流産後は、しばらく妊活をお休みしました。

1ヶ月、2ヶ月の話じゃなくて、数年単位で。


いつまでも落ち込んではいられない。そう思って、ずるずると痛みを引きずることはなかったのですが、なんだかぼーっと無気力な状態が長期間、続いてしまいました。


その間、周りで後から結婚した友達が妊娠したり、同じ頃に結婚した友達が2人目、3人目を出産したり、10歳も下の子が妊娠したと耳にしたり、、、


なぜ自分ばかり。

でも、もっと辛い思いをした人だって沢山いる。


なんで報われないんだろう。

でも、試練は乗り越えられる人にしかやってこない、って励ましてもらった。


前向きに、後ろ向きに、葛藤する日々。


何より、周りに心配されるのが本当にしんどかった。

みんな、優しかったです。

世の中は、案外、優しい人で溢れている。


でも、その優しさを辛い時に向けられると、なぜか泣きそうになってしまいます。これは、昔から。

心配してくれてありがとう、の涙じゃなくて、何と表現していいのか分からない。。。胸がギューっと締め付けられる痛みと共に出てくる涙。


これに耐えられなくて、次にまた同じ思いをするのが怖くて、へらへらと、ふわふわと、頑張っていないフリをして、考えないようにすることを頑張っていました。


でも、そうは言ってられない。

こうしている今も、刻一刻とリミットは近づいてきている。

やっと重い腰を上げ、新たにクリニックを探し、心機一転。また一から再スタートです。

不妊治療、といってもダラダラと人口受精を続けていただけの月日。そんな底なし沼でもがくのを辞めて、一旦脱力。治療だけでなく、妊活というものを一旦手放して平々坦々な日々を過ごしていました。沼の中なのは変わらずなので、毎日を生きるのが何となく息苦しい。そんな時期でした。


ふっ、とやってくるんですね。

自然妊娠。

正直嬉しいよりも驚きが勝ったあの日。


しかしすぐにどん底まで突き落とされました。

心拍確認前の大量出血。進行性流産とのこと。

自宅で自然排出を待つことに。これが痛いの何の、痛いのです、、、はい、本当に。

精神的にも辛かった。でも同時に、本当に痛くて、しんどくて。心の痛みが完全に飛ぶくらい、布団の上で悶えながらその時を待ちました。



正直、かすりもしなかった当時の自分からすれば、喉から手が出るほど欲しかった「陽性」の事実。

しかし人間というのは欲張りなもので、その次、その次、を求めてしまいます。

自然排出後、身体の痛みは無くなったものの、心の痛みはずぅっと、じわじわー、っと。


「妊娠できることが分かっただけいいじゃない!」


励ましとも妬みともとれるこの言葉。

当時声をかけてくれた人は、きっと励ましの方だった。


でもそんな励ましすら、心がチクッとする。

わざわざそんなこと言わなくていいでしょ。

もう、ほっといてよ。


そうやって殻に籠る自分は、立派な不妊様。



タイトル通り、当時の私は何もかも努力するのが嫌になり、無気力状態。


クリニックで目にする幸せそうな妊婦さんとは裏腹に、通っても通っても妊娠できない自分が情けなくて惨めで、、、


この時、クリニックでは色々な検査をしてみて、原因不明の不妊、その後しばらくタイミング法からの複数回の人口受精、そして体外受精の説明を聞こうとしていたところでした。

なかなかステップアップに踏み切れずにダラダラと予約を先延ばしにし、クリニックに行くのがしんどくなり、結局フェードアウト。排卵検査薬を使ったタイミング法や基礎体温の記録までも嫌になり、もうダメだ!押しつぶされちゃう!とにかく妊活をやめよう!一旦リセット!!


これが吉と出ればよかったのですが。


現実は甘くありませんでした。