さてエルサレムの次は、飛行機でフランスに飛びました(^^)
フランスは、カミーノの起点になるサン・ジャン・ピエドポーがあるため、必須通過点。
日本からフランスに嫁入りした友人にも会いたかったため、当初から目的地入りしてはいたんだけど。
だけど。
フランス。
それは、
私のコンプレックスが最も刺激される国。。。
皆さんのフランスのイメージってどんなですか???
私のイメージ↓
みんな背が高くて、金髪で、
普通の人もモデルみたいにオシャレで、かっこよくて。
堂々としてて、ある意味、お高くとまってて、ツーンとしてる感じ。。。
一方のワタクシ↓
チビデブで、ずんぐりムックリの、いかにもな日本人。
フランス語はおろか英語も出来ない(つまり日本語しか喋れない)。
オシャレのオの字もなく、Tシャツ、ジーパン、サンダル、スッピンにドカタ焼け!
つまり、カッコ悪い!!!
フランスに来ると、
完全に「負け組!」な訳ですよ!!!
。。。 (T_T)
("フランスじゃ無くたって、そうだろ?"と言いたい気持ちは抑えて下さい(^^;;)
そして、そういうコンプレックスは、
一人の時に最も強く感じるんだよね~。
誰か一人でも同じ境遇の人が居れば、こんな恥ずかしさに似た感情は襲ってこないだろうに。
(まあ、実際そんなものは自分が作り出しているだけで、フランス人にもチビやデブはいるし、金髪じゃない方が多いくらいだし。
宿の人も、駅員さんも、街の人も、
おしゃれなレストランの格好いいお兄さんも、ドミトリーの元気なルームメイトたちも、みんな本当に優しくて、怖がっていたような事は無かったんだけどね。)
それでも、
ニースのビーチで楽しそうにビールを飲んでいる若者グループや、
街角のオープンカフェでオシャレにエスプレッソ飲んでるカップルを見てたら、
"なんで一人で来たんだっけ?"
って、思っちゃった。
コンプレックス克服したくて来たんだっけ?
そもそも、
"なんで私、一人旅はじめたんだっけ?"
初めて一人旅に出たのは、トルコだった。
会社の夏休みを利用して、一週間ほど滞在した。
それには、場所よりも何よりも、
"一人で海外に行く"って事が重要だった。
私の中で、
"一人で海外に行く。"
=
"かっこいい~!!!"
だった。
そう、私は、
かっこよくなりたかったんだ!
そして、そのトルコ旅行での帰路の事、私は一人の日本人の大学生と出会った。
初の海外一人旅を終えた私は、かっこいい自分を自負していたのだが、彼はなんと二カ月間、イランとトルコを回ったのだと言う。
二カ月間!
ってことは、宿も取らず、いつ、どこに行くとか細かいことは決めずに、行きたいところに行ったんだ。。。
心が向くままに。。。
"かっこいい~。。。"
そう、あの時、私は自分の小ささを思い知って、そして、いつか、私もそんな旅してみたい。そしたら私も、かっこよくなれるかな?
そう、思ったんだ。。。
あれから8年。
旅に出て、ちょうど一カ月が経った。
"あの頃より、かっこよくなったかな、私?"
自分じゃ全然変わってない気がする。
相変わらず悩むし、
人見知りだし、小心者だし、
怖がりで寂しがりで泣き虫だし、
英語もサッパリ上達しないし。
でも。。。
"あの頃、
かっこいいと思ったこと、
今、してるよ"
。。。
"うん。
多分、あの頃よりは、かっこよくなってるはず(笑)"
大丈夫、フランスの街も、ちゃんとカッコつけて歩けてる。
大丈夫、出来ない英語も、あの頃よりは多少マシになってる。(^^;;
"うん、大丈夫。
ちゃんと、ちょっとづつ、カッコよくなってるよ(^^)"
雲ひとつない青空と、エメラルドグリーンの海に囲まれたニースの海岸を、背筋を伸ばして歩いた。
それからビールを買って、浜辺で飲んだ(^^)
カッコよく見える人達の真似して、他になーんにもしないで、ただ、ボーっと、海風に当たってみた。
そして、ふと思った。
この旅が終わる時、
私は何を"かっこいい"って思うんだろう?
半年の一人旅より、
もっとかっこいいこと。
それって何だろう???
それを知るのは、
ちょっと怖い気もするけど、
それ以上にワクワクするっ。
ふふふ。
楽しみだよねっ。
皆さんの"カッコいい"は、
何ですか~???
※バーでパニーニとワイン。
かっこいいかな???(^^)
End