がんに関する本3冊 | お気楽闘病記

お気楽闘病記

shiyohのツラいだけじゃない、笑いがいっぱいの子宮頸がん闘病記。

すっかりUPするのが遅くなりましたが、先日図書館で借りた本の感想です。


*種まく子供たち

種まく子供たち―小児ガンを体験した七人の物語
¥1,365
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小児がんを体験した7人の物語、となっていますが、実際には小児がんではなくもうちょっと大きい方の闘病記もあります。

小さいお子さんの闘病は、患者本人も辛いでしょうが、小さな体に沢山の管が繋がれていているのを見る親御さんの気持ちはさぞ辛かったことかと思います。読んでいて嬉しかったのは、小さな体でもそんなに容易く壊れてしまうものではないという事。中には大人以上の生命力で回復していくお子さんもいて、同じような病気を持つ方の希望となると思います。

逆に、思春期の子どもの闘病は、患者本人が病気を理解してしまうだけに大変だな、と思いました。大人でも告知はショックを受ける人が多いのに(私はそうでもなかったけど^^)、子どもには負担が大きい事と思います。それでも、きちんと自分の意思で辛い治療に立ち向かう姿は立派です。

7人の子ども達は、無事に治療を終えて元気になったお子さんもいれば、天国に召されたお子さんもいます。それぞれの頑張りは沢山の方に生きる希望を与えるものだと思います。



*がん再発す

逸見 政孝, 逸見 晴恵
ガン再発す

人気絶頂のアナウンサー逸見政孝さんの衝撃的なマスコミに向けての告白と闘病について、逸見さんご自身の日記と奥様の日記で纏められています。当時、治療が適切だったか等の憶測が飛び交い、奥様もご家族も困惑されたことと思います。今でこそ、インフォームドコンセプトやセカンドオピニオンは当たり前になっていますが、当時はまだ確立されていなかったようです。

最期まで静かに闘った逸見さんの強さは素晴らしいと思います。今、逸見さんのアナウンスが聞けないのがとても残念です



*がんから始まる

がんから始まる/岸本 葉子

¥630
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作家、岸本葉子さんの虫垂がんの闘病記と、術後の再発に対する不安や代替療法へ揺れる気持ちなどが、巧みな文章で綴られています。「そうそう!」と共感できるような行動や言葉が幾つもあり、心に残る言葉も沢山ありました。もともと楽しい文章を書かれる方ですから、この本も時々クスっと笑わせるところもあります。タイトルにもなっている「がんから始まる」は、私達にも当てはまる「今までとは違う、でも悪い事ばかりじゃない人生の始まり」という気持ちを上手く表現していると思いました。

他にも何冊か出版されているようなので読んでみたいです。

ちなみに2001年に治療をされ、今でも執筆活動をされています。術後5年の再発率50%を見事にクリアされています!(パチパチ)



日記は別にいたします。