久々に、「宇宙へ。」を観なおしました。
「そらへ。」と読みます。またしてもBBC放送。
これ、映画館で観て号泣した記憶があるのですが、今回はそんなこともなかったです(;'∀')
映画を観て、感動することはあっても、泣くことはないのですけどね。
この映画が記憶にある最後の泣けた映画かもしれません。
……2009年から7年も映画で泣いてないのに自分でびっくりしましたΣ(゚Д゚)
■内容は、普通のドキュメンタリーです。
アメリカのNASAが宇宙開発を始めて、今に至るまでの50年の映像が時系列に沿って紹介されていきます。
1961年、初めて宇宙飛行をして戻ってきたチンパンジーのハム君から始まります。
このことを知っていると、映画「猿の惑星」で楽しめるネタがあったりします。
この当時、宇宙に行くロケットは6回に1回(確か)しか成功しなかったとか。
リボルバーなの?ロシアンルーレットなの?と思いました。冷戦時代なだけに(;'∀')
その後、技術の発展とともに、様々な宇宙飛行士が誕生します。
彼らは本当に、危険知らずで、命を懸けたミッションを成功させた英雄たち何です。
そんな英雄も、一度に三人が訓練中の事故で一瞬にして消し炭というか、姿かたちも残さず、燃え尽きて死んでしまったり、
ロケットも爆発、失敗を繰り返し、犠牲を積み上げながらも、ただ宇宙を目指します。
「宇宙へ、宇宙へ宇宙へ」という人々の声が聞こえてくるような気さえするんです。
一つのことを成し遂げる熱量というか、ひたむきに未知なる宇宙を目指す様子はぐっときます。
間に挟まれている映像で、それぞれの時代の打ち上げの時に、ロケットを見守る人々の表情が映るんですけど、それがまたよくて、何というか、輝いています。
それぞれ、時代を感じさせる髪型に服装をしているんですけど、目指すものが一緒というか。
まあ、宇宙開発は戦争のためとはわかっているのですが。
やはり国家と個人は違うなと改めて思い知らされます。
管制塔もすごくて、成功したときも、失敗したときも、皆、それぞれの役割をストイックに全うします。
スペースシャトル時代の事故は一度で、数人が亡くなります。
2003年にコロンビア号が大気圏突入時に爆発した事件では、スタッフたちが異常に気付き、スペースシャトルが無事に戻れないと悟ったとき、絶句して言葉を失います。絶望感が漂う中、「記録を消すな。記録を残せ」ってうわごとのように言っているんです。
「彼らの死を無駄にするな」ってことですよね。
また、間に宇宙飛行士たちの帰還時の地球への思いの映像が差し込まれているんです。
ブラックボックスでのちに回収されたんですかね?
それが、とても切ないですね。
命がけとわかっていても、人は宇宙を目指さずにはいられない。という感じの終わり方(本当はもっといろいろいいことを言う)
今は、スペースシャトルの時代は終わり、次はオリオンだとかいろいろと言われていますが、まだまだ人類は宇宙への想いを持ち続けているようです。
この映画は平日の映画館に一人で観に行ったのですが、観てる人がほとんどいないのに、ビールでべろんべろんに酔ったおっさん6人くらいがいて、私の席に座っていた強烈な思い出があります(;'∀')
「そこ、私の席なんですけど」
「ん? そうか。すまんな」
で、自分のチケットの確認も、悪びれもせず隣の席に。
私もおっさん、自分の席に座れや('Д')この酔っ払い!とは言えず笑
一番見やすい席を取ってたのに、とんだ災難でした。
■宇宙の話なだけに、思わず熱が入ってしまった。
ドキュメンタリーは好きで、テレビでもよく観ているのですが映画では、これと「皇帝ペンギン」が好きです。
フランス語であの内容は泣けるw