添乗員さんは星が見えたらノックして回りますといわれていましたが

厚い雲に覆われて真っ暗、懐中電灯を頼りにやっとトイレに行けたくらいなので

夜空の星は無理だろうと眠りました。

 

が、添乗員さんの思いが通じたのでしょうか、12時ごろから少し星が見えだし

30分くらいしたら星の数がどんどん増えていったそうです。

それぞれのゲルのドアをノックしてくれたので、ダウンを羽織りみんなゾロゾロと外に出ました。

 

まあなんと!!美しい星空ではありませんか。

口々に北斗七星、北極星など星座の名前を言いながら星空見物です。

天の川、流れ星も見ました。

私にはどれかわかりませんでしたが、アルクトゥルス、カシオペア座なども輝いていたそうです。

モンゴルの草原で一泊するのだからやっぱり星空みたかった。

見れてよかった。ニコニコ

 

翌朝も朝日を見に出ました。

ちょっとにじんだような感じで、絵に描いたような朝日は望めませんでしたが

草原や小高い丘が綺麗に朝陽に染まっていくのは見ごたえがありました。

元気なツアーの男性が、日の出を見ようと登られたのでしょうか

かなり遠い丘から帰ってくるのが見えました。

 

夜中には、犬が吠えているのが聞こえていましたが

朝になると自分の声が吸収されそうなほどの静けさの中で

大きな自然に包まれているのを感じました。

 

ゲルのまわりの朝の雰囲気

 

 

草原の朝は冷えます。

お手伝いの女の子が各ゲルを回ってストーブに火をつけてくれました。

 

 

朝食の後、ツーリストキャンプに併設するお土産物屋さんに行きました。

友人が見つけたバッグが素敵だったので、私も買いました。

彼女は旅行中から使っていましたが、バッグの紫色がよく似合っていました。

キャンプの管理人の妹さんの手作りだそうですが、まん中に仕切りにもなるポケットがあり

便利だし、よく入ります。

後で回った博物館のミュージアムショップや土産物屋より安いし、質もいい。

仕切りのポケットの大きさというか、高さがバッグによって違うというのはご愛敬です。ニコ

 

私が買ったのはグレーです。     右のフタコブラクダ2頭が一昨年モンゴルで買ったもの

今も重宝しています。          左のヒトコブラクダは去年のウズベキスタン旅行で買ったものです。

   

 

 

午前中にウランバートルに帰って寺院や博物館を巡る市内観光の予定でしたが

29日(日)が選挙ということで博物館などが臨時閉鎖、日程をごろっと変えてあちこち訪れました。

 

 

まずはボグドハーン宮殿博物館

 

ボグドハーン8世(1869~1924)は革命前の最後のモンゴル王で、チベット仏教の活仏でもありました。

暮らしていた冬の宮殿と、法会を行っていた夏の宮殿(寺院部分)と7つのお堂が博物館になっています。

 

ボグドハーン宮殿博物館 平和の門

緑色の屋根は七層で、108種の木材が使われ、釘を使わずに建築されており

三つの門扉には仏教の伝説やチベットから伝わった英雄の叙事詩などが描かれているそうです。

 

 

外側の門はよい運気が入ってくるように扉がなく

その向こうに見えている壁は、悪いものが入ってこないように建てている魔よけの壁です。

 

 

 

ボグドハーン宮殿博物館

 

 

美しい絹のチベットタンカ(仏教の人物や曼陀羅を描いた掛け軸)がたくさんあります。

 

 

 

 

緑のターラー菩薩

 

下の段の17は布袋さんです。

 

宮殿部分にはボグドハーン8世らの貴重な生活用品や献上品の展示があります。

ボグドハーンの豊かな生活がわかります。

 

 

王様の席は何枚座布団を重ねてあるのでしょうか?

 

 

玉座や印鑑、玉の器・黄金の馬車・はく製などが展示されていました。

 

 

 

夏の宮殿と冬の宮殿の絵です。ゲルがいくつか描かれています。

 

 

 

ボグドハーン8世の子供の時に使ったものやおもちゃです。

 

 

解説を聞きながら、じっくり見学できました。

 

 

昼食は日本食レストラン「和」へ

から揚げやお寿司と小さいボーズも出ましたが、どれも美味。

翌日のお昼はイタリアンの店に行きましたが、そこも美味しいでした。

ウランバートル、都会です。

 

 

今日のお宿は真新しい外資系のホテル シャングリラ・ウランバートルです。

ゲルの体験も面白かったけれども、近代的なホテルはやっぱり楽です。

 

 

窓からの景色

裏は遊園地になっています。

ぐるりと山に囲まれた街であるというのがわかります。

 

 

ホテルで一服してから、「トゥメンエフ民族アンサンブル」に連れて行ってもらいました。

ここの演奏は素晴らしかった。

 

1989年の民主化の始まりと同時にスタートした活動だそうですが

民族楽器、民族衣装などを身につけた男女が寸劇、歌、踊り、楽器演奏

寺院で行われるツァム(僧侶が仏教の守護神を表す仮面をつけ、守護神と悪霊との戦いなどを

音楽に合わせた踊りで表現する)のような仮面劇など

一時間くらい本物のパフォーマンスを見せてくれます。

入場料は12ドルだったそうですが、そんな値段でいいの??と思うくらい。

ホーミーの二つの声が分かれているのもきちっとわかり、みな聞きほれていました。

日本でも何度か聞いていますが、今回が一番でした。

 

余韻を楽しみながらホテルに戻り

夕食はホテルのダイニング・バーのようなお店で牛肉のハンバーガーを食べました。

羊の肉を焼いた網で焼いたのでしょうか、オーダーの間違いでしょうか、

牛肉といわれるのに羊の肉のにおいがしました。

私は羊の肉も美味しくいただけるのですが、牛肉と思って食べるとなんか変な感じでした。

 

ウランバートルすごい!と思ったり、ズルっとすべったり、面白い街です。

明日は徒歩で市内観光に行きます。