2週間ぶりのリーグ戦となったアスルは、現在、J3リーグで4位につけるFC大阪とアウェイ花園で対戦し、後半ATのラストプレーでの劇的なFKを決めて2-2のドローに持ち込みました。

上位対決となるFC大阪戦、今シーズンのアウェイ戦では、なかなか勝ち点を拾えていないアスルとしては、キックオフから試合の主導権を握りたいところでしたが、立ち上がりの前半10分、いきなり失点を許してしまいます。

その後もなかなか攻めあぐねるアスルですが、前半20分過ぎからやや積極性が見え始めると前半29分、自陣でのボール回しから右サイドのハーフウェイラインで受けた津久井選手が、DFラインとの駆け引きから裏に走る和田選手にロングスルーパスを供給します。このプレーに、たまらず飛び出した相手GKの永井選手は、和田選手をアフター気味に倒してしまいPKを獲得、これを和田選手自らしっかりと決めて、J3リーグ得点ランクトップに再び並ぶゴールを挙げます。

これで反撃の狼煙を上げたアスルと言いたいところでしたが、今季のアスルはアウェイでの試合は簡単にはやらせてもらえません。後半31分にCKからFC大阪に勝ち越し点を許し、勝ち点が掌からこぼれ落ちてします。この後の時間帯も攻め手を欠くアスルは、逆にFC大阪に押し込まれてしまい、もはや敗戦濃厚の状況に追い込まれます。

しかし、試合は最後の最後に動きました。後半AT3分、相手のクリアボールをペナルティアークでフリーで拾った持井選手が、ドリブルを仕掛けようとしたところを倒されて、良い位置でのFKを手にします。これが本当のラストチャンス、このチャンスを逃したくないアスルは慎重に壁の調整をします。主審の笛が吹かれ、宮脇選手が助走から左足を振り抜くとボールはゴール左隅へと吸い込まれ、アスルが劇的な同点ゴールを決めて、大きな大きな勝ち点1を手にすることに成功します。

今シーズン本当に苦しんでいるアウェイ戦、しかも、今節は上位対決の6ポイントマッチとなる非常にタフな試合で、アスルは勝ちに等しい劇的な引き分けを手にして静岡へと凱旋することが出来ました。アスルは、これで4月のリーグ戦を2勝2分の負け無しで終え、自動昇格圏内の2位をキープしました。次節は開幕から連勝中のホーム愛鷹に戻ります。5月もこの勢いを維持することに期待したいです。