しくいただきました。

 

それにしても、このマレーシア旅行と直近のベトナム旅行を通じて、物価安の旅に慣れてしまったので、GWのフランス旅行の現地滞在費は本当に恐怖です…(汗)。

 

 

 

 

昼食の後は、4日間お世話になったホテルでスーツケースを回収してから、モノレールでKL Central駅に移動し、この駅から空港方面に向かう特急列車「KLIA Transit」に乗り換えました。

 

 

KLIA Transitは、荷物の多い空港利用客向けに空間にゆとりを持たせた設計となっており、快適な鉄道の旅を過ごすこと約30分を経て、

 

 

空港の1つ手前のPutraJaya CyberJaya駅で下車します。

この駅は、国の行政機関が集中する人工的な行政都市として整備されたプトラジャヤの玄関口であり、

 

 

駅前こそ普通のローカル駅の佇まい(写真1枚目)ですが、タクシーに乗って街の中心部に向かうと、車窓越しに大きな集合住宅や特徴的な橋(同2・3枚目)、

 

さらに橋の先には、行政機関等が入る建物が並ぶ風景を見ることができます。

 

プトラジャヤは、人口の集中と都市機能の過密化による弊害に悩まされる首都クアラルンプールから、行政機能を移管させるために1980年代から開発が進められてきた都市で、政府職員が12万人の人口のほとんどを占めています

 

街自体は広い湖に面した静かな雰囲気で、クアラルンプールのような交通渋滞も見られず街中や道路沿いの緑も豊かな点は、とても暮らしやすそうな気がしました。

なお、プトラジャヤはクアラルンプールと同格のセランゴール州の中に存在する連邦直轄地ではあるものの、国会も首都としての地位も未だクアラルンプールにあります。

 

そして、橋の上から湖の遠方を眺めると、何か変わった色合いの建物が目に入りますが、

 

これがこの日もう1箇所訪れた、デザインが特有かつ華やかなモスク「プトラ・モスク」です。

 

人造湖の湖畔に佇むこのモスクは、完成は1999年と上述のブルーモスク以上に新しく、建材にバラ色がかった花崗岩をふんだんに使用していることから、

 

 

別名「ピンク・モスク」とも呼ばれています。

そして、モスクの右手に見える中央のドームが修理中の建物(写真3枚目右)が、

 

 

行政都市プトラジャヤの中核たる首相府です。

 

 

さて、この後はプトラ・モスクを参拝したのですが、次回の記事の構成の都合上、今回はここまでとします。

 

次回はプトラジャヤ散策の続きから、クアラルンプール国際空港(KLIA)滞在と帰国までを紹介し、この旅行記を締め括る予定です。

ではでは。