すてきな巡り合わせによって、
とうとう個人のお宅へ出前させていただきました。
なんの迷いもなく、
「船長さん」と呼んでくれるナイスな親子は、
初対面でありましたが、
なんだか前から知り合いだったかのような、
不思議と「ひさしぶり!」と言いたくなるような、
そんなお人でありました。
4歳の少年に出前。
見知らぬ少年に見知られぬ船長が出前。
何が得意なのか、何が好きなのか、何が嫌いなのか、全くもって想像がつかなかったので、
「絵の具と紙とぺんとのりと筆と紙テープともじゃもじゃのかみとなんかこまかいの」
を持って波止場へ。
少年に連れられて畳の部屋に入ると、
おかあさんとおとうさんが彼の為に作った、
それはそれは素敵な段ボールの車と段ボールのお家がありました。
中には天窓や、少年自作の照明部分もありました。
小さな穴に、窓からのひかりが入るんだって。
他にも段ボールでできたhotelもあって、中に灯りを入れると窓が光るようになっていて、
そのしかけは、ほんとうに素敵だなぁと思ったのです。
少年は最高に愛されている。
もう、船長満足です。
さて、そんな4歳の少年。
「今日は何をするのかだれも知らない。」
という、
引き返すことの無い銀河鉄道のような状況で、
「絵はかかないよ」「段ボールで工作もしないよ」とな。
そして、ひとこと。
「なんか遊ぶものは?」
そうだよねーーーー、そうなんだよなーーーー!!!
遊びなんだよナーーーー!!!
なにかを作るとか何かができるとかじゃなくて、
「遊ぶもの」
失いかけていた何かを思い出しましたよ。
少年に心から感謝。
先日、koroの相棒りささんが言っていた、
「お父さんが、マブヤ(魂)を落とした。」という話を思い出しました。
船長も、マブヤを落としてしまっていたようです。
本日無事取り戻しました。
ということで、そんな、だいたいの予想がはずれた不甲斐ない船長を助けてくれたのは、
もじゃもじゃの紙と紙テープでした。
遊んでるの。
もじゃもじゃの紙で遊んでるの。
ただそれだけなの。
絵を描いてるんじゃないの。
遊んでるの。
パレットに絵の具をたっぷり落とすっていう、遊びなの。
「こんぶは ほさないから こんな もじゃもじゃなんだよ」
と教えてくれました。
さて、もじゃもじゃにからまりつつ、
とってもすばらしいものに出会いました。
少年のお父さんがスイス人で、
少年のおじいさんがスイスで障害者の方と関わる仕事をしているとのことで、
スイスの障害者の方が作ったものを見せていただきました。
やっぱり、ちがうなー。
素敵だなー。
スイスのローザンヌにアールブリュット美術館http://www.myswiss.jp/jp.cfm/culture/museums/offer-Museums-ArtMuseums-219745.html
がありまして、
いつかは行ってみたい!と思っていた国でした。
本日その夢に3歩ほど近づいた予感。
というよりも、新潟にこの分野が好きなひとがいたなんて!
という喜びも大きかったです。
嬉しかった。
とてもいい風が吹いた波止場でした。
少年よ、改め、船長よ大志を抱け!
雫号船長は「福祉」と「社会」をアートで繋ぐ仕事をしています。
現在、2本立てで動き回っております。
blogの内容は、主に日常のことです。
たいしたことの無い日々の中で、たまにおーっっとなる瞬間があり、
その瞬間のほとんどが福祉施設での出来事だったりします。まぁ、そんなとこです。
●出前アート・雫号 HP http://studio-shizuku.jimdo.com/
*主に福祉施設へ訪問し、出張教室をしています。
●koro HP http://koro-koro.jimdo.com/
*福祉施設で作られている製品の販路拡大、商品企画・販売をしています。
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