中日新聞の日曜版に 飛鳥圭介さんってエッセイストの人のコラム欄がある。
「おじさん図鑑」ってタイトルなのだが いつも面白くて興味深い話が掲載されている。
で この前の日曜の話は・・
『仲良し夫婦』
友人と飲んでるとき、おじさんたちの真向かいのカウンター席で、お酒を何本も並べている中年のカップルがいた。二人ともとびっきりの笑顔で、日本酒をぐいぐい飲みながら、楽しそうに会話している。おじさんもつい釣られて幸福な気持ちになった。
「あのさ。前の夫婦、感じいいよなあ。仲良く一緒に酒を飲んで、会話も弾んでいて、いかにも楽しそうだ。見ているこっちまで幸せになってしまうよ。」
友人はフッと冷笑し、おじさんに応じた。
「甘いなぁ、おまえは。あの二人は夫婦なんかじゃないよ」
「何を言う。どこから見ても立派な中年の夫婦だ」
やれやれ、という体で友人は解説を始めた。
「ふつう夫婦で飲んでる場合、夫はしゃべらない。女房の話にうなづく程度で、笑みすら浮かべないもんだ。あの男が楽しそうにしゃべっているのは、相手が妻ではないからだ。夫婦で会話が弾むなど、考えられないだろ?」
おじさんも胸に手を当てて考えてみた。もし妻と居酒屋で飲むとしたら・・・
うーむ、それ以前に夫婦で居酒屋に行くことが想定できないぞ。 (全文掲載)
おばさんも胸に手を当てて考えてみたら・・・
考えるまでもなかったわ(^_^;)