こんばんは(^-^)
今日ヴィッキーからfacebookでメッセージをもらいました。
彼女は今、キプロスにいるそう。
羨ましい~っ!!!
では、続きです(^^)
---
バスに揺られながら、
ひとしきり自己紹介やら旅の情報交換やらが終わると、
彼女は膝の上に広げていたノートに、
何かを書き始めた。
しかしボールペンがつかないようで、振ったり、ぐりぐりと円を書いたりしている。
「使う?」
私のペンを差し出すと、
「ありがとう!」
と、すごい勢いでノートに向かった。
日記でも書いているのだろうか?
横目で覗こうとした私を察し、
彼女は、
「ティック、ティック」
と"見ないで"のジェスチャーをした。
見たって私の語学力じゃわからないだろうに。
恥ずかしいのだろうか?
なんだか可愛いなあ(*^^*)
彼女の気持ちを尊重し、
私は視線を外に移した。
見渡す限りの石砂漠。
背の低いこんもりとした植物は、測ったように等間隔に生えている。
自然の摂理の元、この間隔になるのであろう。
真っ青な空とキャメル色の地平線のコントラストは、どこまでも続く。
運転席から入る乾いた風が、私たちの髪を等しいスピードで揺らしていた。
私たちの乗ったバスだけが、時間の中に存在しているようだった。
「ツンツン」
ぼうっと外を眺めていた私の肩を、
彼女が軽く突ついた。
ん?
彼女はいたずらっぽい笑みで私を迎えた。
そして、何やら一生懸命書いていたそのノートを、私に見せたのだった。
---続くーーー
iPhoneからの投稿