《前回》
初めて行った地元の医院。診断はリウマチで、痛み止めしか処方はなく悪化。1年半(の命)といわれ、パニックに。知人の大学病院の医師(小児科医)に相談し、東京女子医大病院受診。
🔎 誤診のおかげで重大な病気発見 🔎
今でいうセカンドオピニオンを🏥東京女子医大病院で受けました。
検査の結果、リウマチではなく「非AB型肝炎」。当時、まだC型肝炎(HCV)という言葉はありませんでした。
「非AB型肝炎」というものがあることがわかったのは、1989年(平成元年)にアメリカのChiron社の研究グループによってでした。
私が東京女子医大病院を受診したのがその数年後。大学病院だから、最新情報が入っていてわかったことでした。
重大な病気と私が理解したのは、その後でした。
当時、治療法はなく、慢性化→ 肝硬変→ 肝癌 へと進み、死に至る病気。不治の病。覚悟をしました。
「肝臓は沈黙の臓器」といわれ、症状はなく、慢性化することが多いのです。
私の場合、大学病院を受診したことで、発見できました。つまり、誤診が幸いとなったのです。
《 非AB型肝炎(現:C型肝炎) 》
HCVは血液が主な感染経路で、かつては輸血による感染が多かったのです。
現在のような献血制度がない時代。病院でも不足がちな輸血、病院では売血(生活のために血を売る)も使わざるを得ませんでした。
新聞紙上で「黄色い血」と騒がれた血でした。
原因は、13歳と17歳の時の輸血。病気で体の血が半分失くなって、各2000ccの輸血をしました。私はB型。親戚、知人、学校。探してもB型は少なく、2000㏄の血液は集まりませんでした。
私の年代にはB型肝炎やC型肝炎が多いです。予防接種の注射針からの感染、輸血での感染でした。
現代は、有効なワクチンは無いのですが、抗ウイルス薬として2015年7月に承認されたレジパスビルの登場により、96〜100%の人でウイルス除去が可能になりました。