順平は就活に失敗し、落ち込んでいた。
大学4年なのに、まだ決まっていない。
焦り始めた時には、周囲の仲間は、もう就職先を決めていた。
親にも言えないまま、順平は、就職浪人をする事にした。
そう、今やっているドラッグストアでのアルバイトを続けることにしたのだ。
実は彼は、同じアルバイト先のゆきちゃんと仲良くなっていた。
正直、このゆきちゃんと遊んでいた事が、他の人との就職活動に差をつけられていたのだ、と今となっては気づく。
ゆきちゃんは明るくて親しみやすい性格で、順平が落ち込んでいる時にはいつも彼を励ましてくれた。
二人は共通の趣味や興味を持っていたため、時間が経つにつれてますます仲が深まっていったのだった。
しかし、ある日、ゆきちゃんから結婚の話をほのめかされた順平は、驚きと恐怖に包まれた。
まだ自分自身の将来に不安を感じていた順平にとって、結婚はまだ考えられる段階ではなかった。
その夜、順平は一人考え込んでいた。
彼はゆきちゃんとの関係を大切に思っていたが、まだ自分自身の成長やキャリアを追求する時間が必要だと感じた。
そして、自分が本当にやりたいことを見つけるためにも、ドラッグストアのアルバイトを辞めて、真剣に就職活動をする決断をすることにした。
順平は新たな道を歩むために踏み出した。
彼は自分の経験やスキルを活かし、製薬会社への就職を目指した。
そこは無名の会社であったが、順平は自分の才能を試すチャンスと捉えていた。
数か月後、順平は無事にその製薬会社の面接に合格し、正社員として採用された。
最初は未知の環境に戸惑いを感じながらも、彼は自身の努力と成長によって仕事に打ち込む決意に満ちていた。
順平は新しい職場で新たなスキルを身につけ、さらなるキャリアの発展を目指して頑張っていこうと決心していた。
彼は失敗から学び、自分の道を切り拓く決意を新たにしていた。
そして、時間が経つにつれて、順平は自信を取り戻し、将来への展望も明確になっていくはずだった。
順平は自身の将来と成長を重視し、ゆきちゃんとの関係を一時的に休止することを決意した。
順平がこの決断をゆきちゃんに伝えると、彼女は驚きと悲しみを隠しきれない表情で受け止めました。
彼女は順平と繋がりながら、結婚を待つつもりでいましたが、順平の気持ちを尊重し、とりあえず彼に自由を与えることを決めました。
数日後、純平はドラッグストアに辞表を提出し、新たな職場での挑戦に向けて準備を始めました。
彼は自分の決断に確信を持ちながらも、ゆきちゃんとの別れが心に重くのしかかっていました。
実の所ゆきちゃんは順平の決断を受け入れることはできず、彼を追いかける決意を固めていました。
彼女は彼が無名の製薬会社に就職したことを知り、その情報をもとに彼の行方を追いました。
ゆきちゃんは順平が就職した製薬会社の近くにあるカフェで彼を待ちました。
彼女は彼との関係を大切に思っており、彼に自分の気持ちを伝えることができれば、彼が再考するかもしれないと思っていました。
そして、順平が現れると、ゆきちゃんは彼に対して真剣な表情で話しかけました。
「順平、私はあなたとの関係を捨てることはできない。一緒に未来を築きたいんだ」
と言いました。
しかし、順平はゆきちゃんの言葉にも関わらず、自分の決断を貫く覚悟を持っていました。
彼はゆきちゃんの想いに感謝しながらも、自分自身の成長を優先しなければならないという信念を持っていました。
順平はゆきちゃんの手を取り、悲しみを抱えながらも別れを告げました。
「ゆきちゃん、ありがとう。でも、僕は自分の道を進むことになった。もし運命が再び僕たちを結ぶなら、その時まで待てるかもしれない。でも今は、お互いの成長を応援しあうことが大切だと思うんだ」
と順平は言いました。
ゆきちゃんは目に涙を浮かべながらも、順平の決断を理解しようと努めました。
彼女は順平の意志を尊重し、彼が自分自身を見つめ直す時間を与えることにしました。
ゆきちゃんは、別れを惜しみつつも互いの手を離しました。
ゆきちゃんは胸に切なさを抱えながらも、順平の未来への道に祈りを捧げました。
それから数か月が経ち、順平は新しい職場で順調に成長していました。
彼は自分の能力や情熱を発揮し、製薬業界でのキャリアを着実に築いていきました。
一方、ゆきちゃんも自身の人生において新たな目標を見つけることができました。
彼女は自己成長に努め、自分の夢や志向性を追求するためのステップを踏み始めました。
時折、順平とゆきちゃんは連絡を取り合い、お互いの進展や喜びを共有しました。
彼らの別れは苦しいものでしたが、互いの成長を助け合うことで、新たな可能性が生まれることも実感しました。
そして、順平とゆきちゃんの物語はそれぞれの道を進む中で交差することがあるかもしれません。
時が経ち、彼らが成熟し、自分自身を見つめ直した後に再び出会える可能性があったかもしれません。
順平が、きな子の指導を受けるまでは・・・・