対価~世界の旅(インド・バラナシ編)~(1) | ちびタンクのひとりごと

ちびタンクのひとりごと

大好きな旅のこと、心理学・スピリチュアル・ヨーガのこと、日々の気づきなどをつぶやいています♪

朝ブログをさぼってしまいましたっ。



ここの所,眠くて眠くて,

久しぶりに,”寝た~!!!”って感じです(汗)

お許しくださいませ。


ではでは,今日から数日間(?)に渡って,

世界の旅~インド・バラナシ編~のショートストーリーをお届けしようと思います!

お楽しみに!


では,始まり☆始まり☆


----


その日,私はとにかく一人になりたかくて,街をさまよっていた。


日本では全く考えられないことだと思うが,

インドと言う国では,外国人とみると(あるいは外国人でなくともなのかもしれないが),

30秒に一人は,話かけてくる。

用があろうとなかろうと,知り合いであろうとなかろうと,お構いなしに,だ。


それがまた,尋常でなくしつこい。

「どこにいく?」「何をしている?」「どこから来た?」「助けてやる」


無視したり,”問題ない”というと,

「なぜだ?俺はお前を助けてやろうとしているのに」

と,終始同じ問答が繰り広げられる。


特に,ヒンズー教の聖地であるここバラナシ(ベナレスと言った方が通じる方もいるだろうか。)では,

圧倒的な人ごみと喧噪の中で,その割合はデリーとは比べ物にならないくらいの頻度であった。


バラナシに入って3日目。

私は疲れていた。

そして,急激な淋しさを感じていた。


私は一人になりたかった。

もちろん一人旅なのだから基本一人なのだが,

とにかく,誰にも話しかけられたくなかった。

どこか静かなガート(沐浴所)に行こうとさまよっていた。


ガンジス川に面するこの街には,至る所にガートがあった。

ガートでは,多くの人が沐浴をし,神に祈りをささげる。

その一方,洗濯や,魚釣り,水浴び,歯磨きと言った日常生活も行う。

そして,遺体,つまり死者も,焼いた後はこの川に流される。

ありとあらゆることが,このガンジス川で行われていた。

生きることの全てが,このガンジス川=ガンガーに集約されているのだ。

聖なる河=ガンガーは,黄土色に染まり,透明度はゼロだった。

近くで見ると,油のようなものが,浮いていた。


ガートとガートに間は絶壁のようになっており,川沿いにガート間を行き来することは出来なかった。

そのため,どのガートに行くかは,中心地からどの道を降りていくかにかかっている。


多くのガートは,人口過密なこの国・この街で,常に人であふれていた。

私は,とにかく人気にないガートに行きたかった。


話しかけてくる彼らを振り払いながら中心地にでたが,

どうすれば人気ないガートに行けるのか,

思考を張り巡らせようとすると話しかけてくる彼らに嫌気がさし,

私はもう,何もかもがどうでもよくなってきた。


その時だった。

一組の兄弟が話しかけて来たのだ。



----続く----


インドはやっぱり,前置きがながくなってしまいますね(^-^;;

続きは明日☆

お楽しみに!