こんばんは(^-^)
一夜開きましたが、続きです。
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河のある方向だけを頼りに、
私たち3人は、細い迷路のような路地を幾つか抜けた。
すると、突如小さなガートが現れた。
幅は10メートルくらいで、階段状になっている。
珍しく誰もいない、理想的な静かなガートであった。
階段の脇は両側とも鬱蒼とした林になっており、その空間だけが、聖なる河、ガンガーに触れられる場所だった。
私は、階段の中腹に座り込んだ。
穏やかに佇むガンガーは、相変わらず不透明な黄土色をしていて、埃っぽい空気と合間り、視界は全て、霞んで見えた。
黄土色の河と肌色の空気の合間に、対岸がうっすら見えた。
インドでは、不浄の地として、足を降ろす事を許されない土地である。
この世に、不浄の地など、あるのだろうか?
それが真実なのであれば、いったい、どんな理由で不浄となったのであろうか?
一人物思いに耽っていると、
「何しているの?」
と弟が話しかけてきた。
兄の方は河でちゃぷちゃぷ一人遊びをしていたが、弟の方は暇を持て余しているようだ。
「考えごと」
考えてもいないのに答えたあと、
ふとあることを思いついた。
「そうだ。写真とってあげようか?」
私は、持ってきていたポラロイドカメラを取り出した。
「ほら。」
そう言って、私は無造作に、自然体の彼を一枚撮った。
出てきたネガが空気に触れるよう、私はそれを軽く振った。
彼はそれを興味心身と言った様子で覗き込み、やがてネガが自らを写し出すと、驚くと同時に大興奮した。
もう一枚!と、今度は手足をまっすぐに、姿勢を正す。
「いいよ(笑)
はい、チーズ」
私は出てきたネガを彼に渡した。
彼は、さっきの私の真似をしてネガをフリフリした。
ネガに先ほどの決め込んだ自分の姿が現れると満足そうにして、意外な事を口にした。
ーーー続く---
明日で終わりかな?
See you!
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