http://tower.jp/item/2857273/Musical-Journey-to-Russia-and-France
先日、ネットでいろいろしていたら、私の留学時代のピアノの同門の先輩がCDをだしてることがわかった。
吉住理恵子さん。
彼女は学生時代から室内楽も得意とされていつも、日本人より器楽の外国人と一緒に居る時のほうが多かったのではと記憶している。
気さくで、明るくとても親切でしかも謙虚な人柄で人気者。
私は大好きな人です。![]()
だから、CDを見つけた時は飛んでしまいそうに嬉しかった![]()
彼女は、学生時代からトリオを組んで、そのチェリストだったドイツ人と結婚されてドレスデンに住んでいる。
そういえば彼女はロシアものが大好きだった。
ロシアもの。
この、ムソルグスキー、チャイコフスキー、ラフマニノフ、スクリアビン、ショスタコービッチ、メトネル、アレンスキーなどなど。ピアノで良く弾かれる作曲家たち。
泥臭い、土の臭い。誰かを称えた理由的な雰囲気、想像を絶する大きなスケールを感じさせる響きやメロディ。
淡白な日本人と比べると大きな大陸の中でいつも何かがうごめいて、それが陰鬱だったり、憂うつだったり。
民俗的な臭いもして、慣習に従って祭りなどのタイトルがつけられるものも多く、オペラも結構ある。
私は、ショスタコーヴィッチの響きやリズムに魅せられたときもあるが、今はもっぱらラフマニノフの人と音楽に夢中![]()
「愛の調べ」という映画が数年前かにロードショーされていたが見過ごして先日図書館で観てきた。
ザーッと観ると時代を交差しながらの進め方なのでわかりにくいがDVDでトラックごとに観ていたらよく呑み込めた。
彼のノイローゼになった時代、そして、彼のメロディの中でも悲しかったり、激しかったり、憂欝な雰囲気を持つ者に対して、奥深く感じていたが10年も筆を折っていたことを考えると,(これは映画内のことで、現実はここまでではないそうです、あしからず)
これだけの天才が、ものすごい苦悩があったと想像できる
彼の人生の中での両親の不和
、 貴族の家柄の崩壊、ロシア帝国崩壊
住み込みでピアノを教え込まれた恩師に対する感謝と,作曲を拒まれた複雑な気持ち、恩師を裏切る形で飛び出して、交響曲1番の失敗からどんなに苦しかったか。
作曲したいのに、ピアニストとしてばかり騒がれる。
アメリカへの亡命![]()
祖国に帰れなかった
その哀しみは、壮絶で痛々しく、同じピアノに秀でたポーランド生まれの作曲家、ショパンと似たものがある気がする。
私は特にラフマニノフの音楽は慟哭、世の中に対するいろんな良いこと悪いことが混ざり合った混沌としたもの(カオス)を表出したものだと思う。
弾いていて、「これ何?」って
ゾクゾク、ドキドキ。だいたい、そういう時はドロンとした粘っこく割り切れない、でも、解決には至らず吐き続けているような。
こちらはそんな体力はないのだが、何かメッセージし続けているのだろう。
ラフマニノフにはいくつもの自作自演の録音が残っており、先日亡くなった、音楽評論家の吉田秀和さんが、
「名曲のたのしみ ラフマニノフ その音楽と生涯」![]()
中でも、ピアノ協奏曲第3番のアルゲリッチとラフマニノフの聞き比べはどんな
アルゲリッチはテンポのある曲は本番でも飛ばして
しまうことが多いので終楽章などはピアノの名手であった作曲者と、どうであったか、また、吉田さんのコメントに興味があった。
もし、この、ラフマニノフ特集の連続ものの録音を貸してくださる方がいたら連絡いただけたらどんなにか嬉しいか。
話は随分飛んだ。
吉住理恵子さんのCD、後半プログラム。
ドビュッシーの映像1巻と喜びの島。
ムソルグスキーのうっそうとした陰鬱な小品と打って変わって、麗しく陰影のついた美しい響きですっきりした爽快感も感じる。
映像の終曲第3曲、「運動」は聞いていて吸い込まれそうだし、喜びの島は説得力のある終わって、
「ブラヴァ!」(bravoというイタリア語の女性形)と思わず言いたくなる演奏。圧巻です。お聴きあれ!
さてフランスもの。
ドビュッシー、ラヴェル、フォレー、イベール、サティ、いわゆるフランス近代と時代区分のつく作曲家たち。
ドビュッシーは私にとって弾きやすいものが多く、夢中になって伝記や書物をむさぼり読んだラヴェルとは正反対。
高校時代、フランスに留学したくてフランス語の日仏学院だかのテキストを買った覚えがある。
この憧れは、5、6歳頃聞いたレコードからで、
ディヌ・リパッティ
http://www10.plala.or.jp/frederic3/pianist/lipatti.html
http://moon-sunside.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-012b.html
という、ルーマニア生まれのピアニスト、(作曲も少し残している)がコルトーに呼ばれ勉強したのがパリだったことから。
リパッティのことに関しては、人前で演奏するようになってからも彼の作品、「左手のためのソナチネ」をプログラムにいれたりと、彼のフランス的な作品には手を出してきた。
フランスもののドビュッシーもプログラムには私にとっては入れやすい。
気分は夢のようになったり、パステルカラー、水彩絵の具できれいな七色に色が移っていくような。
また、スピード感もあり
、キラッ
ときらめく一点から、
流れ星のよう
に流れたり、美的なものがよく想像されてたのしいですよ。
奥深い複雑で割り切れないロシアもののような想いはなく、すっきりと、サバサバした感じの作品が多いかもしれません。
いずれにしても、ドイツに勉強しに行った私ですが、ドイツものより先にこちらを書いてしまいましねえ![]()
でも、また、書きますね。
大好きな音楽の話ですから![]()


