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「いつまでラオスにいるの?ビエンチャンは観光した?」
「今日の夜にはラオスを経つの。
ビエンチャンは,初日に一日観光しただけで,ほとんど見てないわ。」
「だったら,ブッダパークに一緒に行かない?二人の方がタクシー代も安いし。」
「わあ!?本当!?
私もブッダパークに行きたかったの!嬉しい!」
私たちはカフェを出て,タクシーを拾った。
ブッダパークは,園内に仏像が何十体と置かれている,ビエンチャンの観光名所であった。
私も行ってみたいと思っていたが,ビエンチャンの郊外にあり,
タクシー以外の交通手段がないことから,今回の旅ではあきらめていた。
しかし,連れがいるなら話は別だ。
お土産は,ブッダパークの後でも,最悪は空港でも何とかなるだろう。
私は彼女の誘いを快諾した。
仕事の関係で年末に日本に来るという彼女は,
日本のことをたくさん知りたがった。
フィリピンで介護の仕事をしているが,
日本ではヘルパーが足らず需要が高いため,
日本に出稼ぎに行くことになったのだという。
日本で働く外国人ヘルパーさんなど聞いたことがなかったが,
高齢化社会が進む中で,そのような取り組みがあってもおかしくはないと,
なんだか妙に納得してしまった。
航空会社に勤めている従妹が多少日本語に通じているため,
彼に手伝ってもらい,部屋探しや,日本の情報を集めているが,
やっぱり直接日本人に相談出来たらと思っていたところで,
出会えてとても嬉しい,
と,彼女は私との出会いを,心の底から喜んでいるように見えた。
「日本での生活を手伝ってももらえる?」
「もちろん,いいわよ。」
「嬉しい!
代わりにいつか,私の故郷のセブ島に来てね。
近くには無人島があって,そこでキャンプができるの。
海はきれいで,食事はバーベキュー,夜は満点の星空よ。」
「うわあ。素敵。行ってみたいなあ。」
「是非!家族や従妹たちを紹介するわ。
セブではみんな兄弟なの。」
私たちは,お互いの国のことをたくさん話した。
とりわけ,日本での生活を不安に思っている彼女は,
もらう予定の給料の額が妥当かどうかや,家賃や生活費の相場,
銀行口座はどこにするのがいいか,なんて具体的な話から,
あれやこれやを日本語ではなんというのかを聞いて来た。
私は一つ一つ,丁寧に答えていたと思う。
おしゃべりの時間はあっと言う間に過ぎた。
気付けばタクシーはブッダパークの前につけていた。
---続く---
明日は,2週連荘の富士登山2013です(笑)
と言うことで,更新できないかなーーー?
頑張ってきまーす!
∞感謝&合掌∞