突然パートナーからモラハラだと主張された時、自分はモラハラなんてしたつもりはないし、むしろ事実無根のことを言われて人権侵害だ。「自分の方が被害者だ」と思うことがあるかもしれません。
あなたの世界ではあなたが正解、相手の世界では相手が正解。
相手の世界をのぞいてみましょう。
今日のテーマは、『DV・モラハラと夫婦喧嘩の違い』について。
DV・モラハラは、次の3つの要素で成り立っています。
DV・モラハラだけでなく、いじめや虐待、ハラスメントなどにも共通している要素です。
①上下関係
本来夫婦は対等な関係であるはずだけど上下関係になっている。
下の位置に置かれた者は、相手からの圧や自分がバカにされていると感じとることができるものですが、上の位置にいるものは相手の気持ちや考えに配慮する感覚がないため、「教えてやってるつもりだった」「冗談のつもりだった」と、下に置かれた者の気持ちや上下の感覚が掴みにくくなっているものです。特に夫婦関係のような近い関係だと、他人にはできる配慮ができなくなっていることがあります。
②支配・コントロール
上下関係の上の位置にいる者が下位に置かれている者を自分の思い通りにするために支配・コントロールしている状態です。「自分の考えが正しいから相手が合わせるべきだ。これは相手の役割だから自分が動く必要はない、考える必要はない、配慮する必要はない。自分は自分の役割をしてやってるんだから、相手もしっかりと自分の役割を完璧にこなすべきだ」という考えは、意見の押し付けであり、相手のことを尊重できていない状態です。
③暴力
支配・コントロールするための手段として、暴力を振るう。暴力とは、身体的な暴力だけでなく、無視をしたり、暴言を吐く、自分の意見を押し付けたりすることも暴力です。暴力の内容については次回書きます。
一方、「夫婦喧嘩」は、対等な関係ということが大前提。それぞれの考えに違いが生まれた時に意見を主張し合うけれども、「互いに」相手の立場や気持ちを理解でき、最終的にはどのようにしたらいいかを「一緒に」考えることができる。そして、「互いに」悪い所は謝れる関係である中で起きているのが夫婦喧嘩です。
DVやモラハラの関係では、上の位置にいる者が「自分こそが被害者だ」と感じることがよくあると思います。
「自分の考えの方が正しいのに、相手が自分の言うことを聞かないから要領が悪いやり方に付き合うことになった」というように。
しかし、前回の記事でも書きましたが、正しい間違っているという基準は自分の生きてきた世界がの中での基準で、相手の生きてきた世界では違う基準が存在しているかもしれないのです。「正しい・間違っている」、「賢い・バカだ」という視点ではなく、「相手には自分が信じている世界がある」ということを理解できていることが大事です。