ゆう視点
目が覚めたとき、私はベッドに横たわっていた
隣にはなぁちゃんがいて
手を握ってくれていた
疲れて寝ちゃったのかな。
ベッドの横にはテレビで見たことのあるような機械がおいてあった
私の口にはマスクが付いている
部屋には私となぁちゃんだけで
静かな空間には等間隔で私の心拍音が響いていた
外は暗くなっていた
いったい何時間くらい寝てたんだろう
私はなぁちゃんの手を握り返した
ゆう「なぁ…ちゃん…」
カサカサの声で必死に呼びかける
なぁ「ん-…」
なぁちゃんが目をこすりながら起きてくる
もう一度手を握ると私に気づいたなぁちゃんが飛び起きた
なぁ「ゆうちゃん!? ゴホッ、ゴホッ…」
相変わらずすごい勢い笑
なぁちゃんが私に抱き着いた
なぁ「よかった…」
抱き着かれてたから顔は見えなかったけど
泣き出しそうなくらい安心してるのが声からわかった
私もなぁちゃんのことを抱きしめようとしたが
まったく体に力が入らなかった
なぁ「あ、先生呼ばなきゃ!」
そういってなぁちゃんはナースコールを押した