反自然で無茶なダイエットの結末は!?ヤセたい思いが引き寄せる悪夢の姿とは? | 医者ギライ・クスリギライのための1日10分!医食同源・自然食実践ブログ

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「ダイエットを始める時期」


秋冬からの成功は

“難しい”

そんな話を聞いたことがあります。

生きものには寒さを耐え凌ぐために、

 

脂肪を蓄えようとする

“本能”

が備っている。

 

それは万物の霊長・人であっても

 

「同じこと」


秋からのダイエットは、努力の割には

“報われない!”

やるなら、

「春夏にかけて!」

この思いから現在、ダイエットに勤しむ方も多いのではないでしょうか?

でも、

自然食の立場から言わせてもらえば、

 

あまりにムリで、反自然な

“ダイエット法”

が少なくないことも事実。

ダイエットというよりは、

「衰弱」

に近い。

そのように思えてしまうものだって実際にあるのです。

できるだけ自然でムリのない、毎日を送っていきたい私たち。

 

そんな私たちは

“理想のダイエット”

のあり方について、どのように考えれば良いのでしょうか?


今回は、「ダイエット」について考えることで、

医者を遠ざけ、クスリを拒む。

そんな生き方のヒントについて述べてみます。





■落ちるのは脂肪!?
少し前に、

 

「糖質制限ダイエット」についての個人的な見解を書かせていただきました。

 

内容は少しダブるのですが、復讐を兼ねて述べさせて頂きます。
※参考:『お米は美容と健康の敵なのか?穀食と健康美容の正しい関係は?現代食糧事情考

お米や小麦、砂糖などの糖質を食卓から

 

「排除する!」

 

そんなやり方が糖質制限ダイエットになります。

 

この方法を行えば、数日で

 

“2、3キロ”

 

の体重をカンタンに落とすことができてしまうのです。

 

農業の化学肥料や液肥と同じで、

 

「速効性の高さ」

 

が人気を博し、注目を集める理由の1つになっているようです。

 

でも、これはあまりに人の体の自然を無視した、

 

極端な方法

 

ではなかろうか?

 

私たちはダイエットで体重が落ちれば即、

 

“脂肪が落ちた!”

 

と勘違いしてしまいがち。

 

でも、

 

そこで実際に落ちているのは、

 

ほとんどが

 

「水分」

 

脂肪ではなく、水分が失われていることに気がつく必要があると思うのです。

 

お米などには糖分が多く含まれています。

 

糖質を食べ、使うことで私たちの体は健全に維持されているのですが、

 

そこで余った糖分は、肝臓や筋肉に

 

“グリコーゲン”

 

という形で蓄えられていくのです。

 

それは、非常事態に備えている姿。

 

そんな風にもいえるのです。

 

糖質制限ダイエットを行い、食事から糖質が供給されなくなると

 

体は真っ先に貯蔵分で、非常食のグリコーゲンを使い始めることになります。

 

グリコーゲンは、水分がまとわりついたような形になっています。

 

グリコーゲン1に対して、水分が

 

「3~4」

 

くっついているので、使われれば

 

ゴッソリと水分も一緒に落ちて、体の中は

 

 

“干からびていく”

 

 

キレイなお花から水分が失われていくサマと似ていることから、

 

糖質制限ダイエットをして、

 

「ドライフラワー症候群」

 

なんて呼ぶ識者もいるのです。

 

そして、グリコーゲンを使い果たした後は

 

“一体どうなるのか?”

 

さまざま不具合に見舞われる、そんな結果を招きやすいのです。

 

 

■次に失うモノとは!?

お米などに含まれる、

 

「糖質」

 

は健康で、健全な毎日を送るために欠かすことができない

 

“大切な栄養素”

 

になります。

 

糖質と人体とは、

 

「車とガソリン・飛行機と燃料」

 

の関係と同じで、燃料切れの状態では、

 

“動くことができない”

 

ことになるのです。

 

そんな大切な糖分を断ってしまえば、

 

次々に

 

「異常の連鎖」

 

が始まってしまう。


非常食のグリコーゲンを使い果たし、

 

食事から供給されないままの状態が続くと、

次は、

“筋肉”

を削ぎ落していくことになるのです。

私たちの体は筋肉を削ぎ落すことで、

 

エネルギーの枯渇といったキケンな状態を

 

何とか

「回避」

しようとする。

具体的には、筋肉に含まれるアミノ酸の中の

”アラニン”

といわれる物質を材料にして、肝臓で

「糖分(ブドウ糖)」

を作り出そうとするのです。

ブドウ糖は脳の唯一の栄養源で、

 

私たちの脳は

 

ブドウ糖以外のものを一切、受け付けようとはしません。

体重のたった2%程度に過ぎない脳は、

体中で使われるブドウ糖の

“約20%”

をも消費しているのです。

自分の筋肉をエサにして、

「脳を働かせる」

そんな反自然な状態に陥ってしまうのです。

それだけでも

“オゾマシイ・・・”

ような気持ちになるのですが、

さらに

「ムゴイ事態」

が起こります。

ムゴイ事態とは失われた筋肉はもはや

“帰ってこない”

このこと。

 

別れて初めて存在の大きさに

「気づいた!」

そんなケースが恋愛などではよくありますが、

 

その後に待つのは、まさにこうした悲しい現実なのです。

 




■逆効果で衰弱・・・
糖質制限ダイエットは、

体の自然なあり方から見て、かなり

「無茶」

なダイエット方法、そう指摘する声も少なくありません。

無茶が過ぎてしまうため、結局

 

“長続きはすることはない”

 

どこかの段階で

「挫折」

することになってしまうのです。

そこで起こる現象が

“リバウンド”

ガンバリに頑張って苦しい思いを耐えて来たのに、挫折してしまう。

そうなると体重は元に戻ってしまうのです。


ココでも私たちは都合よく、

 

元の状態に

 

「戻っちゃった、残念!」

そう思う傾向があるのですが、

 

実際に戻るのは筋肉ではなく、

“脂肪”

かつてそこにあった筋肉がそっくりそのまま元に戻るのではなく、

脂肪がその場所をちゃっかりと

「占領」

してしまう。

一度落とした筋肉がそのまま戻るなんてことは

“起こらない”

わけなのです。


「ヤセる時は、水分と筋肉が落ち、
リバウンドする時は、脂肪が増える。」



こんな逆効果の

「衰弱現象」

に見舞われてしまうのです。


■水の泡ダイエット!?
筋肉と脂肪とでは、

筋肉の方が

「重い」

わけです。

筋肉は重くて、脂肪は軽い。

そうなると、

糖質制限ダイエットで、筋肉を削り

3キロ

の減量に成功した。

 

でもその後挫折して、3キロの脂肪がリバウンドでついてしまう。

 

このケースで考えてみると、

筋肉よりも脂肪の方が軽いわけだから、

見た目の印象はダイエットを始める前よりも、

“サイズ増し”

になってしまう。

結局、以前よりも

「太ってしまう」

こういう結果を招きやすいのです。

京都大学名誉教授の森谷敏夫氏は、

糖質制限ダイエットをして、

“水の泡ダイエット”

と呼んでいます。

 

その理由は、このリバウンドの

 

「無念さ」

 

にあるというわけです。

さらにムゴイと思うのは、以前よりも

 

太りやすくなってしまう

 

こと。

 

それは筋肉の減少に理由があるのです。

私たちの体は筋肉を維持しているだけで、

多くの

“カロリー”

を消費しています。

つまり運動も何もしなくて、タダ横になって

「ジッ」

としているだけで、たくさんのカロリーが消費されているのです。

この何もしない状態で、消費されるカロリーのことを

「基礎代謝」

と呼びますが、体に筋肉があればあるほど、

カロリーは消費され、

“太りにくい体質”

 

になるのです。


筋肉が熱を生み出すので、カロリーの消費に大きく

「貢献」

してくれている。

 

でも、糖質制限ダイエットで筋肉が失われ、その後釜に脂肪が座ってしまうことになると、

 

カロリーを

 

“消費しにくい体”

 

になってしまいます。

 

「食べた分だけ太ってしまう・・・」

 

ムリな糖質を制限を行って、筋肉を失ってしまう代償は、

 

“計り知れない!”

 

そんな事態を引き寄せてしまうのです。

 

筋肉を脂肪から守るために必要となるのは、糖質を

 

「しっかり補給」

 

すること。

 

決して制限してはならないものなのです。





■食べても太らない!?
筋肉は基礎代謝を上げるための

 

カギとなるもの。

運動量や年齢、体重によっても変わるので、

あくまで目安なのですが、

成人男子が1日に消費するカロリー量は、

2000~2200キロカロリー

成人女子の場合は、

1800~2000キロカロリー

といわれています。

そしてこの内の

「60%~70%」

は基礎代謝によって消費されているのです。

大食いで、莫大な量を食べているのに、

“ヤセたまま”

の人がいますが、それは基礎代謝能力が

「高い」

からといえます。

つまり食べても食べても、カロリーを消費できる能力があるので、

カンタンには、

 

“太らない”

反対に、水を飲んだだけでも

「太ってしまう」

そのように嘆く人は、基礎代謝力が

“低い”

ことが理由に挙げられます。

代謝能力を引き上げるために、

 

必要となるのが、

「筋肉量」

筋肉があるほど、基礎代謝は上がり、

 

食べても

“太りにくくなる”

よく生まれながらの

 

「体質の違いよ!」

 

そう言われたりもするのですが、

 

実際はそうではなく、

 

“鍛え方の違い”

 

にこそ、真の理由がある。

 

私たちはもっと意識的に体を動かし、筋肉を今以上に使うことで、

 

「基礎代謝を上げていく」

 

必要があるのです。


筋肉を鍛えると、女性らしいボディラインが喪われ、

「ムキムキになってしまう・・・」

そう恐れる方も少なくないのですが、

“そうとは限りません”

筋肉には速筋(赤筋)遅筋(白筋)の2種類があり、

ウォーキングや自転車乗りなどで鍛えられる筋肉は

「遅筋」

の方になるので、どのような運動を意識的に行うかによって、

鍛える筋肉に

“違いが出る”

だから、あまり神経質になることはないのです。

これについては別途、述べてみようと思います。


■本当の原因は!?
過酷な糖質制限ダイエットで

筋肉を削ぎ落し、挫折し脂肪がついてしまうと、

代謝能力は

「落ちるばかり」

となっていきます。

それは

“太りやすい”

体質を作ることに繋がってしまうのです。

 

筋肉が落ちてしまえば、

低体温

に悩まされるといった結果を招きます。

 

冷え性に苦しむ女性が多い背景には、

 

「運動不足・筋肉不足」

 

ココにも大きな原因の1つがあると指摘されるのです。

 

筋肉は熱を産出するので、意識的に体を動かし、筋肉を動かすことは、

 

“高い体温”

 

の実現に貢献します。

筋肉の発達と体温上昇との関係は

「正比例」

にあることが指摘されるからです。

体温が1℃上がれば免疫力は

“500~600倍”

にも上昇するものなので、深刻な病気の予防にも繋がっていく。

特にガン細胞は低体温を好むので、体温を高く維持することは

「ガンの予防」

にも役立つ次第です。
 

体をよく動かして、食事は主食のお米を中心に据え、

 

“運動と食生活”

 

との2枚看板で、体にムリのない自然なダイエット法を行うこと。

 

糖質は忌み嫌われるようなものでは決してなく、

 

私たちの体を健全に維持するために

「不可欠なもの!」

“お米は太る!”などといった虚偽の

「口車」

に決して、乗せられてはならないわけなのです。

むしろお米を中心に、糖質をしっかり補給することが筋肉を守り、そこから発達させることに繋がっていく。
 

それは太りにくい体を作ることを

“意味している”

のです。

「グレリン」

とは胃から分泌されるホルモンのことです。

これが分泌されると、

“お腹が減った!”

というサインを脳に知らせる役割を担っているのです。

お腹が空くほどにグレリンはどんどん分泌され、

逆に満腹になるに従い、

 

「減って」

 

いきます、

そしてこのグレリンは、

お米やパン、そしてアメなどの甘味、

“糖質”

を補給してあげると、早く

「減少していく」

ことが分かっているのです。

反対に、アブラの多い、

肉類・乳製品・卵・ナッツ・油類

などの高カロリー食をたくさん食べても、

グレリンはなかなか

“減少していかない”

このことも分かっています。

脂っぽいものをたくさん食べることは、困難なことのようにも思えますが、

 

「実際は逆」

 

脂質の多いこれらの食品は

“食べ過ぎてしまう”

危険性があるものなのです。

脂質の多い食こそが、肥満症や糖尿病の

 

「真の原因」

 

であるにも関わらず、なぜかお米や小麦、砂糖などの

糖質ばかりが

 

“悪者”

 

にされてしまっている。

これは完全なる

「冤罪!」

と声を大にしていわねばならないのです。

たまには、焼き肉などを思いっきり食べるのも良いのでしょう。

でもその際は、必ずお米もたくさん一緒に

“食べること”

米と肉とを一緒に食べれば、お米の効果でグレリンは減少していき、

「肉の食べ過ぎ」

を予防することにも繋がるからです。

 

それは肥満や低体温、ガンなどからあなたを守ることを意味しています。

以上、夏に向けたダイエットの参考になればと思います。

 


■参考文献  

 

 

 

 

自然栽培と天然菌の発酵食品の通販&店舗リスト

 

 

 

 

自然食業界キャリア15年のOBが綴る

 

無投薬・無医療の生き方マガジン!

 

 

 

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