蟻地獄の先(世界の旅~ラオス・ビエンチャン編~)第3話 | ちびタンクのひとりごと

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大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪

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「いつまでラオスにいるの?ビエンチャンは観光した?」


「今日の夜にはラオスを経つの。

ビエンチャンは,初日に一日観光しただけで,ほとんど見てないわ。」


「だったら,ブッダパークに一緒に行かない?二人の方がタクシー代も安いし。」


「わあ!?本当!?

私もブッダパークに行きたかったの!嬉しい!」


私たちはカフェを出て,タクシーを拾った。


ブッダパークは,園内に仏像が何十体と置かれている,ビエンチャンの観光名所であった。

私も行ってみたいと思っていたが,ビエンチャンの郊外にあり,

タクシー以外の交通手段がないことから,今回の旅ではあきらめていた。


しかし,連れがいるなら話は別だ。

お土産は,ブッダパークの後でも,最悪は空港でも何とかなるだろう。


私は彼女の誘いを快諾した。


仕事の関係で年末に日本に来るという彼女は,

日本のことをたくさん知りたがった。


フィリピンで介護の仕事をしているが,

日本ではヘルパーが足らず需要が高いため,

日本に出稼ぎに行くことになったのだという。


日本で働く外国人ヘルパーさんなど聞いたことがなかったが,

高齢化社会が進む中で,そのような取り組みがあってもおかしくはないと,

なんだか妙に納得してしまった。


航空会社に勤めている従妹が多少日本語に通じているため,

彼に手伝ってもらい,部屋探しや,日本の情報を集めているが,

やっぱり直接日本人に相談出来たらと思っていたところで,

出会えてとても嬉しい,

と,彼女は私との出会いを,心の底から喜んでいるように見えた。


「日本での生活を手伝ってももらえる?」


「もちろん,いいわよ。」


「嬉しい!

代わりにいつか,私の故郷のセブ島に来てね。

近くには無人島があって,そこでキャンプができるの。

海はきれいで,食事はバーベキュー,夜は満点の星空よ。」


「うわあ。素敵。行ってみたいなあ。」


「是非!家族や従妹たちを紹介するわ。

セブではみんな兄弟なの。」


私たちは,お互いの国のことをたくさん話した。


とりわけ,日本での生活を不安に思っている彼女は,

もらう予定の給料の額が妥当かどうかや,家賃や生活費の相場,

銀行口座はどこにするのがいいか,なんて具体的な話から,

あれやこれやを日本語ではなんというのかを聞いて来た。

私は一つ一つ,丁寧に答えていたと思う。


おしゃべりの時間はあっと言う間に過ぎた。

気付けばタクシーはブッダパークの前につけていた。


---続く---


明日は,2週連荘の富士登山2013です(笑)

と言うことで,更新できないかなーーー?


頑張ってきまーす!


∞感謝&合掌∞