真木柱の巻は、玉鬘の最終章になります。
玉鬘は、何と黒ひげの大将と結婚する
運びとなります。
髭黒には心を病んだ本妻がいて、娘も
いましたが、たびたび物の怪に悩まされ、
実家に身を寄せることとなりました。
真木柱とは、髭黒の娘が詠んだ和歌
からとられたもので、
「今はとて 宿かれぬとも 馴れ来つる
真木の柱は われを忘るな」
の和歌に由来します。
さて、黒ひげの大将は、なんとか玉鬘を
自分のものにしたいと思い、
「弁のおもと」と言う女房に手引き
を頼んだのでした。
成り行きじょう結ばれた玉鬘は、
これも運命と結婚を決めたのでした。
源氏も絶句といった状態でしたが、
玉鬘は男子を出産します。
<次々と子供に恵まれ、多くの男性
にモテモテの楚々とした女性は、
髭の濃い無骨なおじさんと結婚して、
子だくさんの肝っ玉母さんになって
幸せに暮らしましたとさ。
現代にもアルアルですね。>