平成20年は、予備校は迷うことなくTACに通学することにしました。
上級FASTというクラスは2月から講座が始まり、毎週日曜日に講義、翌週には到達度テスト、全科目が終わる5月から答練というカリキュラムです。
費用は10万円くらい。
予習は新・標準テキストを読み、教材の問題集、復習は条文順問題集、過去問題集、選択予想問題集をひたすら解きました。
毎日、3時間は勉強しました。
このあたりで自分の勉強法というものがわかってきました。
普遍的ですが問題を解きながら、テキストに戻り、テキストを読みながら条文順問題で論点を把握するやり方です。
また、選択問題はかならず語句を「書く」ことを守りました。
これを科目によって異なりますが、本試験まで5巡くらいしました。
この講座を担当されていたK先生は開業社労士で、講師経験も長く、社労士としての志しの高さに感銘を受けました。
また女性ということもあり親しみやすく、受験勉強はもちろんのこと実務上の相談にいつも的確に答えていただき信頼関係が築いていけました。
これからの私の師となる方だと思っています。
到達度テストは各科目の講義が終わるごとに行うテストです。
結果は受講生の上位15人くらいまでが毎回クラス内で発表されるのを知り、
私のやる気に火がつきました。
ほとんどの科目で名前が載りました。
クラスは120人くらいで、仲良しグループもできていたようですが、私は他人のペースに心が乱されるのが心配で、ほとんど誰とも私的な話をすることはありませんでした。
社労道の本気モードにも申込み、「本試験まで毎日やる、毎日100問」を決めました。毎日やる必要もないという方もいらっしゃいますが、私は問題文を覚えるくらい何度も何度も取り組みました。このことで過去問がスムーズに解けるようになりました。
初見の問題にも「これは過去問にあったあの論点だ」というのがわかるようになり、
頭のなかの「何か」が変わったと感じました。
その他、IDE塾の年金特訓講座、選択対策講座、白書講座を受講。
模擬試験はTAC3回。
この年は、小説も読まない、映画も観ない、アルコールも一切飲まない、つきあいも何もしないとかなり節制しました。がむしゃらでした。さらに5キロくらい痩せ、部下に心配されました。
本試験1週間前は有給休暇を取り、図書館で毎日10時間近く勉強しました。
私にとってこの年が意欲、知識、成績のピークとなりました。
■H20結果
選択4・3・4・2・5・4・4・4 計30
択一9・9・9・9・8・8・7 計59
選択労一を最後に書き直してしまい2点、待っていた救済もありませんでした。
実は本試験2日前の金曜日、職場に労働基準監督官が臨検調査に見えました。
図書館で勉強中の私に職場から連絡があり、出勤し別室で待機していました。
私が特に説明するようなことはありませんでしたが、最低賃金を調べていたと後で報告がありました。
帰宅したら「最低賃金法」を読んでおこうと思い、流し読みをしていましたが、そこが、選択問題に出てしまったのです。
本当にショックでした。