夢莉視点

 

 

優柔不断なあなたが嫌いだ。

 

ずっと口に出せなかったけど、今ならいえる。

 

 

 

ゆう「さやかさん。一緒に帰りましょうよ。」

 

さや「いいで。せっかくやし家来る?」

 

 

私たちは友達以上恋人未満。

 

恋人には立場的になれないでいる。

もちろん相手はキャプテンで、私はまだただの新人。

 

釣り合ってるなんて思わないし、私が一方的にすいてるだけなんだけど

 

私よりも小さいのに

 

踊ってるときはとってもきれいで、楽しそうで、人を虜にするような

そんな魅力のたくさんある人。

 

私は同じチームじゃなくてもずっと彼女のことを思っていた。

 

彼女からしたら私はただの後輩、

可愛いねなんて言ってくれるけど、

 

私が思っているようなそんな「好き」

があなたにはないこと

 

ずっと気づかない振りさせててほしかったのに

 

 

私があなたに一言「好き」

 

言っちゃったから、私たちの関係が崩れ始めた

 

 

「ありがとう」なんていう君が

無理して笑ってるのくらい知ってる

 

私があなたの隣にいる権利なんて鼻からなかった

 

でも一緒に入れた日々がつみかさなって

私の心の中でどんどん重くなっていく

 

いっそのこと忘れられたらどんなに楽なんだろう

 

あなたのその決められないとこ、

可愛いけど大嫌いだ

 

素直に「ごめん」なんて言ってくれたら

私はこんなに傷つかないで済んだのにさ

 

これまでの私からの思いは胸にしまって

ゆっくり「新しい関係」に慣れなきゃ

 

 

嫌いになれないあなたへ