貴方はこの傷を 鑑賞だと言う
生きていてくれてよかった と
優しく微笑む
あの日あの時に あの子がいたから
今を生きていて
あの日あの時に 選択をしたから
今 息ができている
死にたかったね
消えたかったね
自分のことすら分からなくなって
飢えていたね
叫んでいたね
私のことを満たす
だれかを
いつか
わたしの宝物たちが
死にたいと叫んだら
生きたいと泣いたら
わたしは隠さず伝えるだろう
傷を負っても生き続けたわたしのことを
死にきれなかったわたしのことを
手を伸ばせばそこにある愛を
なによりも大切な一人だと