料理ギライ量産の仕組みはこう!人の体の自然から現代食を危うさを眺める | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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「ハンバーガーを食べる」


日本人にこの習慣が根づけば、

三世代後には、

“金髪で、青目になる”

かつて、某大手ハンバーガーチェーンの創業者がそう述べて、大きな話題になりました。

遺伝情報は、食べものによって

「作られる」

食べものを変えれば、遺伝情報を

“変える”

ことができる。

こんなことを述べて、当時、物議を醸したのです。

令和の世に生きる私たちは、それがいかに

「バカげた話」

であるかを知っています。

遺伝情報は、そうカンタンには変わらない。

 

変えるには、最低でも

 

“10万年以上”

 

はかかってしまう。

 

想像を絶するような長い年月をかけて、

 

遺伝因子は

 

「形成されるもの」

 

ハンバーガーをたくさん食べたくらいで、数世代後にはすっかり

 

“塗り替わる”

そんなことは決して起こらないのです。

 

遺伝情報はカンタンには変えられない。

 

だからこそ、遺伝子組み換えやゲノム編集などの

 

「ハイテク技術」

 

を駆使して、手っ取りばやく遺伝子を

「操作」

しようとする。

技術の力で、強引に生命の定義を塗り替えようとするのです。

 

でも、

 

そんな力づくのやり方を世界の善良なる人々は決して

 

「許さない」

 

日本人を含め世界中の多くの人々が、遺伝子組み換えには、

 

ハッキリ

「反対!」

の意思を明らかにしているのです。

強引で反自然な振る舞いに及べば、それに対する

 

“反動”

 

が起ってしまうもの。

 

だからこそ、巧妙かつセコイやり方で、私たちを巧みに誘導し、

 

「ダマそう!」

 

としてくる。

 

おそらく、民主主義なども同じなのでしょうが、

 

いかにも私たち自身があたかもそれを

 

“選んだかのように”

 

仕向けようとするのです。


今回は、「民族と食」について考えることで、

 

医者を遠ざけ、クスリを拒む。

そんな生き方のヒントについて、述べてみます。

 



■栄養と健康
イスラエルの東側に生息している

「ネズミ」

がいます。

 

砂ネズミといわれる種なのですが、何といってもそこは砂漠地帯。

 

少ないエサしかないので、砂ネズミは乏しい食料を細々と食べ、

“低燃費”

で生き続けている。

そのことで知られるネズミです。

この砂ネズミを捕まえて、少しだけカロリーを含んだ実験用のエサを与えてみると、

「どうなるか?」

途端に肥満を発症し、糖尿病を発症してしまった。

このような実験があるのです。

栄養不足による飢餓などは、確かに

コワイ

でも、栄養過剰による食べ過ぎだって本当に

コワイ

栄養エイヨウと盛んにいわれ、日に3回の食事だけでは飽き足らず、

 

高濃度の

“サプリメント”

まで飲み続けている栄養過剰な私たち。

一億総病人、そういわれてから久しいわけですが、

「栄養栄えて、健康滅ぶ」

そんな現象に見舞われ続けているのです。


■一番売れるのは!?
牛乳は

「完全栄養食品」

なんていわれています。

日本人の牛乳信仰は本当に厚いものがあって、

 

多くの人が

“体に良いから!”

と朝に

ゴクン!

子供なら給食においてもさらに

ゴクンッ!

このように飲み続けているのです。

実際に私が以前在籍していた有機野菜の宅配団体においては、

年間で最も売れる食材は

「低温殺菌牛乳」
 

高温殺菌乳は体に悪いけど、エサにもこだわった低温殺菌牛乳なら

栄養満点で

“体に良い!”

こうして食の安全を大切に考える多くの人が

大量の牛乳を飲み続けているのです。

でも、それは日本人の体の自然を考えれば、かなりハードで

「反自然」

な振舞といわねばなりません。


私たちの多くは、牛乳を栄養に変えられるだけの体内酵素が

“備わっていない”

ことが理由です。


日本人の7割~9割が

「乳糖不耐性」

といわれる遺伝体質なのですから。

 



■歯が生える意味
“オギャー”

と生まれた赤ちゃんは、しばらくの間、お母さんから

「母乳」

をもらいます。

母乳に含まれる

“乳糖”

を栄養源にするためです。

生まれたてで、まだ歯が生えていないから、自分の力で食べものを

「咀嚼できない」

流動食から栄養をもらわなくてはならない。

哺乳類といわれる生きものは、はじめは母乳に含まれる乳糖を

“エネルギー源”

にするのです。

実際に赤ちゃんの体の中を覗いてみれば、そこには

「乳糖分解酵素」

が豊富にあることが分かります。

私たちの誰もがこのようにして、最初は始まるわけなのです。

でも、

生後半年を経過する頃には、歯が

“生え始める”

これは母乳をもらって体がスクスク成長してきた証と言えます。

歯が生えることの意味は、

「離乳の時期」

を迎えたサイン。

自分で食べものをそろそろ食べられるように、

“なってきたよ”

それを教える体の変化というわけです。

歯が生え始めた赤ちゃんの体の中を再度覗いてみると、

半年前にはたくさんあった乳糖分解酵素が

「減っている」

そして歯が生え揃うのに従って、ドンドン

 

“減少し続けていく”

このような変化が赤ちゃんの体の中で起こってくるのです。

それが意味するのは母乳の時期はそろそろ終わり。

これからはお母さんからではなく、食べものから栄養を

「もらうよ」

このこと。

そして乳糖分解酵素が減っていくのに、反比例して増えてくるのが

“デンプン分解酵素”

この酵素が体の中で、増えてくるのです。


■なぜか人間だけ
「米・麦・トウモロコシ」

は世界三大穀物と呼ばれています。

私たちはお米や小麦に含まれるデンプンをエネルギー源に

 

脳を動かし、筋肉を動かし、臓器を働かせている。

乳糖分解酵素が減り、デンプン分解酵素が増えることの意味は、

 

離乳期を終えた人類は一体何を主に

“食べれば良いのか?”

このことを雄弁に物語っているのです。

再度、離乳期を終えた頃の赤ちゃんの体を覗いてみると、

乳糖分解酵素はほとんど

「見られない」

このように変化しています。

そしてこれが哺乳類の自然な成長のあり方といえるのです。

牛乳は完全栄養食なんていわれていますが、そもそもそれは

“牛の子”

が飲むためのものです。

でも、牛の子だって成長していけば、牛乳を飲まなくなる。

草をエネルギー源にするようになるのです。


いつまでも牛乳を飲み続けているのは、哺乳類多しといえども、

「人間だけ」

実におかしな現象です。

他の哺乳類は早々に

“乳離れ”

をするのに、私たちだけがいつまで経っても乳離れしようとしない。

それは体の自然を思えば、極めて

「反自然」

な行為といえるのです。

 


 

■嗜好品として
食と農の分野に長年携わっていると、

生後半年が経過したけど、いつ頃から乳製品を

 

「与えれば良いですか?」

このように聞かれることも少なくありません。

でも、赤ちゃんの体からはどんどん乳糖分解酵素がなくなっているのだから、

乳製品などを離乳食で与える必要は

”一切ない”


のです。

それよりも安全なお米を重湯から初めて、最後は

「炊いた米粒」

を自分で食べられるように促してあげる。

 

それが

“最優先”

でなければなりません。

そしてそれこそが、母乳から離乳への橋渡しとなる

「離乳期の意味」

といえるのです。

乳製品などはどこまで行っても

“嗜好品”

に過ぎないもので、子の成長に合わせて、

「食の楽しみ」

の1つとして、与えれば良い。

大人も子供も、乳製品は

 

“心を豊かにする食”

 

であって、体を育てるためのものでは決してない。


そう位置づけた方がムリがないのです。

子供にも、大人にも牛乳を飲ませることは、

「反自然」

牛乳飲むなら、

“米を食え!”

これが私たちの体にとって自然でムリのないあり方と言えるのです。


■稀少種の歩み
繰り返しになりますが、

日本人の7割~9割は乳糖不耐性といわれています。

これは体の中に、乳糖を分解する

「消化酵素がない」

ことを意味しています。

牛乳を飲むとお腹が下る、調子が悪くなる。

 

それは体が

“処理できない”


ことを示す証拠といえるのです。

でも、

欧米人の多くは、牛乳などの乳製品をエネルギーに変える

乳糖分解酵素を

 

「持っている」

といわれます。


北欧や西欧の白人の9割以上は、大人になっても

乳糖分解酵素が豊富にあるのです。

 

どうしてなのか?については、このブログで以前も指摘しましたが、

食料が

“乏しかったから”

西欧は乾燥地帯で、雨が少ないエリアのため、

「農耕に適さない」

厳しい気候条件の中で、牧畜だけを頼りに

“生き抜いてきた”

こうした歴史があるからです。

植物からデンプンを摂取することができなかったことから、

離乳期を終えても、乳糖分解酵素を持ち続ける

「必要があった!」

このように解説されるのです。

それは哺乳類、そして人類全体から見ても、

“稀少種”

といえるもので、突然変異の結果といえるのです。

乳製品、そして食肉を柱とする西洋の食のあり方を

 

日本人がマネをすることは、

「キケンかつ無謀」

このように言えるのです。

 


 

 

■ムリない食べ方は!?
アメリカのアリゾナ州の先住民である

 

ピマインディアンは、過酷な農作業と質素な生活を送っていた

「ヤセたインディアン」

として、代々命を繋いできました。

でも、第二次世界大戦後の

「少数民族保護政策」

により、住居が与えられ、肉やピザなどの

“高カロリー食”

と清涼飲料水などを国から配給されるようになりました。

その結果、ピマ族の実に

「70%以上」

が重症肥満と糖尿病を発症し、

“太ったインディアン”

になってしまったことがいわれているのです。

栄養状態の急激な変化に体が

「ついていけなかった」

このことを表す具体例として、取り上げられるのです。

そして私たち日本人も、

ガン、糖尿病、アレルギー

といった実にさまざまな症状に脅かされ続けています。

 

それらはかつての日本においては、ほとんど見られなかった

 

“新しい病気”

 

といえるものなのです。


■啓蒙と洗脳
ヨーロッパ全土で繰り広げられた

 

二度の世界大戦において、

国土が戦場にならなかったアメリカは、ヨーロッパの同盟国への

「食料供給国」

として、小麦と脱脂粉乳などの乳製品の

“増産”

に励みました。

第二次世界大戦は想定よりも早く終結したことにより、

アメリカは大量の

「余剰小麦と脱脂粉乳」

とを抱え込んでしまいました。

そしてその余剰分のハケ口となったのが、

“占領下の日本”

援助の名のもとに、大量の小麦と脱脂粉乳が送り込まれ、

その後は

「学校給食」

へと変化していったのです。

 

こうして、日本の子供たちはパンと牛乳を食べざるを得ない状況が作られていったです。

大人はといえば、

“米を食べるとバカになる!”
“1日1回フライパン運動!”


などいった国の行政機関による

「高カロリー・高脂質食」

が盛んに宣伝され、テレビ時代の到来とともに、

“今日の料理”
“3分クッキング”


などの啓蒙活動が頻りに行われるようになりました。

子供と大人、すべての日本国民を対象に、繰り返し行われてきた食の変革運動。

 

こうして米飯食を中心とした伝統的な食のあり方は崩れていき、

 

いつしか私たちの食卓は、西洋型の

「おかず食」

がメインになり、米飯食は食卓の

“片隅”

に追いやられるようになりました。

 

その流れで、今日の状況を招いているのです。

「我々は米飯食を食べる民族をパン食に変える実験に成功した」

当時のアメリカの政府高官の漏らした言葉として伝えられています。

多くの国民が抱える

“健康不安”

の状況を思うと、私たちはいかに

 

「ムリな食のあり方」

 

を強いられているか?を思わずにはいられません。

 

手間ヒマかかる面倒なおかず食作りのあり方が

 

“料理嫌い”

 

を量産し続けている。

 

それにより、外食やコンビニなどへの依存状況に歯止めがかからなくなっているのです。

 

西洋型のおかず偏重を、そろそろ見直す時期が来ているのではないかと感じます。


「何が自然で何が不自然であるのか?」

考え直す必要があるのではないかと思うのですが、あなたはどう思われるでしょうか?


「過去に目を閉ざす者は、現在に盲目になる」
 

 

西ドイツ元大統領の故ワイツゼッカー氏の言葉です。

 

この地で生き続けてきた、食を含めた過去の歩みから目をそらし続けてはならないと感じています。



■参考文献

自然食業界キャリア15年のOBが綴る

 

無投薬・無医療の生き方マガジン!

 

 

 

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