こんばんは。

先週後半くらいから、今までまったり進めていた私の担当業務が俄かに忙しくなり最近は残業が続いていますが、毎度のことながらこの繁忙モードへの切替えが一番疲れます。

 

今週後半にはだいぶ体も慣れてきたのに加え、出向先では非管理職のためやればやるほど残業代が出ることもあり、心身だけでなく金銭的にもいい感じです。

 

ただ、出向元の非管理職の人たちのように、残業代目当てにだらだら残業をするのではなく、上手くメリハリをつけて効率的に仕事をしていきたいとは思っています。

 

 

【フィヨルドが代名詞の細長い国】

 

さて、本題の世界遺産追想録は今回からスカンジナビア諸国に入り、その1番手はノルウェーです。

 

南米のチリと並んで、世界でも南北に細長い国のツートップであるノルウェーは、上の地図のとおり海岸線に沿って主要都市が存在しており、

 

その海岸線は、一部がユネスコの世界遺産「西ノルウェーフィヨルド群 - ガイランゲルフィヨルドとネーロイフィヨルド」に登録されているフィヨルド、すなわち氷河による侵食作用によって形成された複雑な形状の湾・入江となっています。

 

ちなみに、私がノルウェーで訪れた世界遺産はこのフィヨルドのさらに一部なのですが、

 

この独特の自然の形状は、確かに他に類を見ない絶景と言っても過言ではありません。

 

 

 

ただ、遊覧船に乗ってのフィヨルド鑑賞は、終着点の港まで途中下船できず、ルートによって1~3時間程度ひたすら続く上、良い意味でも悪い意味でも目立つ演出がないため、結構多くの人が終盤になると飽きてしまうようです。

 

 

 

そのため、フィヨルドの断崖絶壁だけでなく、滝や集落などの変化や違いにも着目したり、途中で船内に戻って少し寛ぐなど、遊覧にアクセントを持たせるとよいと思います。

 

 

【先史から続く海の民の文化】

 

(Jurek Durczak from Poland - Alta petroglyphs, CC 表示 2.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=3579795による)

 

それはそうと、ノルウェーの世界遺産文化遺産7件自然遺産が上述のフィヨルドのみの1件の計8件で、歴史的に最も古先史時代を代表するのが「アルタの岩絵」です。

 

北極海に面した厳冬の地に残るこの岩面刻画・岩陰彫刻群は、B.C.4200年~500年頃までに狩猟・漁撈民によって描かれたもので、その規模は20 - 40cm大のものが5,000点以上発見されており、その鮮やかさは当時の生活をよく現わすとともに、アートとしても高く評価されています。

 

なお、ノルウェーの先史時代の遺構は本土だけでなく群島部にも存在し、国内最古のものとして1万年前まで遡る「ヴェーガ群島」もまた世界遺産に登録されています。

 

(写真1枚目:Hesse1309 - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4473244による)

(写真2枚目:Diego Delso, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=82675201による)

 

続いて中世では、宗教面だと北欧の伝統的な建築技術を取り入れた教会建築(スターヴ教会)の代表作である「ウルネスの木造教会」(写真1枚目)、産業面ではハンザ同盟時代以来の港町ベルゲンの倉庫街「ブリッゲン」が挙げられます。

 

 

ちなみに私は、ウルネスの木造教会は訪れていませんが、国内に現存する28のスターヴ教会の中で最も保存状態が良いボルグンド・スターヴ教会は外観のみ鑑賞しました。

 

説明がなければキリスト教の教会と思えない、その独特な姿はヴァイキングの文化溢れる自然と調和した素朴な建物という印象が残っています。

 

(Clemensfranz - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=315452による)

 

最後に近現代の文化遺産としては、まずこれまでも紹介した欧州10カ国に跨る「シュトルーヴェの測地孤」が4地点存在し、その中でもFuglenesの測量点(写真)は、世界遺産を構成する34地点のうち最北(北緯70度40分12秒)の遺構です。

 

(写真1枚目:User:China_Crisis - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1689696による)

 

そして残る2つはいずれも産業に関連するものであり、1つは豊かな銅鉱・銀鉱を擁し、17世紀以来の木造建築が数多く現存する「レーロースの鉱山街とその周辺」、

 

(Bjoertvedt - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=43048903による)

 

もう1つは近代の化学産業の急速な成長・発展を象徴する遺産群「リューカン=ノトデンの産業遺産」です。

 

ノルウェーの平地の少なさがよくわかる、山間に築かれたこの集落は、化学肥料の生産や製紙・製鉄の施設を中心とした企業城下町が築かれ、発電所や駅舎などのインフラと併せて世界遺産に登録されています。

 

 

(写真1枚目:David Aasen Sandved - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=31015213による)

(写真3枚目:Jan-Tore Egge - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=40101866による)

 

中でも後者は、建設から約100年で世界遺産に登録され、一部は今も現役の施設である点を考えると、

 

1969年に発見された北海油田もまた、生産量の減少とクリーンエネルギーへの移行によって、今から50年後には産業遺産として世界遺産に登録されるかもと思いました。

 

 

以上、ノルウェーの世界遺産は総じて素朴な印象を受けますが、首都のオスロ海洋国家らしい港湾(写真1枚目)や重厚な建築(同2・3枚目)を備えるとともに、

 

 

奇抜な近代建築が上手く調和して共存する珍しい街であり、街並みを巡るのが好きな方にもお勧めです。

 

また、世界有数の豊かな福祉国家だからか、人々に心の余裕を感じるのが個人的に羨ましかったのと、サーモンをとにかく食べた(笑)のが今でも思い出に残っています。

 

 

【チケット予約と東京メトロを乗り回す週末】
 

あと、今更ながら先週は名古屋旅行だったため、今週末は遠出をせず、日中は都内をブラブラ、朝晩は自宅でゆっくり過ごしていたのですが、そんな今週末に販売が始まった4月のプロ野球の観戦チケットの確保に無事成功しました♪

 

具体的には、まず4月第1週の週末バンテリンドームナゴヤでの広島戦を2試合、

 

続いて4月第3週の週末マツダスタジアムでの広島戦をこれまた2試合と、期せずして広島戦が続く形となりました。

 

その結果、4月の週末は第1週が名古屋、第2週が函館・下北、第3週が広島と旅行続きとなったのに加え、今後のチケット確保の状況如何では、第4週も名古屋で野球観戦となり、さらにその翌週にはゴールデンウィークと、年度初めから本当に楽しくも多忙な日々が続きそうです(汗)。

 

まあ、チケットの確保失敗が続くよりはよほど幸せだと思うので、お金の浪費を控えつつ、1つ1つの旅を楽しめるよう上手く旅程を組んでいきたいと思っています♪

 

 

(Hisagi(氷鷺) - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11798887による)

 

締めは、すっかり日々の楽しみの1つとなった「駅メモ」の活動状況ですが、カフェ巡りの傍らで1日乗車券を使い倒した結果、今日で東京メトロの全路線を制覇しました!

 

Screenshot_20220227-161001.png

とはいっても、昨日と今日だけで残った駅を回ったのではなく平日の仕事帰りに1つの路線の終点まで行って、改札を出入りしてから帰宅する試みを続けた結果で、

(千代田線の西側の場合:虎ノ門→国会議事堂前→代々木上原→帰宅)

 

 

上述のとおり仕事が忙しくなってきた中、我ながらよくやるなあと思います(苦笑)。

 

とはいえ、平日が仕事だけで終わるのもつまらないので、体力的にはともかく精神的にはよほど健康的な気がします。

 

(Hisagi(氷鷺) - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=11798889による)

 

次は東京メトロと並ぶ都心の基幹交通であり、まだ新宿線(上の地図の緑色)浅草線(同桃色)しかコンプリートしていない、都営地下鉄の4路線あたりを制覇するつもりです。

ではでは。