サイクスとマッツアの提唱した非行を正当化する5つの「中和の技術」とは次のものです。
 ①責任の否定→自分はある環境に巻き込まれたのであって、自分には責任がない 。
 ②加害の否定→これは遊びやふざけであるので、たいしたことではない 。
 ③被害の否定→これは、相手が受けて当然の攻撃であって、相手にこそ責任がある。
 ④非難者の非難→こうした行為を非難する者も問題含みであり、非難する資格はない 。 
⑤高度の忠誠への訴え→忠誠を誓うべき秩序や大義が荒らされているのだから、見逃せない。 
事例の女子高校生は「クラスメイトのせいで仕方なくやった」と述べていることから責任を否定していると言えます。
 正解は2。