しとしと降る雨の日だ。
休日、とりわけやることもなく。
人生とは退屈である。
生きていて、おもしろいと思う瞬間は、私にとって、少ない。
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最近に、なって
哲学や心理学の勉強をすることは面白いと思うようになった。
今までは
自身のメンタルの不安定さ
“うつ病”な自分の活力回復を目指す
考えが混乱したり、無気力を治すには……
などを、目的としていた。
『認知行動療法の哲学』ドナルド・ロバートソン著
この本を手に取り読むようになった。
もともと、行動療法系には興味がなかった。
それは、あまりにもロジカルすぎるからだ。
理性よりも感性・体験を大切にしたかった。
つまり……
人間性アプローチ(PCA)の方が
私に、とって、興味深いものであった。
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『認知行動療法の哲学』は
そんな私にとって、行動療法系嫌いの打破につながった。
認知行動療法(行動療法の第二世代)……
そもそも行動療法系のアプローチは、
ストア派哲学がベースとなっていると知り、非常に興味がわいた。
実験心理をベースにしていた
行動療法(第一世代)とは異なり、
人間味あふれる、人生とはなにか?などをテーマとしており
人間性アプローチ(PCA)にも通ずるものがある気がした。
だから、私の
行動療法系毛嫌いを治すためにも、
バランスよく3大心理療法を勉強するためにも
『認知行動療法の哲学』は大いに役立った。
認知行動療法のベースが、
とくにどこにオモキを置いているかがわかるようになってきた。
エリスの論理療法は
いつも、ネガティブ思考を打破するとあったが
人間、なぜネガティブ思考が根幹にあって
ネガティブ思考を打破したところで人生、生き生きしたものになるか
疑問であった。
『認知行動療法の哲学』には
自己暗示が、感情障害の治療と原因である。といった一説があった。
つまり、ポジティブ思考、ネガティブ思考を抱くこと。
自己暗示……
つまり、自分で
「大丈夫、大丈夫」と思っていれば安心してきて、
「ダメだ、ダメだ」と思っていれば、本当にダメになる。みたいだ。……
また、ポジティヴ思考の自己暗示をすれば
ネガティブを打ちけせるわけでない。と明記されていた。
楽しい快楽を味わい、一瞬ポジティブになっても、一過性のものにすぎない。
本当に大切なことは
ネガティブ思考に立ち向かい、受け入れ、克服しようとする姿勢である。
実存的な態度を学ぶことこそ、哲学の醍醐味なんだ。とわかってきた。
今日は、こんなとこにしておこう。では、また。……