最近サポートを開始した、UCOCAくんのレコーディングに参加しました。

ひょんなきっかけで。

そのきっかけというのがこちら。

http://studiohappiness.blogspot.com/2011/03/blog-post.html

UCOCAくんが見つけてきて、このレコーディングに参加したいと言うんです。

そう、これはとあるレコーディングスタジオが震災を受けてチャリティのコンピレーションを出すので各アーティスト１曲ずつ無料でレコーディングしますよ、という企画。

先の記事にも書いたとおり、チャリティとお金と音楽をどう結びつけるかという所でかなり慎重になっていたのと、

ちょうどＵＦＦのプロジェクトも併行して進んでいたため、やるならＤo It Yourself!な精神が僕の中で芽生えていたので、

こういう企画に乗っからないで自分達でやろうよ！という話し合いまでUCOCAくんと事前に持ったりした。

実際サポートを始めたばかりだし、温度感をこういう一回一回のキッカケでそれぞれどう考え、どう立ち回り、どう音を出すのかで今のメンバーでの音楽の形っていうのが形付けられるような気がして。

そんな僕の精神状態がかなり自分自身の行動を後手に回しているのも事実だと思う、反省…というか、難しいところだ。

引っかかっていたのは、今のこの状況がとても特殊で、

やる側もされる側も、ちゃんと選んで行動しないといけないということだ。

どういうことかというと、

震災があったからといって被災地外の飲食店でタダメシを食わせてあげるっていう店は、現時点で東京にはまだないと思うのだけど、そんな発想に近いような気がして、

被災地でないのだから、タダメシを食わせるよりも、お金払うからこの店でしか食べれないうまいものをいつも通り作り続けて、繁盛させて、経済効果でもって復興支援しようよ！

という考え方はまっとうだと思う。

特に今の音楽シーンはもともとマーケットも小さくなってしまっているし、音楽だけで食べていこうと思うと、よほどの天才で無い限り、音楽以外の総合的なスキルが必要とされるように思う。

そんなニッチもサッチもいかない環境下でミュージシャンと業者のあいだで値切り合いとかしてて、ほんとに両者ともいい音楽創る気あるのか？っていうのは、震災前の最近のライブハウスのノルマ事情だったり、ミュージシャンの業者への依頼の仕方だったりに感じていたところだ。こういう状況がこれからも続くと、後世のミュージシャンが本当に育たなくなってしまいそうだと危惧していた。

がっ、しかし。

震災後にお店あけててもガラガラだったらどうしようもないし、やれることやろうよ！っていう考え方(今の僕も例に漏れずこれだ)に基づいて事を起こすのならば、考え方として健全だと思う。

自分のプロフェッショナルが必ず世の中のためになるはずだと思う。

このスタジオはそういう考え方の人が運営しているということに、

先日レコーディングしに伺ってよく分かった次第です。

ありがとう、平野エンジニアさん。すごいパッションだった。

本人にはまだ告げていないが、ここで反省。

適当な人が適当なコンピレーション作るのではない。本気だった！

そんなわけで、僕にとっては考えを改めるいいキッカケになったのがUCOCAくんのレコーディングでした。

UCOCAくんも目を輝かす大作になったことだし、

今後のこのプロジェクトの動向は個人的にも楽しみです。

●　●　●

スタジオハピネスのブログ記事に、先日ＲＥＣでお邪魔したときのことが書いてありました。

http://studiohappiness.blogspot.com/2011/03/one-heart-japan-2011.html

感謝です。

この記事を読むと、キッカケという点から線にプロジェクトが進行しつつあるようです。

今関わっているこうしたことがムーヴメントの始まりになって、

点から線へ、線から面へ・・といった感じで大きくなっていくといいな。

できることをやろう！

UCOCAレコーディング