温度は大事
日曜日は1ヶ月ぶりのお茶のお稽古だった。
「今日は、お湯の温度にこだわって、お茶を点てましょう。」
先生の発案で、お釜のお湯を温度計で計りながら、お手前をする事になった。
私が濃茶点前をする事になったが、始める前のお湯の温度は70度くらい、
茶碗に人数分のお茶を入れ、ひしゃくでお湯を注ぐと
今までかいだ事のないような、いいお茶の香りがたった。
茶せんでお茶を練り上げ、みんなで廻し飲みをしたが、
「お茶本来の甘みが良く分かる」
「飲んだ後の余韻が長い」
「いままでと同じお茶とは思えない」
「まだ口の中が甘く感じる」
などなどの感想が続き、
「濃茶は、玉露と同じように、低温の60度~70度くらいで練り上げるのが良い」
という結論にいたった。
続いての薄茶でも、78度のお湯で点ててもらったら、
熱すぎずゆっくり飲めて、お茶の甘みも感じられた。
紅茶や一部の中国茶などは、沸騰したお湯で煎れた方がおいしいが、
抹茶の適温が以外に低く、
また、適温で点てることによって、茶の味がこんなに引き立つのは驚きだった。
温度については、ワインを美味しく飲むのにも大事な要素だ。
高いワインでも、適温でなければ香りも味も充分開かない。
逆に、安いワインでも、適温で飲めばとても美味しく飲む事ができる。
昨日は改めて温度の大切さを実感した。