対価(世界の旅~インド・バラナシ編~)(6) | ちびタンクのひとりごと

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大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪


こんばんは(^-^)

一夜開きましたが、続きです。


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河のある方向だけを頼りに、
私たち3人は、細い迷路のような路地を幾つか抜けた。

すると、突如小さなガートが現れた。

幅は10メートルくらいで、階段状になっている。

珍しく誰もいない、理想的な静かなガートであった。


階段の脇は両側とも鬱蒼とした林になっており、その空間だけが、聖なる河、ガンガーに触れられる場所だった。


私は、階段の中腹に座り込んだ。



穏やかに佇むガンガーは、相変わらず不透明な黄土色をしていて、埃っぽい空気と合間り、視界は全て、霞んで見えた。

黄土色の河と肌色の空気の合間に、対岸がうっすら見えた。



インドでは、不浄の地として、足を降ろす事を許されない土地である。




この世に、不浄の地など、あるのだろうか?


それが真実なのであれば、いったい、どんな理由で不浄となったのであろうか?



一人物思いに耽っていると、


「何しているの?」


と弟が話しかけてきた。


兄の方は河でちゃぷちゃぷ一人遊びをしていたが、弟の方は暇を持て余しているようだ。




「考えごと」


考えてもいないのに答えたあと、
ふとあることを思いついた。


「そうだ。写真とってあげようか?」


私は、持ってきていたポラロイドカメラを取り出した。


「ほら。」

そう言って、私は無造作に、自然体の彼を一枚撮った。


出てきたネガが空気に触れるよう、私はそれを軽く振った。

彼はそれを興味心身と言った様子で覗き込み、やがてネガが自らを写し出すと、驚くと同時に大興奮した。



もう一枚!と、今度は手足をまっすぐに、姿勢を正す。


「いいよ(笑)
はい、チーズ」


私は出てきたネガを彼に渡した。

彼は、さっきの私の真似をしてネガをフリフリした。
ネガに先ほどの決め込んだ自分の姿が現れると満足そうにして、意外な事を口にした。



ーーー続く---


明日で終わりかな?


See you!





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