夜8時半ころ、愛犬あずきとわかめの散歩中のこと。
突然キャンキャンという甲高い叫び声が。何が起こったのかと見てみたらハクビシンがわかめに覆いかぶさっていて。わかめが見えない。
一体何が起こっているのかと私は大パニックに。
その瞬間の心拍数、169まで上がっていました。
恐怖でも心拍数本当に上がるんですね。
無我夢中で引き離そうとしている途中、リードが抜けてしまい、わかめはあっという間に50mくらいの直線距離を走り抜け見えなくなってしまいました。
もう一匹の犬、あずきを抱いたまま、わかめが走っていった方向へ私もダッシュ。
角を右に曲がったところまでは見えたけど、そのあとは??どっちに行ったか分からず、しばらく周りをうろうろしながらこれでもか、と大きな声で「わかめーーーーー!!!!!」と名前を叫びながら走っていました。
どこへ行ってしまったのか検討つかず、あずきを抱きかかえながらの捜索と、あのスピードのわかめに追いつくのは私の足では無理、と思い、自転車を取りに、そして家族にも手伝ってもらうために急いで一旦帰宅をすることに。
玄関ドアを開けて、「助けて!!!わかめがハクビシンにかまれて、もがいているときにリードが外れて逃げてしまったよ。探すの手伝って!」と叫ぶと、中学生の次男ユイトは詳細も聞かず、すぐに家を飛び出しわかめを探しに行きました。
私と夫は方向を確認しながら家を出発。不安そうなあずきは家で留守番。
捜索を始めて5分後くらいにユイトから電話が入り。「家に戻ったよ!!!!」と、報告が。
先に家を出たユイトがわかめを発見し、名前を読んだら猛ダッシュで逃げたので、追いかけて行ったら家のドア前で待っていたと。
行方不明時間は、約20分。生きた心地がしなかった。
なんてお利口なのーーー。
今まで一度もリードなしで外を歩いたことなかったけれど、自分の家をちゃんと分かっているのですね。
途中で車に引かれなくて良かった。またあのハクビシンに出会わなくて良かった。家に戻れて本当に良かった。
全ての事に感謝です。
悪い方の足としっぽ合わせて5か所もかまれていて、おなかもひっかき傷が沢山。抱っこした私の服は血だらけです。
すぐに夜間救急病院へ連れて行きました。縫うほどの大けがはなく、抗生剤の注射を打つだけで済んで本当に良かった。
帰ってきたら夜中の12時。その夜は私も興奮状態で全然寝れませんでした。
次の日はかかりつけの病院へ行き、飲み薬をもらって一安心。わかめだけでなく、私も嚙まれていた。厚手のパンツだったのに穴があいていて、私の足も4つ穴が。
あー本当に恐ろしかった。
今考えると、大きな声で呼ぶ名前にしては「わかめ」はちょっと恥ずかしい名前だな、とか日ごろからテニスで走っているから走り回れることができてよかったな、とか、3本足のわかめのスピードすごいな、とか色々笑えます。
こうやって笑い話にできるのも、すべては、わかめが家に戻ってきてくれたおかげです。
またみんなで一緒に家で過ごすことができて本当に良かった。