あらすじ 第十八章~第十九章 | GOLDSUN SILVERMOON

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西洋占星術 紫微斗数占星術を使って運勢を観てゆきます。



第十八章  軍事国家ベルヴァンド


 手をつかんだのはリーディだった。少しの言い争いのうち、一緒にいたコンラッドと黒髪の美女が知り合いだということがわかり。四人は宿の近くのカフェバーで話し合う。その黒髪の美女―ジョゼット―の意味深な口ぶりに、ついステラはリーディと何かあったのかと疑ってしまう。そこでベルヴァンド行の話が出て一行は準備をする。消えてゆく志願兵のことはスザナでも問題になっていたのだ。まずはプシュレイの領主イーノック卿に会って ベルヴァンドへの潜入を相談することになった。
 プシュレイに向かう途中わだかまりが消えないステラは、移動途中護衛に回ったリーディと口論になってしまう。その隙にビッグデビルアントの巣に引きずり込まれそうになったステラは、いち早く異変に気が付いたリーディに庇われて代わりに彼が傷を負ってしまう。どうにか魔物を駆逐するがその傷のせいで彼は毒に侵されて倒れてしまう。意地を張っていた自分を責めながらもステラはプシュレイ城へ急いだ。

 プシュレイ城で領主イーノック卿と謁見を済ませ、コウやリーディの解毒処置も無事済んで一行は胸を撫で下ろした。、そして再び一行はイーノック卿にベルヴァンドへ侵入する旨を伝える。イーノック卿もベルヴァンドの噂のことも承知で侵入にあたり可能なことといえば、やはり志願兵になって城に侵入するしかないとのことであった。同時に城の侍女も募集しているとのことでメイ以外の4人は志願兵と侍女になりすましてベルヴァンド城へ赴くこととなった・・・。


第十九章 錯綜する思惑

 無事それぞれのルートでステラとキャロルは侍女となり、リーディとコウは志願兵となってベルヴァンド城へ潜入する。そこで、ステラとキャロルはカルサイト騎士団の隊長に付くことになり、リーディとコウは、カルサイトの試験を受けた結果リーディがカルサイトの見習いとなって入団することと相成った。

 そしてステラが付いたカルサイト第二番隊キース隊長は、彼女を一目見て少し動揺をした。
それはなぜなのか?ステラはそんなキースの思惑を知る由もなく侍女としての仕事を覚えてゆく。

 一方でキャロルが付いたグレイン隊長は、キャロルを紹介されるや否や急に倒れてしまう。キャロルはその隊長が具合が悪いことをすでに気が付いており、すぐに処置をしようとするがグレインに一度拒まれる。しかしキャロルは穏やかだが凛とした口調でそれを退けて、解毒の処置を施す。その折にグレインの衣服を脱がす際に彼の首もとで何やら光った。一体それは?

 その頃、一日の仕事を終えたステラは同室の侍女ジェーンの様子がおかしいことに気が付き、更にキャロルがまだ控室に戻らない心配を余所にジェーンの様子も観察する。
 すると、真夜中に彼女は部屋を出てどこかへ向かった。怪しいと思ったステラは、彼女を尾行してゆくとジェーンは彼女のおつきの第一番隊ザック隊長の部屋に入ってゆく。聞き耳を立てるとその下種な隊長はジェーンを慰み者にしようとしていた。それを知ったステラは城内では目立つ行動をすべきではないのに、堪らずに扉を開けて中に入り、ジェーンをかばうことによって「お前が代わりになるか?」とザックに追い詰められてしまう・・・着の身着のままの丸腰のステラ。果たして彼女はどうすれば?

 その頃、一人プシュレイに残ったメイは滞在しているプシュレイの宿でゲランで一夜を共にした商人と再会する。彼の名はキリアン。なんと検閲が厳しいベルヴァンドへ比較的自由に出入りできる、貴重な人物だった。それを知ってメイはつい身を乗り出してしまうが…。