〜 コトバ箱 〜

〜 コトバ箱 〜

本、詩、歌、名言……
いつだって僕らにチカラをくれる言葉たち。
感動や喜びをくれる名言から、ときにはクスッと笑えるフレーズまで
言葉とコトバとことばが詰まった〜 コトバ箱 〜の中をのぞいてください。

Amebaでブログを始めよう!

Forever Young

あの頃の君にあって

Forever Young

今の君にないものなんてないさ

 

ーー竹原ピストル(シンガソングライター)

「Forever Young」より

 

 

 

すごくすごく久しぶりにブログの更新です。

 

テレビ東京のドラマ「バイプレイヤーズ」、観てますか? いつも主役を支える脇役の名優たちをフューチャーした斬新な一作ですが、一話一話が起伏に富んでいてとても面白いドラマです。今回はそのエンディングテーマである竹原ピストルの一曲をピックアップ。

 

昔からどんなに忙しくても、合間を見つけて曲探しをするのが僕のライフワークなんですが、一聴しただけで心を鷲掴みされたのがこの曲です。竹原ピストルは、昔「野狐禅」というバンドを組んでいた時から聴いていたのですが、ソロもめちゃくちゃいい。野太い声、優しいギターメロディ、そして独創的で美しい歌詞が秀逸です。ここ数年、あまりに忙しすぎて完全に自分を見失っていて、この曲を聴いて思わず「はっ」としました。「昔はもっとうまくできていたのに」「前はもっと面白い人間だったのに」……とか、つい自虐的に考えてしまうことってありませんか? 僕はあります(笑)。でも、きっと変わってないんだろうなって思います。今も昔も。今の自分を取り巻く、人、環境、時間に揉まれて、ちょっと見失ってしまっているだけ。ちゃんと自分と向き合えば、ちゃんと自分を見つけられる。……なんて、自分に言い聞かせてみました。

 

 

※つい最近、仕事をやめました。学生時代からの夢だった仕事。多分、今までの人生の大半は仕事に尽くしてきました。いろんな経験を通じて、いろんなことを手に入れました。でも、その代わりにいろんなことを失った気もします。〝仕事がすべて〟って考え方は男性がよく陥ることですが、昔はそんな人を冷笑していたはず自分も、まさに〝仕事がすべて〟になってしまっていました。

 今、とにかくのんびり過ごすことで、なんだか海からひょこっと顔を出したような感覚がしています。きっと、今までず~っと海にいました。海の中で、美味しい魚がいないか、サメが襲ってくるんじゃないか、あっちの方が泳ぎやすいんじゃないか……ず~っと何かに追い追われて泳いでいまいた。それで、いつの間にか泳ぐことさえできなくなっていたんです。そろそろ砂浜に上がりたいと思います。何事も、それからです。

Life is like a box of chocolate.

(人生はチョコレートの箱のようなものだ)

――映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』より

 


言わずと知れた、トム・ハンクス主演の名作映画で登場するワンフレーズ。映画の終盤にガンプが、これまでの人生、そして人生の楽しみを込めて語った言葉です。

 まだ十代のころ、年上の恩人が別れ間際にボクのTシャツにささっと書いてくれたのが、この一文でした。何の言葉なのか、英語に弱い僕にはさっぱりわかりませんでしたが、大人になってようやく言葉の意味も、その深みも理解できるようになった気がします。チョコレートの箱は、開けてみないと何が入っているかはわかりません。生きていると、つまずくことだって失敗することだってありますが、人生もふたを開けてみないとどんな結果になっているかはわからないのです。何事にもくじけず、前に進んでいきたい――そんな勇気をもらえる言葉でした。

賢い人とは

多くのことを知る人ではなく

大事なことを知る人である。

――アイスキュロス(詩人)




◎解説

古代アテナイの三大悲劇詩人のひとりであり、アッティカ悲劇の確立者「アイスキュロス」。二十代から作劇を始め、紀元前484年に初の優勝を得てからは、ディオニュシア祭で開催された劇大会で合計13回優勝した賢人です。

 もっと賢くなりたい、立派になりたい、自信をもちたい――そう考えたとき、自分と賢い人は何が違うのか。それは、彼の言うとおり〝大事なこと〟を知っているかどうかかもしれません。勉強ができるから、仕事ができるから、ではなく、大事なことを心に持ち、しっかりと行動できる人こそ、賢く立派な人間のような気がします。

自分の考えたとおりに
生きなければならない。 
そうでないと、
自分が生きたとおりに考えてしまう。

ーーチャールズ・ヨゼフ・ポール ブールジェ(小説家)

{5B2EB314-198B-4028-BA8C-4849C0DC5964:01}



◉解説
1900年代にフランスで活躍した小説家「ポール ブールジェ」は、鋭い心理分析力で同時代の作家たちについて著し、名声を得た人物です。そんな彼らしい先鋭的なコトバがこちら。
やりたいことを見失ったり、いま何をすべきか悩んだり、誰でも時には迷うことってありますよね。でも、この言葉のように考えることは辞めたくないものです。志を持ち続けさえすれば、きっと望むように生きていけるーー。そんな勇気をもらえる言葉でした。


忘れなくていい。
思い出にすればいいんだよ。
ーー不詳

{063BF9A0-2EA8-4DB4-B81E-37172115B7FE:01}


◉解説
ふとネットで見かけた一言ですが、失恋で落ち込んでいた方が友人にかけられたコトバとのこと。当たり前のようで、難しいことで…でも、とても大切なコトバだと思います。
忘れたくても忘れられない人、過去、出来事。それは誰もが持っているのではないでしょうか。忘れるではなく、思い出にするというのは〝受け入れる〟ということ。辛いことも楽しいことも、しっかり受けとめて心に蓄えるーーそうすればいい思い出として、きっと前に進めるはず。そんな決意の勇気をもらえるコトバでした。