昨日昼間、突然に産婦人科医のJurateから電話があり、
「暇?なら今から出産を見に来なよ!これから二件ほどあるから。」、
と誘われるままに病院に行ってしまった。
赤の他人が人の出産を興味本位で覗いてもいいのだろうか、妊婦さんに嫌がられないだろうか、など頭の中は疑問だらけだったが、到着すぐにあの青緑色のいわゆるお医者さんの手術服に着替えさせられ、
「じゃ、日本の小児科医ということで。」
とガランと広い出産部屋にいきなり放り込まれた。
「こ、心の準備とか一応あるんですけど!」
と思いながらもとりあえず妊婦さんからはダイレクトには見えないベッド横に立ってみたら、
「真っ正面に周りなよ!見えないよ、そこじゃ。」
と腕を引っ張られ半ば無理やり正面に移動させられてしまった。
ぎゃー!!
だーかーらー、私、別にもろに生まれてくる瞬間とか正面からは見たくないんだってば!横で応援させてもらうくらいで丁度いいんだってば!!
「気を失いそうになったら言ってね!」
と言われたけれど小児科医ごっこ中だからそんなわけにもいかんだろうが!
兎に角1人目の妊婦さんの叫び様ときたら…
びっくりした麻酔科医が二階から様子を見に来たくらいの絶叫でした。
が、麻酔をかけるのかと思いきや、ニコニコしながら傍観している。
「これ、アメリカのいい器械なんだよー。」
と胎児の心音モニターを指しながら私に呑気な説明までしてくれたし。
彼はどうやら私がエセである事を知っているようだった。
それでも子供は何とも手早く産まれてきました。
でも母親には全く感動がなく、産まれた子を見ようともしない。
あとから聞いた処によると、その母親は子供を病院に置いていくとの事。
だから見たくもなかったんだって。
そうか、公立病院ではそういう事もあるんだね。
麻酔はかけて欲しいと頼まれるまでは打たないそう。
痛いならかけたらいいのにね。ましてや置き去りにする子を痛みと共に産むだなんて。
2人目の妊婦さんは何と六人目の出産!!しかも私よりはるかに若かったし!!
やっぱりすごい雄叫びをあげていたが、更に手早く出産していました。
心に何か残ったか…
いや、それが残念ながら何の感動も響きもなかった。
むしろやっぱりかなりグロテスクで二度と見たくないと思ってしまった。
恐ろしかった…
病院は公立とは思えないくらい広くて清潔で快適に見えた。ヴィルニス一古いとは思えない、でも確かに何となくソビエト時代っぽい無装飾な病院でした。
Jurateはその後も夜勤だった為、彼女に無理やり私を押し付けられた心優しいその麻酔科医がヴィルニス観光に連れて行ってくれた。
AudiのTwo seaterで自分じゃ行けない名所を連れてまわってくれ、なんとも有り難い一日になりました(笑)。
因みに、道中、Jurateから3回も麻酔科医に電話があり、今なにしてる、それならあそこがいい、ここがいい、とアドバイスを受けたようで、終いには彼女オススメのサルサクラブに行けと言われ、2人で顔を見合わせて大笑い!
サルサ踊らないんですけどー(笑)
Jurate姉さん、色々ありがとう(≧∇≦)
では最後はこれで…
ミンゲは本日もこんな感じで寝ています(笑)
