松竹座へ7月大歌舞伎を観に行ってきました。
関西・歌舞伎を愛する会第31回
大阪松竹座開場100周年記念と銘打っています。
長男が、母の日や誕生日のお祝いに歌舞伎鑑賞をプレゼントしてくれています。
15日に行ってきました。
アメブロさんからは2019年7月15日に書いた松竹座の記事のおしらせ
そして昨年も…(ブログを書いたのは16日ですが)
毎年同じようなリズムで生活しているのですね。
鴈治郎さんの「沼津」を観たくって行ってきました。
6列目7列目が好きなのですが
今日は6列目、そして前が空席、ラッキー
私はとっても小柄なので、前の方の座高で難儀することがあるんです。
一、吉例壽曽我
大ベテランの弥十郎さんを真ん中にずら~っと若手が並んで、いいですね。
「声が前より出てはるね~」
「だんまりはもうちょっと、重みを出して動きはったほうがいいよね。」とか
心の中でつぶやきながら
婆さんは若い人が、どんな風にのびていかれるのか楽しんでいます。
舞台がゆっくりひっくり返っていく大道具の見せ場「がんどう返し」
みなが「おお~」
虎之介さんが装置と一緒に完全に消える直前に、😊と微笑まれたのが可愛かった。
休憩は30分
ぎりぎりに劇場へ入ったので、急いで売店へ
幕の内が一つしか残っていない~💦、天むすを買いました。
どちらも美味でした。
二、京鹿子娘道成寺
菊之助さん、上品で美しく格調高い舞でした。
どんだけ変るの~というくらい変化されますね。
可愛らしい娘の手踊りから始まり
華やかな中に切なさ、悲しさをにじませ、妖しさもみせ
鈴太鼓のリズムも寸分の狂いなく舞われ、最後は蛇体となって鐘の上に登ります。
凄い拍手
しばし、夢の世界に浸っていました。
もともとの能とは少し違っているそうで
最後に鐘の中に入るお能の演出は、インパクトが大きかったそうですよ。
最後の幕が引かれました。
「沼津」よかったです。
三、伊賀越道中双六の「沼津」
実際にあった、かたき討ちを題材とした演目で
「沼津」はちょっと脇筋になる話ですが、温かくって心打つ人気のある場面です。
鴈治郎さんの平作は、よぼよぼで、律儀な昔かたぎの気質が言葉の端々からあふれ
愛嬌もあっていいわ。
扇雀さんの十兵衛は、上方の二枚目、たおやかで言葉や眼差しに温かさが出ていていいわ。
この二人の出会いとほのぼのとした道中
親子とわかってから、敵味方とわかってからのこころの動き
温かくって重厚で、いいお芝居でした
そして思い出したのが文楽、住太夫さんの「ナンマイダ~」
舞台の最後、劇場に響き渡っていたのが忘れられません。
素晴らしい「南無阿弥陀仏」でした。
勘十郎さんの平作の、荷物を担ぐ脚の動き、腹を切ってからの脚の動きが忘れられません。
文楽の三業の良さが出ていた芝居だとわかりました。
劇場前に飾られた、演目の絵看板を撮ったのですが
残念ながら、ガラスケースに人がいっぱい写り込んでいました。
故に劇場の中の写真を載せますね。
「同じ演目、題材でも、能、文楽、歌舞伎それぞれの芸能での表現の違いとか
江戸時代の観客層に向けた解釈の違いがあるね。」とか
「どれが良い、悪いではないから、またいろいろみたいね~」とか熱く語りながら帰りました。
この日はそれほど外国の人が多くはありませんでしたが、
英語のチラシもありましたよ。
来週のケビン先生の教室のトピックスとして使わせてもらいましょう。
頭と心を刺激したら甘いものが欲しくなりました。
地下街のどこかで休憩をと思ったのですが、どこも満員
駅前のケーキ屋さんで買って帰りました。
お店の名をつけた左端は定番のおいしさだったけれど、
右端の生の桃を半分使ったものも
真ん中のスポンジ生地にベリージャムがはさまったレアチーズケーキも、美味でした。
昔からのケーキ屋さんも頑張っておられます。
今日もお越し頂いて有難うございました。