ジュビロは、リカルド・グラッサ選手をサスペンションで、ジャーメイン選手を怪我で、川島選手をコンディション不良で欠く、緊急事態ということで、GK坪井選手、小川大貴選手、石田選手が初先発、ボランチの鹿沼選手をDFに下げて植村選手をボランチに回す急増システムで試合に臨みました。

 

この急増システムですが、試合開始から体を張った守備で、鳥栖の攻撃を封じると、幅を取った攻撃で鳥栖ゴールを脅かすシーンを作り、前半32分には、惜しくも松原選手がオフサイドとなった松本選手のシュート、前半37分には、惜しくもバーをたたいた平川選手のシュートなど、急ごしらえの布陣ながら非常に頑張ってジュビロ優位で試合を進めます。

 

ところが、前半ATに落とし穴が待っていました。鳥栖の右からのクロスに鹿沼選手がオウンゴールを献上します。相手選手と競りながらの守備だったため、致し方ない部分ではありますが、この失点が結果的に後に響く形となります。


後半13分、同点に追い付きたいジュビロが相手陣内に押し込む中で、敵陣深くでボールを奪われてカウンターを食らい、痛恨の2点目を献上します。


その後もジュビロは鳥栖陣内に入り込んでチャンスを作りますが、後半32分、鳥栖の右からのクロスにGK坪井選手がキャッチに行きますが、太陽が目に入りボールを見失い痛恨のファンブル、このこぼれ球を決められて万事休す。ジュビロは最後まで鳥栖ゴールに迫りますが、こじ開けることができず、結果的に6ポイントゲームでの非常に痛い黒星を0-3という大敗で喫しました。

試合後にジュビロのサポーター席から大ブーイングが発生しましたが、やはり3失点、無得点という結果、しかも6ポイントゲームという点でのブーイングだったのかもしれません。やはり、後ろの選手は、89分間しっかり抑えても、たった1分、いやたったワンプレーでもやられて、0-1で負けたら負けは負けな訳で、まして、3つも失点したということ、それ自体に問題が無かったかといわれれば、問題ないとは言い切れないと思います。

とはいえ、試合全体を通して見ると内容的にはこの急増システムながら試合を作って、チャンスクリエイションし、もうちょっとで得点というシーンもあった訳で、点差ほど内容の差は感じられなかったということは、今後に向けての収穫だったと思います。この先もジャーメイン選手をしばらく欠きますし、これからも主力選手を欠くこともあると思います。いろいろなパターンを想定して、選手の組合せを考えておかなければならないという教訓となった試合だと思いました。
その中で、次節は中3日でミッドウィークの試合が待っています。今までスタメンに絡めなかった選手には大きなチャンスとなりますので、奮起に期待したいと思います。了