難聴の宣告を受けた数日後、予防接種を打ちに行った小児科で、難聴であると伝えると、一応目と血液と尿も調べてもらったほうがいいとアドバイスを受けました。難聴が先天的にある時点で、念のため他にも障害がないか見てもらっておいたほうがいいと。
一応、念のためだから、大学病院ではなく、近くの総合病院で大丈夫と言われて、年内すべりこみセーフで眼科を受診しました。
『一応、念のため』おまじないのように頭の中をこだましていた言葉は、心の中にざわつく不安をかき消そうと必死でした。しかし診察が始まってから数分後、眼科医の先生は「目が光に反応しないので、なんらかの大きな障害があると思われます。大きい病院紹介しますね。」
なんと言いますか…こうもサラッと…ハンカチ落としましたよのトーンで言われると…フリーズするしかないんですね……
…目が光に反応しない?…なに?どういうこと?
気が動転してなにもいえない私に、看護師さんが言いました。
「瞳孔を開く目薬を入れて、直接ライトをあててるから……… 通常だとかなり眩しがるんだけど…… 全くそれがないね…。。」
そこでやっと理解できました。この子は目が見えないし、耳も聞こえないんだ、と。
いや、正確には理解できていたのは言葉の意味だけで、ほんとうにこの子は目が見えず耳が聞こえない、それを理解するのにはあまりにも事が重大すぎて、まだまだ追いつけませんでした。
追いつけなくて、少し現実逃避をしました。
総合病院だから、診察機材が揃ってなかったし、大学病院に行かないとホントの事はわからないだろうって。
あまりにも先生がサラッと言ったので、きっと大したことじゃない、と思いたい気持ちが不安と闘っていました。
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