「福島との格差なぜ?」〜放射能に苦悩する県境の町(宮城県丸森町筆甫地区) | しずおかハートnetのBlog

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『被ばく』から子どもたちをまもるために『しずおか』からできること




(動画:16分2秒)


宮城県であるというだけで、福島県のいわき市や南相馬市よりも汚染のひどい地域が置き去りにされています。
放射能の被害は県境では止まってくれません。
そこに暮らす人達の苦悩を取材した動画です。
ぜひご覧ください。



転載***************

公開日: 2013/09/27
福島第1原発から北西に50キロの距離にある宮城県丸森町筆甫地区。いわき市や南相馬­市よりも放射線の数値は高いものの、復興庁が策定した子ども被災者支援法基本方針案で­「支援対象地域」から外された。原子力損害賠償紛争審査会の「自主的避難対象地域」か­らも外されている。
 
その壁となっているのが「県境」だ。福島県の伊達市と相馬市に接する筆甫地区は、飯舘­村から車で10分の距離にある。宮城県と福島県をわける道は幅2メートルもない狭い農­道で、
「原発さえなければ」と書き残して亡くなった相馬市の酪農家の家にも隣接している。

今年5月、筆甫地区の住民698人が福島県内と同水準の損害賠償を求めて、原子力損害­賠償紛争解決センターに申し立てを行った。福島県外での集団申し立ては初めてのことだ­。住民の9割が参加している。
 
山の中で自然とともに暮らしてきた筆甫の人々。これまでは、ほとんど買い物をしない自­給自足の生活で、風呂は薪で炊き、あらゆるものを手作りしてきた。しかし、2011年­に筆甫地区で計測された川魚からは1キログラムあたり2042ベクレルの放射性セシウ­ムが検出されたほか、タケノコからは1866ベクレル、椎茸からは1570ベクレルが­計測され、山との暮らしは崩壊した。

これまでの伝統的な里山暮らしが全て壊されたが、国からの支援は、福島県ではないとの­理由で、あらゆる面で切り捨てられている。被災者として認められず、苦しい思いを募ら­せる筆甫地区の人々を取材した。

OurPlanet-TVより転載
詳細はこちら
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1649