昨年12月に放送されたM-1グランプリ、皆さん見ましたか。いや面白かったです。
私が特に気に入ったのが「ぺこぱ」さんです。
「ツッこまないツッコミ」とか、「誰も傷つけないツッコミ」とか言われてますけど、
私はカウンセラーの視点で気づいたことがあります。
「あれ?自分が日頃意識しているカウンセリングの要素が入ってる!」と。
一部引用させていただき説明します。
(手を挙げてタクシーを呼び止める)
「ヘーイ、タクシー!」
(タクシー、そのまま、ドーンとぶつかってくる。以下3行はツッコミ役の松蔭寺さんの独り語り)
「いや痛ってぇなぁ!どこ見て運転してんだよ!」①
「って言えてる時点で」②
「無事で良かった!」③
①は感情に押し流されている自分
②はそんな自分及びこの状況を客観的に、冷静に見ている自分。※用語としては「メタ認知」
③はそんな状況を、ネガティブな面ではなくポジティブな側面から見直す。※用語としては「リフレーミング」
この「メタ認知+リフレーミング」というのが、日頃カウンセリングするにあたり意識している要素なのです。
相談に来られる方はいろいろ「思い悩んで」来られる方が多いです。
その「思い悩み」を「考え悩み」に変えて行くのが我々がやっていることです。
ご自身が考え悩めるようになれば、後は自然に答えの方に導かれてゆくことを実感しています。
思い悩んでいる自分をメタ認知する、つまり思い悩んでいる自分を、もう一人の自分が客観的に見ている、という意識が生まれると、「思い悩む」が「考え悩む」に変わってゆきます。
これが一つ。
そしてさらに、自分には何もアピール材料がない、と言う方には、見る側面を変えればアピール材料は見いだせること、極端な話「そのことで悩むことができること自体、ここに相談に来ることができること自体、それがあなたのリソース」というようなリフレーミング。
上記の考え方は、セルフカウンセリングにも役立つ内容だと思います。
思い悩んでおられる方は、ぜひ悩んでいるご自身を客観的に見て、状況をポジティブな側面から見直してみる、ということをやってみては?
もしご自身で取り組むことに困難を感じられたら、私たちはいつでも力をお貸しします。
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