多発性筋炎と診断された時、人は病気になるものと思っていたので、自然に受け入れることが出来ました。処方される薬やある程度の病気についての知識があり、これからどうしたらいいのかをまず考えました。

ステロイド大量服用での副作用の1つの高血糖や、他の免疫用製剤も加えて薬を飲む事で感染しやすくなるので、気を付けることを自分なりに確認しました。

 

病院勤務していた時に患者さんの役に立ちたいと、薬剤師でとれる各病気の学会の認定資格を取りました。各病気に関与して改善した症例を学会の定めた件数提出して、学科試験に合格すれば資格がもらえます。糖尿病と感染症です。糖尿病は病院にアメリカから帰国した学会発表推奨する糖尿病専門医がいらして、その先生に厳しくご指導いただき汗うさぎ、学会発表しました。

当時の病院には口から食べることができない患者さんは胃瘻(腹部から胃に小さな穴を開けて栄養剤を注入する栄養補給法)で、寝たきりの患者さんがいらっしゃいました。褥瘡(寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうこと)を栄養面から治療するための栄養サポートチームを立ち上げ医師、看護師、栄養士、検査技師、理学療法士、言語聴覚士で活動しました。他の職種の方から学ぶことが多く、必要カロリー量を計算して、栄養剤を増やすだけ褥瘡が治った症例も経験しました。栄養は大切とつくづく感じました。

 

人のために役立てたらと勉強したことが、結局自分が病気になって自分に役立つことになりました。

 

人体は素晴らしく良く出来ているので、病気なったとしても、必ずそれを治そうと働くはずと信じていました。