統合失調症には生活に支障が出るほどの幻覚や幻聴や妄想がみられますが、事例の女性には見られませんので統合失調症とは言えません。
躁状態とうつ状態の変動があるのが双極性障害なので、この女性には躁状態は見られませんので双極性障害とは言えません。
また、確認行為や手洗い強迫などの強迫行動が見られませんので強迫性障害とも言えません。
境界性パーソナリティー障害は見捨てられ不安が強く衝動的で分裂などの原始的防衛が顕著な人で、これも事例の女性には当てはまりません。
事例の女性には解離性遁走と解離性健忘が見られ、現実かどうかわからないという離人症とも見られる症状があります。解離性同一障害は「生活に支障がない」ということも特徴のひとつです。
事例の女性は解離性同一障害と言えるでしょう。
正解は5。